・KWC × B.W.C. ワルサー P990
S"Q"NYとか"C"-SHOCKだとかいう類の物ではない。ではないのだが、決してマルゼン製P99と同列には語られることのない珍品。店員に何を訊ねても「台湾製ですから」という回答しか得られず、挙句こちらの方が良いですよとマルゼン製P99を勧められたのが数年前。だがちょっと待ってほしい、こちとら18歳未満なんですよ、冷やかしたのは悪かったし本当はマルゼンも欲しいんだけど買うわけにいかんのだ。大体だな、俺が今しがた棚に戻したP990のスライドにはクラックがばっちり入っていたわけだが、指摘したにも関わらず「台湾製」を盾にスルーとは問題有りなんじゃないのか、と今なら思うよ。その場面でも苦笑しきりだったけど。最近その店は潰れたらしい。
堅牢な黒いプラスチックケースに収まったP990。象に踏まれたら流石にダメかも。トイガン用では珍しい、スャ塔Wや発泡スチロールの衝撃緩和材が省かれた純正ケース。今のところ指が痛いロックの固さ以外に不満は無いし、複雑な曲線の仕切り、悪戯にトリガーへ指を鰍ッさせない"筒"が実銃用のようで上手い。上蓋裏の注意書ステッカーは国際的かな6ヶ国語表記。黄色の箱「BB PELLETS」の中には白いBB弾が100発入っている(数えたり意地の悪いことはしない)。中心に立つのはエアタンクのホースを繋ぐコネクター。CO2仕様のガスガンを販売している国の製品だけあって、一般的国産トイには付いてくるはずのないオマケである。メーカー公称値0.4J。
S2S(KWC)のコッキングP99は、低年齢層のユーザーに勧めたいトイガンの一つである。なぜならそれは実銃において独自性を誇り最大の特徴であるグリップフィーリングが、KTW(Y&P)及びM-トレーディング(HFC)製と比較して、日本向けの"リアル"ワルサーことマルゼン製に最も近く、さらにこの感覚が2,000円まで払わずとも手中にできるからだ。BWC扱いのガスブローバックガンも外観をこれとほぼ同じとし、握り心地も寸分と変わらない。違いは材質で、HW樹脂を多用しているため重量は相当なものになっており、また、2つを並べると黒色ABSと灰色HWのコントラストが浮き彫りになる。淵が僅かに盛り上がったワルサーバナーとP990のモデルナンバーの刻印は、流石にマルゼンの仕上げまで及ばない。
「<WARNING> ENERGY:0.4J ○DON'T POINT AT THE CREATURE ○PLEASE USE 0.2g BB BULLET」、とステッカー。フレームに「KWC MADE IN TAIWAN 12336183」。刻印の位置と番号はコッキングガンのそれとは異なる。ライフリングの再現されたバレルとリコイルスプリングガイドはABS製、スライドストロークは実銃より短めでショートリコイルギミックは省略。この画像で鮮明なのは、スライドとフレームの色調の差異。実はコッキングガンの方も上下が差別され、どちらかと言えばフレームがマットブラック調。ガスブローバック機はどうかというと、ご覧の通りスライドがしっとりとしたツヤ消しグレーでマルゼン風。但し、フレームに部分的なツヤがあり、気にする人は気になるかもしれない。
ターゲットの準備が面唐ネことのほか諸般の事情で実射はしていない。する環境にないというのも一説では正しいかもしれないが、上下HW樹脂の撃ち心地を味わってみたい興味で試運転。「バカッ バカッ」と、質量で相殺されるのか初めてグリップを握った時の感動に比べれば今一つだが、トリガーを速く引いてもブローバックは一応ついてきたし、スライドストップも鰍ゥるので最低限の能力はあると思われる。トリガーフィーリングは、シアーをオブラートで3重巻したように感覚が掴みづらく、また、DAO(ダブルアクションオンリー)からSA(シングルアクション)へアレンジした関係上、射撃後マニュアルでの空撃が必須。放出バルブにシリコンオイルをたっぷり吹き付け、マガジンを人肌に温めてから撃った一発目は、排莢口からオイルのスモークが噴出して面白かった。これ、正しい遊び方?
