DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

マルゼン Walther PP:その2

2006-10-01 14:42:00 | _ その他ASG
・マルゼン ワルサー PP サンドブラストフィニッシュ
98年ごろのカタログを開いてみると、新品の状態を写真で確認することができた。「サンドブラスト」より「きな粉まみれ」という表現の方が適していると思う。その解説には"金属のすご味を加えた―"などと書かれているが、全くそう見えないし、そもそもPPにサンドブラストは似合わないだろう。バリエーション違いなら、PPK/sの様にステンレスモデルでも用意した方が良かったのではないか。余談に入るが、このカタログの裏表紙には、同社製PPK/sガスブローバックの発売告知があり、また次期モデルとして、M92F(ベレッタとは書いていない)・P99(ワルサー社承認)・M1911A1 ガバメント(コルトとは(略))の名前が挙げられている。そこに、PPの文字は無い。
@参照:「最新エアガンカタログ'98」成美堂出版

中古で入手したので、既にサンドブラストは効果が薄れており、フレームの一部以外に殆どそれが見られなかった。あればもちろん状態が良いということで嬉しいが、無くても特に困ったりはしないので、自分で仕上げ直すことにした。まずスライド両サイドを面出し・・・したはずなのだが今見たら全然出てないっす自分。そのあと(面出しはどうなったんだよ)タミヤカラーのマットブラック+ミスターカラーのつや消しクリア(トイガン用塗料は高くて使えん)を吹き、コンパウンドで研磨(つや消しの意味がありません><)して終了。右側の「JASG 6mm MARUZEN」刻印はチューブパテで埋めておいた。購入時より幾分かはマシな外観になった。

スライド上部の反射防止セレーションは凹凸が少なく、今一はっきりとしない。画像で見るかぎりだと、実物はもっと角が立ち、くっきりとした造型である。マルシン(スズキ)のPPや、後に発売されたガスブローバック式PPK/sのセレーションの方が良い。

スライドを磨き終わったあとに少し寂しい感じがしたので、刻印にクレパスで白を入れた。私はあまりこういうことに抵抗が無いが、逆に、白が入っている中古品を購入するのは、どこか前の持ち主の念がこもっていそうでためらってしまう(苦笑)。ガバメントやウッズマン、M59など古参の銃には白刻印がよく似合うと思う。つい最近発売されたマルシンのP210も同様の仕上げだった。入っているのといないのとではイメージが違うもので、銃によってはゴチャゴチャして見えることもあり、入れれば良いというものでもない。個人が好きに仕上げればそれで良いのだが、トイガンオリジナルの部分まで白になると、刻印のバランスにもよるが目立って格好悪い。私はつい「Made in Japan」まで入れてしまったので、悔いている。

画像では金属バレルのように見えるが、これは「バレルブッシング」という独自の部品である。名前の通りバレルを安定させ、加えてサイレンサー用のネジも切ってあり一石二鳥。インナーバレルの外周に巻かれているスプリングとスライドのマズル部分に噛まし装着する。よって、この製品にアウターバレルなる物は無いのだ。というより、あったところでスライドが引けない(厳密に書くと分解用に5mmくらい動かせる)ので、外観上全く意味を成さないのである。

分解だが、まずトリガーガード下部のピンを抜き、トリガーガードを取り去る。トリガーガードはスライドをロックしているので、これを外さない限り、スライドは1mmたりとも動かない。このあと、ハンマーを起こした状態でセフティレバーを下げ、スライド前部を持ち(後部ではダメらしい)後退させ、持ち上げ前方に抜き取る。通常分解はここまでで良い。トリガーガードを弄る必要が無いのは、PP生産以前のPPK/sのみである。PPに付属していた説明書が何故かこのPPK/sのものだったので、訂正が追加されたサイレンサーのマニュアルを見るまで方法を失念してしまっていた。してやられた感があるが、ちゃんと確認しなかった私が悪いので、反省。
@10/4:一部訂正



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