これは、今日の朝日新聞の一面に、厚生労働省案について取り上げた記事の表題だ。厚生労働省は、労働基準法に従って、労働者の命と健康を守る立場にあるのに、過労死の基準をはるかに超える勤務時間を容認し、何と年2000時間までの残業を認めるというのだ。これって、とてもおかしな話ではないかと思う。医師が不足し、長時間労働が避けられないというのであれば、医師を増やし、そうならないよう対策を講じるべきだろう。医師がそんなに不足しているというのであれば、それこそ外国人労働者受け入れ法を使って、外国人医師をどんどん受け入れるという案もあるはずだ。しかし、そんな話が出ているということは聞いたことがない。本当に不思議な話だ。
労使のうち、使用者の主張ばかりを取り入れ、労働者の健康や生命の保護についての観点が欠落しているのは全く片手落ちだし、厚生労働省がそんな基準を設けること自体に問題がある。これはまさしく政府自体が法律を破って良いと公言しているに等しい行為だと思うが、いかがなものだろうか?