にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

目先の利益に走った付けが・・・

2018-04-12 11:15:06 | つれづれ
未だに収束(廃炉)の方向性も見えて来ない福島第一原子力発電所の事故の裁判についての報道です。
皆さんは、これをどう考えますか?
東京電力の社員の方々は自らの仕事に対して真面目に誇りをもって従事されていたのでしょうが、それを束ねる経営陣が利益優先・安全軽視では、やはり天災ではなく人災だったとしか言いようがありませんね。
その後の東京電力の姿からは事故への真摯な反省は見えず、他の電力会社も教訓を生かそうとしているようには思えず、相変わらず目先の利益を優先して原発再始動・老朽化炉の運転延長・新炉工事強行を実行しようと動いています。
それこそ「こんな人たち」に私たちの命を預けることなんてできないのではないでしょうか?

産経新聞「産経デジタル」より >>>記事はここをクリック
東電に「津波対策不可避」 試算担当者が証言 強制起訴公判
****************************************************************************
東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴された同社元会長、勝俣恒久被告(78)ら旧経営陣3被告の第6回公判が11日、東京地裁(永渕健一裁判長で開かれた。10日の公判に続いて出廷した津波の試算を担当した東電社員が、「津波対策は不可避」とする資料を平成20年9月の社内説明会向けに作成したと証言した。
社員は10日の証人尋問で、政府の地震予測「長期評価」に基づき津波対策を検討していたが、同年7月に元副社長、武藤栄被告(67)から対策を保留にする方針を伝えられたと説明していた。
11日の証言によると、社員はその後も「長期評価を否定するのは難しい」として対策を検討。9月の社内説明会用の資料で「対策は不可避」としたほか、横断的に津波対策を議論するワーキング会議を設置するよう21年夏から上司に進言するなどしていたという。
事故4日前の23年3月7日、社員が原子力保安院のヒアリング中、10メートル以上の津波が原発に到達するとの試算を伝えたところ「指導もあり得る」との発言を受けたため、同日中に武藤被告らにメールで報告。武藤被告から返信はないまま事故が起こり、社員は「ショックを受けた」と話した。