DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

ところ変われば、暑さも変わる

2018-07-02 22:18:37 | 雑感

 夏はどこへ行っても暑いには違いないが、その暑さもところによって微妙に変わって来る。私は埼玉の水田地帯で育った。周り中が水田で、水が張られ、それが熱せられてお湯のようになっているので、湿度の高さはこの上ない。蒸し暑く、座っているだけで、汗が噴き出してくる。パンツ一丁になって、バスタオルを水で濡らし、背中、肩を覆う。そうすれがば、少しは体が冷えて楽になるといった状態だった。他の土地がどんな機構なのかも知らなかったので、夏はこんなもんなのだろうと思っていた。

 最初、夏の暑さの違いに気づいたのは、大学を卒業して、千葉の房総半島にある茂原というところに就職して住むようになったときだ。確かに暑いが、海が近いせいか、湿度がそれ程高くなく、空気もさわやかに感じられたような気がする。それでも、まあ、暑いには暑いが、埼玉の生家の蒸し暑さとはかなり異なっていた。いったん違う夏の暑さを知ってしまうと、埼玉に住むというのは遠慮したいような気持になった。

 次に、転職して、同じ房総半島でも、内房の内陸部に移った。そこは、周りに林があって、日陰に行くと少し涼しさを感じられるようなところだった。近くに水田があって、私の生家に似てはいあるが、それでも、房総半島だ。蒸し暑さはまだそれ程ひどくなかったような気がする。

 それからしばらくして、長野市に転勤になった。夏、日中の気温はどんどん上昇し、35度を超えて、38度くらいまで上がった。外で日の当たっているところは、じりじりと太陽が照り付け、熱気でムンムンしている。それ程の気温を体験したことがなかった。ところが、日陰に入ると、湿度が低いせいか、少しひんやり涼しく、日当たりのあるところと、日陰のところとの差は非常に大きい。また、夜になると、気温がどんどん低下し、20度近くまで下がる。だから、夜寝苦しくて眠れないということはあまりなかったように思う。「長野の夏は過ごしやすいじゃないですか?」と地元の人に話をすると、地元の人は、「来年はとても暑く感じますよ!」と返答してきた。全くその通り、翌年の夏は非常に暑く感じられた。ただし、暑さの質が違う。埼玉の生家の蒸し暑さから比べると、なんてことはない、日陰に居れば、快適なのだから・・・。

 それから、東京 八王子に転勤となり、引っ越してきた。内陸のせいか、山が近いせいか、やはり湿度は比較的低く、ここも埼玉の生家に比べると、過ごしやすいように思う。ただ、街中は、コンクリートが暖められて、暑いこと暑いこと、この上ない。ただし、日中は職場でエアコンが効いていたし、湿度もそれほどではないので、まあ、過ごしやすい部類に入ると思う。

 八王子以降、さいたま市や新潟市、栃木の山村等、転々としたが、その土地その土地の暑さはあるものの、いずれも埼玉の生家の蒸し暑さに比べたら、大したことはなかったような気がする。ただ、この感想は、子供時代に、エアコンがない状態での体験と、屋内での仕事のため、エアコンが効いた状態で体験したものの違いは大きいと思う。生家でもエアコンをガンガンと効かしていれば、変わりがないだろうと思う。

 気候に大きく影響されて、本当に苦労しているのは、外仕事をしている人たちなのだから、家の中でずっと過ごしている私が、「やれ暑いだ」とか「やれ寒いだ」とか、とやかく言うのもどうかとも思う。

 今は、エアコンを効かすために、節約節約・・・・

 

 

コメント
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