ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「アラビアの夜の種族」(1) 古川 日出男 読了!

2015年05月28日 17時05分48秒 | 作家 は行
「アラビアの夜の種族」(1) [角川文庫] 古川 日出男 (著)  2015.5.27読了 。

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。アイユーブの術計は周到に準備される。権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。物語は夜、密かにカイロの片隅で譚り書き綴られる。「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。驚異の物語、第一部。


面白い! いやー、面白いねぇ~とか最初は思ったんだけどなぁ。
雰囲気がいいんだよね。なんとも、本当に中東の夜更けの町に紛れ込んだみたい。
しかし、読んでいるうちにこのなんとも独特の口調が鼻につくというかなんというか。
長ったらしいというか…。まあ、たぶんこれも1巻でおしまいの予感。…6点。

「竜の柩」(1) 高橋 克彦 読了!

2015年05月28日 16時55分50秒 | 作家 た行
「竜の柩」(1) [講談社文庫] 高橋 克彦 (著)  2015.5.17読了 。

龍神伝説を追うために津軽、信濃、出雲と列島縦断して調査を進める九鬼虹人たちアクト・ナインのメンバー。『古事記』『日本書紀』や風土記に残る寓話や神話を読み解く九鬼は、独自の論理的考察で、仮説を実証し真実に辿り着く。龍=ロケット、神=エイリアン。著者にしか辿り着けない圧倒的スケールの傑作

まあ、面白いには面白いんだけど、なんとも荒唐無稽な話になちゃってんだよな。これ6巻まであるんですが、これを6冊読ませるだけの、説得力が欲しい。俺は1冊読めば十分かなと思った。やっぱ、話に無理があるよって思いながら、6冊読めないよな。…6点。

「夏の災厄」 篠田 節子 読了!

2015年05月11日 11時06分31秒 | 作家 さ行
「夏の災厄」 [角川文庫] 篠田 節子 (著)  2015.5.7読了 。

平凡な郊外の町に、災いは舞い降りた。熱に浮かされ、痙攣を起こしながら倒れる住民が続出、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病がなぜ今頃蔓延するのか?保健センターの職員による感染防止と原因究明は、後手にまわる行政の対応や大学病院の圧力に難航。その間にもウイルスは住人の肉体と精神を蝕み続け―。20年も前から現代生活の脆さに警鐘を鳴らしていた戦慄のパンデミック・ミステリ!

お役所ってもんは、どうしてこうも真っ先に自分の保身なのかねぇ? なにが起こっていようが、一番大事なのは自分の身。責任逃れと、たらい回しのオンパレード。ほんと、イライラするわ。…7点。