DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

MaaSから見えて来る未来社会

2019-01-16 14:11:01 | 雑感

 昨日、荻上チキのセッション22のメインセッションで、「MaaS」について語られていた。「MaaS」とは、耳慣れない言葉だ。ネットで検索して分かったことだが、Mobility as a Servis(サービスとしてのモビリティ)ということ。これまで移動手段である自転車やバイク、自動車といった物は個人が所有していた。ところが、こうした移動手段がサービスとして提供され、誰もが手続きをすれば利用できるようになるということらしい。

 今でも、レンタカーやレンタサイクルなどは登録すれば、借りて使用することができる。これからはそうした移動手段がサービスとして提供されることになるのだそうだ。加えて、自動運転の自動車が普及して来れば、将来的には、次のような社会が実現するのではないだろうか?まるでSFの世界だ!

 イメージを膨らませていくと、次のようなストーリーが思い浮かんだ。

 坂巻太郎は現在、90歳。今日は、病院に通院の日だ。昨日、孫に頼んで、車を予約してもらっていた。朝食を済ませて、身支度を整え、玄関を出ると、外には一台の無人の車が止まっていた。近づいて行くと、車が「いらっしゃいませ!坂巻様でいらっしゃいますか?」と話しかけて来る。太郎は、「そうですが、車サービスですか?」 車は、ドアを開け、「どうぞ、お乗りください。」と声を掛けて来る。太郎が車に乗り込むと、車は「行先は、立花病院と承っておりますが、それで間違いありませんか?」と聞いてくる。太郎が、「はい、お願いします。」と答えると、車は、ドアを閉め、「出発しますので、シートベルトをお締めください!」と言ってくる。太郎がちょっとぼっとしていると、車は、「シートベルトをお締めいただけないと、出発できません。」と言ってくる。太郎は、我に返り、シートベルトを締めると、車は、「ありがとうございます。それでは立花病院に向かって出発します。」と言い、車は静かに走り出した。車は、さらに「テレビやFM放送、電話通話等できますが、何か利用しますか?」と聞いてくる。太郎は、いつも朝ドラを見ているので、「NHKの朝ドラを掛けてください。」というと、テレビ画面が現れ、朝ドラが映し出された。太郎が、朝ドラに見入っていると、車が「右に曲がります。ご注意ください。」と言ってきた。その後も、車に大きな動きがある時は事前に言ってくるので、姿勢が維持しやすく快適だった。そうこうしているうちに、車が「目的地の立花病院に到着しました。」と言い、車が止まった。車はさらに「帰りの予約もこの場でできますが、いかがなさいますか?」と聞いてくる。太郎は、「それでは午後3時に迎えお願いします。」と答えると、車は、「予約承りました。3時に、この場所に車を着けておきます。足元にお気を付けください。」と言い、車のドアが開いた。太郎が車から降りると、車は、「ご利用ありがとうございました。」と言い、静かに走り去って行った。太郎は、病院の受付に向かって歩き始めた。

 こういったことが実現したら、とても愉快じゃないですか?郊外に住んでいて、病院通いに苦労しているお年寄りたちが喜ぶこと請け合いだと思うのですが、みなさんならどう思いますか?

コメント (2)
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