信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫) 2019.8.30読了。
宇月原 晴明 (著)
1930年、ベルリン滞在中のアントナン・アルトーの前に現れた日本人青年は、ローマ皇帝ヘリオガバルスと信長の意外なつながりを彼に説いた。ふたりはともに暗黒の太陽神の申し子である。そして口伝によれば、信長は両性具有であった、と……。ナチ台頭期のベルリンと戦国時代の日本を舞台に、伝承に語られた信長の謎が次々と解き明かされて行く。第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
バール信仰繋がりで、地理も時空も超え、ヘリオガバルス、織田信長、ナチスドイツの台頭にまで関連づけてしまう発想は大変面白いが、やはり大風呂敷すぎて、読んでいて納得がいかない部分が出てきてしまう。ファンタジーとして読むにも、すんなりとは読めない難解な歴史的、宗教的解釈や解説が引っかかり、(ファンタジーとしての)面白さを削いでしまう。自分的にはどっちつかずに感じた。(それでも面白く読めましたけど、今回は自分でハードルを上げすぎた感じか)…6点。
宇月原 晴明 (著)
1930年、ベルリン滞在中のアントナン・アルトーの前に現れた日本人青年は、ローマ皇帝ヘリオガバルスと信長の意外なつながりを彼に説いた。ふたりはともに暗黒の太陽神の申し子である。そして口伝によれば、信長は両性具有であった、と……。ナチ台頭期のベルリンと戦国時代の日本を舞台に、伝承に語られた信長の謎が次々と解き明かされて行く。第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
バール信仰繋がりで、地理も時空も超え、ヘリオガバルス、織田信長、ナチスドイツの台頭にまで関連づけてしまう発想は大変面白いが、やはり大風呂敷すぎて、読んでいて納得がいかない部分が出てきてしまう。ファンタジーとして読むにも、すんなりとは読めない難解な歴史的、宗教的解釈や解説が引っかかり、(ファンタジーとしての)面白さを削いでしまう。自分的にはどっちつかずに感じた。(それでも面白く読めましたけど、今回は自分でハードルを上げすぎた感じか)…6点。
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