徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

天に召され逝くあなたへ…。

2007-08-09 12:48:51 | ひとりごと
 夕べ…悲しい知らせがありました…。
外国で暮らしていた親友が亡くなったと…。
doveと同じ齢…小学校からの付き合いでした…。

 中学卒業まで…同じ時を過ごし…その後は別々の離れた高校へ行ったこともあって…なかなか直接には会えなかったけれど…ずっと毎年…年賀状で安否を確かめ合ってきました…。

 doveは地元の大学へ行き…音楽を愛する親友は関東の音大へ…ますます会えなくはなったけれど…元気で居ることは分かっていました。
一度だけ…夏の帰省中に実家の方へ遊びに来てくれて…もうひとりの友だちを交えて…安い酒で再会を祝いました…。

 親友は卒業後海外へ留学…そのままあちらで結婚しました…。
それ以来…会えませんでした…。
何年経ってもdoveのことを忘れずにいてくれて…子供が生まれたと知るや…子供のためにTシャツを送ってくれました…。

 PCができるならメールで話そう…と親友が…アドレスを送ってくれたのが最後の手紙になりました…。
doveがメールを送っても…返事はなかったのです…。
それまでも…年に一度の手紙での安否の確認でしたから…アドレスが間違っていたのだろうと気にも留めませんでした…。

おそらくは…あの手紙あと…発病したのでしょうが…つゆほども知らずにいました…。
夕べ…弟さんから…電話があるまで…。


 あなたと…話したいことがいっぱいあった…。
メールができると分かって…どれほど嬉しかったかわからん…。
なのに…一度も話せなかったな…。

 この齢になって…幼い日を語り合える親友は…最早あなただけだった…。
あなたが…聴かせてくれたサウンド・オブ・ミュージックの国へ行って来たんだ…。
あなたのくれたプレゼントの本…あれと同じ話を子供たちに買ってやったよ…。
あの先生がね…あの校舎がね…あの子がね…あの家がね…。

伝えられない想いが悔しい…もどかしい…!

doveは綺麗な眼をした心優しいあなたが好きだった…。
気の強いところもあったけど…けんかもしたけど…大好きだった…。
あなたの幸せをいつも祈っていた…。

会いたかった…。


 ご主人がひどく心を痛めておられると聞きました…。
電話口の向こうの弟さんの背後から嘆きの声が聞こえていました…。
親友は…ご主人に愛されていたんだ…と想うことが心の救いでした…。
最後までよくしゃべり…静かに逝ったということです…。


 戦火のない平和なところであってさえも…病や事故に倒れ…生きたくても生きられない人が居る…。
今…ある命を…どうか大切にしてください…。
自分の命も…他人の命も…。

命があるということは生かされているということだと…心に刻んでください…。
無駄に奪ってはいけません…。
自分の命も…他人の命も…。

その命はその人だけのものではありません…。
その人と繋がる目に見えないすべてのものの為に存在しています…。
失われるものはひとつだけではないのです…。

 明けて…今日…長崎原爆の日…。
戦争は…無駄に多くの命を奪います…。
この世の絆のすべてを断ち切ります…。

生きられなかった親友の命を想う時…生きられる命を奪う愚かさを嫌というほど思い知らされます…。

どうか…大切にしてください…。
自分の命も他人の命も…。


彼女は…美しい人でした…。