にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

二度目のインフルエンザA型罹患に注意

2019-01-24 16:50:34 | 病気のはなし
インフルエンザが大ブレークし、下北地区も警報発令となりました。
現状では下北地区はすべてA型の報告(県内では一部でB型の報告もあり)ですが、県が行っているウイルス診断では、これまで圧倒的だったAH1pdm09に加えて、AH3(香港)が出てきているようです。
  >>> 青森県感染症発生状況はここをクリック
全国的には3種類の混合流行となっていて、ワンシーズンに2回のA型に罹患する人も増えているようです。
県内でも同じように複数流行となることが予想されるので、すでに1回(AH1pdm09)おそらく罹った人でも、再度A型やB型に罹ることもありますので、注意が必要です。
ワクチン接種をしないうちに罹ってしまった人であっても、ワクチンはA・Bの両型各2種の混合になっているので、未罹患のタイプへの対策として接種を検討してくださいね。

また、インフルエンザ様の経過でありながら、約1日が経過した時点での検査が陰性の人も散見されています。
インフルエンザが流行しているからと言って他の感染症が発生しないわけではないので、インフルエンザだけに注目し過ぎないことにも(患者さんだけではなく、我々医療者も)注意が必要ですね。
いずれにしろ、最も大切なのは病名ではなく病状ですから、症状・経過・所見をしっかり診て、適切な判断を心がけたいと思います。