国内で販売されているKWC製ワルサーのライナップ中、ガスブローバックガンのみS2Sと共通してモデルP990DAOであることが、例えばマルゼンP99とのバッティングを回避し市場で生き残る為の苦肉の策だったら、それでいて偶然にP990を捜し求めるユーザーがいて、彼の手にそれが行き渡ったらとしたら互いにとってこれほど幸福なことは他にあるまい。初出から7年経ってもマルゼンはP990の発売に至らず、フィクスドスライドのガスガンでさえ"シングルアクションの"P99で、東京マルイの電動フルオートブローバックシリーズ最新作はあくまで"P99の"DAOでありP990では決してない。これらに関してKWC製トイガンが抑止力として働いているかは知り得ないが、事実上唯一の存在であること自体が価値の向上に貢献している。そこに「台湾製」であることの介入は無い。
S"Q"NYとか"C"-SHOCKだとかいう類の物ではない。ではないのだが、決してマルゼン製P99と同列には語られることのない珍品。店員に何を訊ねても「台湾製ですから」という回答しか得られず、挙句こちらの方が良いですよとマルゼン製P99を勧められたのが数年前。だがちょっと待ってほしい、こちとら18歳未満なんですよ、冷やかしたのは悪かったし本当はマルゼンも欲しいんだけど買うわけにいかんのだ。大体だな、俺が今しがた棚に戻したP990のスライドにはクラックがばっちり入っていたわけだが、指摘したにも関わらず「台湾製」を盾にスルーとは問題有りなんじゃないのか、と今なら思うよ。その場面でも苦笑しきりだったけど。最近その店は潰れたらしい。
堅牢な黒いプラスチックケースに収まったP990。象に踏まれたら流石にダメかも。トイガン用では珍しい、スャ塔Wや発泡スチロールの衝撃緩和材が省かれた純正ケース。今のところ指が痛いロックの固さ以外に不満は無いし、複雑な曲線の仕切り、悪戯にトリガーへ指を鰍ッさせない"筒"が実銃用のようで上手い。上蓋裏の注意書ステッカーは国際的かな6ヶ国語表記。黄色の箱「BB PELLETS」の中には白いBB弾が100発入っている(数えたり意地の悪いことはしない)。中心に立つのはエアタンクのホースを繋ぐコネクター。CO2仕様のガスガンを販売している国の製品だけあって、一般的国産トイには付いてくるはずのないオマケである。メーカー公称値0.4J。
S2S(KWC)のコッキングP99は、低年齢層のユーザーに勧めたいトイガンの一つである。なぜならそれは実銃において独自性を誇り最大の特徴であるグリップフィーリングが、KTW(Y&P)及びM-トレーディング(HFC)製と比較して、日本向けの"リアル"ワルサーことマルゼン製に最も近く、さらにこの感覚が2,000円まで払わずとも手中にできるからだ。BWC扱いのガスブローバックガンも外観をこれとほぼ同じとし、握り心地も寸分と変わらない。違いは材質で、HW樹脂を多用しているため重量は相当なものになっており、また、2つを並べると黒色ABSと灰色HWのコントラストが浮き彫りになる。淵が僅かに盛り上がったワルサーバナーとP990のモデルナンバーの刻印は、流石にマルゼンの仕上げまで及ばない。
「<WARNING> ENERGY:0.4J ○DON'T POINT AT THE CREATURE ○PLEASE USE 0.2g BB BULLET」、とステッカー。フレームに「KWC MADE IN TAIWAN 12336183」。刻印の位置と番号はコッキングガンのそれとは異なる。ライフリングの再現されたバレルとリコイルスプリングガイドはABS製、スライドストロークは実銃より短めでショートリコイルギミックは省略。この画像で鮮明なのは、スライドとフレームの色調の差異。実はコッキングガンの方も上下が差別され、どちらかと言えばフレームがマットブラック調。ガスブローバック機はどうかというと、ご覧の通りスライドがしっとりとしたツヤ消しグレーでマルゼン風。但し、フレームに部分的なツヤがあり、気にする人は気になるかもしれない。
ターゲットの準備が面唐ネことのほか諸般の事情で実射はしていない。する環境にないというのも一説では正しいかもしれないが、上下HW樹脂の撃ち心地を味わってみたい興味で試運転。「バカッ バカッ」と、質量で相殺されるのか初めてグリップを握った時の感動に比べれば今一つだが、トリガーを速く引いてもブローバックは一応ついてきたし、スライドストップも鰍ゥるので最低限の能力はあると思われる。トリガーフィーリングは、シアーをオブラートで3重巻したように感覚が掴みづらく、また、DAO(ダブルアクションオンリー)からSA(シングルアクション)へアレンジした関係上、射撃後マニュアルでの空撃が必須。放出バルブにシリコンオイルをたっぷり吹き付け、マガジンを人肌に温めてから撃った一発目は、排莢口からオイルのスモークが噴出して面白かった。これ、正しい遊び方?
国内で販売されているKWC製ワルサーのライナップ中、ガスブローバックガンのみS2Sと共通してモデルP990DAOであることが、例えばマルゼンP99とのバッティングを回避し市場で生き残る為の苦肉の策だったら、それでいて偶然にP990を捜し求めるユーザーがいて、彼の手にそれが行き渡ったらとしたら互いにとってこれほど幸福なことは他にあるまい。初出から7年経ってもマルゼンはP990の発売に至らず、フィクスドスライドのガスガンでさえ"シングルアクションの"P99で、東京マルイの電動フルオートブローバックシリーズ最新作はあくまで"P99の"DAOでありP990では決してない。これらに関してKWC製トイガンが抑止力として働いているかは知り得ないが、事実上唯一の存在であること自体が価値の向上に貢献している。そこに「台湾製」であることの介入は無い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます