猿の見る夢 (講談社文庫) 2022.8.28読了。
桐野 夏生 (著)
現在の薄井の楽しみは、十年来の愛人しかなかった。それなのに逢い引きに急ぐところを会長に呼び止められ、社長のきなくさいセクハラ問題を耳打ちされる。家に帰れば、妻が占い師を知らぬ間に連れ込んでいる。女のマンションで機嫌をとって朝帰りすれば、妹から電話で母が亡くなったと知らされた。「なぜみんな俺を辛い立場に立たせる?」欲深い59歳の男はついにある一線を越えてしまう。もっとも過激な「定年小説」!
定年小説だそうですが、この主人公と年齢の近い男が読めば、これは立派なホラー小説です。ほんと怖かった、そして大変おもしろく読ませていただきました。「猿の見る夢」という題名も秀逸です。8点
桐野 夏生 (著)
現在の薄井の楽しみは、十年来の愛人しかなかった。それなのに逢い引きに急ぐところを会長に呼び止められ、社長のきなくさいセクハラ問題を耳打ちされる。家に帰れば、妻が占い師を知らぬ間に連れ込んでいる。女のマンションで機嫌をとって朝帰りすれば、妹から電話で母が亡くなったと知らされた。「なぜみんな俺を辛い立場に立たせる?」欲深い59歳の男はついにある一線を越えてしまう。もっとも過激な「定年小説」!
定年小説だそうですが、この主人公と年齢の近い男が読めば、これは立派なホラー小説です。ほんと怖かった、そして大変おもしろく読ませていただきました。「猿の見る夢」という題名も秀逸です。8点