ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「夜明けの街で」 東野圭吾

2023年01月26日 18時35分29秒 | 作家 は行
夜明けの街で (角川文庫) 2023.1.25読了。
東野 圭吾 (著)

不倫する奴なんてバカだと思っていた。でもどうしようもない時もある――。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の秋葉と不倫の恋に墜ちる。しかし、秋葉は誰にも明かせない事情を抱えていた……。




不倫恋愛系のメインストーリーと、時効間近の殺人事件の謎。並行して描かれていて、どっちも面白いが、やはり最後は薄いエンディング。いいんだけど、深みが欲しい。5点。

「コゴロシムラ」 木原音瀬

2023年01月23日 16時35分09秒 | 作家 か行
コゴロシムラ (講談社文庫) 2023.1.23読了。
木原音瀬 (著)

カメラマンの仁科は、雑誌の取材のため、ライターの原田と山深い神社を訪れた。が、篠突く雨が降る夕暮れ、携帯が繋がらない山道で迷い、おまけに原田は足を捻挫してしまう。ようやく古い民家に辿り着き、老婆の厚意で泊めてもらうことになったが…。仁科は、コゴロシムラと呼ばれるその村で、出口のない恐怖に晒される。
木原音瀬が挑んだ、ホラー&ミステリーの傑作。流麗な中村明日美子のイラストや、文庫オリジナルショートストーリーにも注目!




ホラーだろうか。あまり怖くもない。でも、しっかりストーリーは練られていて退屈しない。事件の裏に隠されていた事実とは?てな感じ。また違った意味でちょっと驚かされる小説ではある。6点。

「粘膜戦士」 飴村行

2023年01月18日 20時09分05秒 | 作家 あ行
粘膜戦士 (角川ホラー文庫) 2023.1.18読了。
飴村 行 (著)

占領下の東南アジアの小国ナムールで、大佐から究極の命令を下された軍曹。抗日ゲリラ、ルミン・シルタと交戦中、重傷を負い人体改造された帰還兵。複雑な家庭事情を抱え想像を絶する悲劇に見舞われる爬虫人好きの無垢な少年。陸軍省の機密書類を盗み出そうとして捕らわれた2人の抗日分子。そして安住の地を求めて山奥に辿り着いた脱走兵…。戦時下で起こる不可思議な事件。目眩く謎と恐怖が迫る、奇跡のミステリ・ホラー。



なんか粘膜シリーズは読む前からワクワクする。そして読み始めてその独特の世界観にやっぱこれこれとなる。これはグロいのか、はたまたエロいのか、確かなことはミステリーホラーではないような気がする。7点。

「猿島館の殺人」 折原 一

2023年01月17日 15時43分02秒 | 作家 あ行
猿島館の殺人 新装版: 黒星警部シリーズ2 (光文社文庫) 2023.1.14読了。
折原 一 (著)

フリーライターの葉山虹子は東京湾に浮かぶ孤島「猿島」へ上陸する。帰りそびれた虹子が迷いこんだのは島で暮らす猿谷家の館。ところが、主人の藤吉郎が密室で殺され、その後も怪事件が続発する。犯人を示す鍵は「猿」。脱獄犯を追って島へきた黒星光警部と虹子は真相に辿り着けるのか。猿づくしの異色長編ミステリーが著者の大幅加筆修正のうえ新装版で新たに登場。



どうもこの二人の主人公が好きになれないし。なんか全体的に浅いし。シリーズであと何冊か持っていたけど、読まないで手放そう。5点。

「ゲームの名は誘拐」 東野圭吾

2023年01月11日 13時16分06秒 | 作家 は行
ゲームの名は誘拐 (光文社文庫) 2023.1.10読了。
東野 圭吾 (著)

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー。



最後まで面白く読めただけという感じ。東野さんの作品としては何か足りない。主人公が自信過剰気味なんだけど、結局仕掛けた相手は一枚も二枚も上手だったというオチ。6点。