インフルエンザA型がとうとうブレークです。
年末からは大人中心の発生でしたが、ここにきて、保育園、学校を問わずに流行し始めました。
今流行中なのは2009年に大流行したH1N1pdm09ですが、発熱は比較的軽め(最高温度、持続日数とも)のようです。
ただ、熱が下がったころから咳が強くなる様子がありますから、しっかり加湿をして、水分を十分にとって、ゆっくり休むことが大切です。
こうした流行期に入ると、診察前に記入してもらう問診票に「インフルエンザ検査希望」とか、「学校(職場)でインフルエンザ検査を受けるよう言われた」などと書かれていることがあります。
家族がインフルエンザに罹っていないかと心配する気持ちや、学校や職場が流行を懸念していることは理解できますが、これは医療保険制度上はルール違反になります。
診察を受ける前に特定の検査することを強く希望される場合には、健康診断と同様の扱いとなり、診療に関わる全ての費用(診察料や処方箋料なども)が自己負担となってしまうのです。
インフルエンザ流行期に発熱があったとしても、他の疾患によるものかもしれませんから、医療機関としては、インフルエンザのみをチェックすればいいわけではありません。
実際に、溶連菌やマイコプラズマ、アデノウイルス、RSウイルスなどによる発熱や咳であることも少なくはありません。
そのため、症状やその経過、診察しての所見などから、最も疑わしい疾患を見立てて、その際に鑑別をすべき疾患を考えたうえで、検査を行う必要性を検討しています。
ケースによっては、検査なしで診断がつく場合もあれば、いくつかの検査を組み合わせて行うことが必要な場合もあります。
こうして作り上げた見立てに従って、さらには薬物治療の必要性を検討して、ようやく診察が成り立つのです。
もし何か特定の疾患が心配な時には、「○○ではないかと心配です」とか「学校・職場で○○が発生していると聞きました」などと、心配な点を伝えるようにしてください。
それを受けて診察をした結果必要性があると判断すれば、当然のことながら医療保険で検査を行うことができます。
これは、インフルエンザのみならず、胃腸炎の時のノロウイルス検査や、蕁麻疹や湿疹などの時のアレルギー検査でも同じことです。
知る必要があるのは単なる病名や原因ではありません。
それがどういう疾患で、これからどう経過していくのか、どんな治療が必要で、家庭では何をすればよいのか、ということです。
患者さんやその家族と医療者とが手を携えて病気に対峙していけるよう、よい関係を作る努力をお互いに心がけたいですね。
年末からは大人中心の発生でしたが、ここにきて、保育園、学校を問わずに流行し始めました。
今流行中なのは2009年に大流行したH1N1pdm09ですが、発熱は比較的軽め(最高温度、持続日数とも)のようです。
ただ、熱が下がったころから咳が強くなる様子がありますから、しっかり加湿をして、水分を十分にとって、ゆっくり休むことが大切です。
こうした流行期に入ると、診察前に記入してもらう問診票に「インフルエンザ検査希望」とか、「学校(職場)でインフルエンザ検査を受けるよう言われた」などと書かれていることがあります。
家族がインフルエンザに罹っていないかと心配する気持ちや、学校や職場が流行を懸念していることは理解できますが、これは医療保険制度上はルール違反になります。
診察を受ける前に特定の検査することを強く希望される場合には、健康診断と同様の扱いとなり、診療に関わる全ての費用(診察料や処方箋料なども)が自己負担となってしまうのです。
インフルエンザ流行期に発熱があったとしても、他の疾患によるものかもしれませんから、医療機関としては、インフルエンザのみをチェックすればいいわけではありません。
実際に、溶連菌やマイコプラズマ、アデノウイルス、RSウイルスなどによる発熱や咳であることも少なくはありません。
そのため、症状やその経過、診察しての所見などから、最も疑わしい疾患を見立てて、その際に鑑別をすべき疾患を考えたうえで、検査を行う必要性を検討しています。
ケースによっては、検査なしで診断がつく場合もあれば、いくつかの検査を組み合わせて行うことが必要な場合もあります。
こうして作り上げた見立てに従って、さらには薬物治療の必要性を検討して、ようやく診察が成り立つのです。
もし何か特定の疾患が心配な時には、「○○ではないかと心配です」とか「学校・職場で○○が発生していると聞きました」などと、心配な点を伝えるようにしてください。
それを受けて診察をした結果必要性があると判断すれば、当然のことながら医療保険で検査を行うことができます。
これは、インフルエンザのみならず、胃腸炎の時のノロウイルス検査や、蕁麻疹や湿疹などの時のアレルギー検査でも同じことです。
知る必要があるのは単なる病名や原因ではありません。
それがどういう疾患で、これからどう経過していくのか、どんな治療が必要で、家庭では何をすればよいのか、ということです。
患者さんやその家族と医療者とが手を携えて病気に対峙していけるよう、よい関係を作る努力をお互いに心がけたいですね。