ここで、ふと思いました。
「痛みがあると何もヤル気がでない」
患者さんもおっしゃいますし
私自身、体の一部が痛いだけで
全身やる気を失っていると感じたこともあります。
痛みがあると、この内因性物質がドパミン遊離を抑えている。
その結果、側坐核は発火しない・・
おおお・・
なるほど・・
改めて、痛いとヤル気がでないという
この機序に納得できます。
ということは、痛みを止めるとヤル気がでる・・ということ
モルヒネなどのオピオイドは
出なくなったドパミンを正常に戻してくれているわけです。
鎮痛薬は鎮痛だけの作用ではないのです。
痛みをとったことによって
綺麗にお化粧をするようになった方
ご家族とこれからのことを話し合えるようになった方
治療に前向きに取り組むことを了解してくださった方
それらは、すべて生きる力につながりました。
痛みがあると死にたいと思う方もいらっしゃいます。
そのような状態を
本来のあるべき姿に戻す・・
オピオイドは実に生きるための薬剤だと
自信を持っていうことができます。
鎮痛薬としてのモルヒネが死ぬ薬なんて
現在の科学から考えると
何と古い、
間違ったイメージなんでしょうか・・・
父(75歳)が今年の九月のはじめに
突然腰椎の圧迫骨折を起こし、
入院しいろいろ調べてもらったら、
多発性骨髄腫という病気であることが分かりました。
今は専門病院に転院し、
最初は寝たきりになるかも。。。と
思っていたのですが、歩けるようになりました。
私は先々のことを考え、
緩和ケア、ペインクリニックなど
ネットでいろいろ検索しているうちに
こちらのブログに辿り着きました。
どうにか痛みなどとはあまり仲良くせず、
毎日を送って欲しいと思っています。
ですので、これからも
どうぞよろしくお願いいたします。
今年の九月に父(75歳)が
突然腰椎の圧迫骨折を起こし、
激痛で動けなくなり、
近くの総合病院で検査を受けた結果、
多発性骨髄腫のⅢ期と告知されました。
その後すぐに専門の病院に転院し
歩けるようになりました。
今のところとても元気なのですが、
父のこれからの生活を考え、
緩和ケア、ペインクリニックのページを
見ることが多くなりました。
そんな時、こちらのページに
お邪魔させて頂きました。
とても参考になるお話がたくさんで
心強く思います。
これからもいろいろなお話、
どうぞよろしくお願いいたします。
生きる薬ですよね。本当に。処方医が自信を持ってそう言える事が大切ですよね。
はおとさん
コメントありがとうございます。2つのコメントがまったく同じではなかったので、2つともアップさせて頂きました。認証制にしているので、アップまで時間がかかってしまい申し訳ありません。
お父様の腰痛の原因となる診断がついてよかったですね。ご家族の方々が支えられている様子、ブログをお訪ねし拝読させて頂きました。お父様お幸せですね!こちらこそ、色々教えてください。ご家族の方々の心を忘れないようにしたいと思っております。
GVHDとサイトメガロウイルスによる腹痛に1年半位オピオイドを使用しました。
同志(闘病仲間)は本当に驚いています。
まだまだ、「麻薬」がかなり特別なものと認識される方々が殆どです。
オピオイドの使用自体が問題ではなく、治療医が適性使用できないこと、がんだから痛くて当然で、耐えられるなら我慢も当然、と思いがちな患者さんに適切に介入しないことが問題にある、と実感しております。
私は身をもって、苦痛緩和は患者さんの当然の権利で、オピオイド使用は特別ではないと発信していきます。
先生の記事を参考にさせて頂きます!!
心強い言葉を頂き、明日の診療に元気を頂きました。
患者さん方に、当然の権利だよと言っていただけるように、安全に適正に投与されることが保証されるべく教育・啓蒙活動をつづけていきます。