いつの間にかクリスマスを迎えていました。
今年は、ツリーも出さず・・リースも飾らず・・
子供達がそれぞれ忙しそうに自分の予定で過ごすようになって
子育て終了!!といいつつ、ついつい・・
25日は夫が予約してくれていたクリスマスディナーに
二人で食事に行きました。
二人だけなんて、
長男の年の分、ありませんでした。
次男は、法律を勉強する傍ら
カンボジアで小学校を作るNPO活動をしているようです。
最近、偶然でしょうが、
私が勉強を続けてきたことにアンテナが向いていたようで、
母としてはちょっとした驚きでした。
マザーテレサの死を待つ家の話をしたり
山谷のホスピスに突然見学に行ってきたり・・
人生の探索をしている姿に昔を重ねてしまうことも。
長男が同じ道を辿ると言ってくれた時、
心の支えになるような領域に進みたいと話してくれたことがありました。
長男は、わかりやすかったのですが、
次男の動きは予想もできず、
驚きの連続の一年でした。
緩和ケアは社会にとって大切・・と言われながらも
どこか、受け入れられきれないような感覚が続いています。
そんな中で、いつの間にか子供達が
辿ってきた道に興味を持ってくれていることは
死から一見遠い位置にある若者にも
大切なこととして捉えてくれていることが実感でき
本当にありがたいことでした。
2010年もあと少しです。
多くの人々が暖かな時を過ごすことができますように。
医療から、少し離れて
私にできることを振り返る時間を作りたいと思っています。
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9月末に母が胆管癌を患っていると書き込みをさせていただいた折、暖かいお言葉をかけていただいた桜と申します。
あの後、母は10月11日に退院、そして30日に自宅で静かに息を引き取りました。
退院後は介護保険を申請した際に紹介されたケアマネージャーさんや病院の相談窓口で教えていただいた訪問看護制度を利用し、在宅でのターミナルケアとなりました。とても熱心な看護師さんで、明るい笑顔に母娘して励まされました。介護ベッドなどについてもケアマネさんを通してすぐ手配してくださいました。
また往診の医師の先生も夜遅くでも心配して立ち寄ってくださる方で、最初は不安だった在宅看護でしたが、安心して日々を送れました。
こちらに書き込みをしたとき、「胆管がんは、“穏やかな”という形容がとてもあうがんだと感じています。」という先生のお言葉通り、退院してからの20日間ですら、とても穏やかでした。きっと適切な緩和治療もなされていたのだと思います。
在宅療養中、日々痩せていきながらも、最後まで食にこだわり、以前に自分が使っていた料理雑誌を眺めてはリクエストをよこす母。それに応えるため、悪戦苦闘したこともよい思い出です。(最後の1週間は仕事も休みをいただき料理三昧でした)
母にとって食とは、生きることであり、主婦として生きてきた証であり、娘に教え伝えたいことだったのではないかと思っています。
その母がついに食事ができなくなったのは死の2日ほど前でした。痛みもつらくなり、薬の量も増えてきたところでした。医師からは薬を増やすリスクについての説明を受けました。おかげさまで、母が激しく痛がる姿は最後まで見ずに過ごせました。
母の死後、往診医に挨拶に伺うと、薬を増やしたことで死期を早めたかもしれないとボソッとおっしゃいました。そして延命治療が進んだために、患者や家族が辛い思いをする姿を見てきたともおっしゃいました。
患者も家族も医療関係者も、答えのない問いの中で悩んでいるのだと思いました。正解が分からないのに決断はしなければならない。
母がこの世を去ったことは今でも受け入れがたい事実です。でも、最後の日々を自宅で穏やかに過ごせたことについては、関わってくださったすべての方に心から感謝しています。
長くなりましたが、このブログに訪れる医療関係者の皆様、皆様方の真摯な姿勢、そして努力には本当に頭がさがります。
わたしはまったくの素人ですが、母のことを通して、どのように死を迎えるかということを考えさせられました。緩和医療の充実は現代社会において不可欠な問題だと思います。
まだまだ課題が多く、現場はさぞ忙しいことと思いますが、どうぞお体に気をつけてご活躍ください。
海外にいた31才の時、15㎜のパンコースト腫瘍を発見し、放射線治療後、神経障害性疼痛があるものの、36才を迎えることができた循環器内科医です。
やはり神経障害性痛に悩まされながらも、日々なんとかできないかと模索しています。
よく「死を考えることは、生を考えること」と言われますが、まさにその通りと痛感しています。
右腕神経叢を中心とした疼痛ですので、心カテもできませんが、この状態でも何か出来ることを模索しています。
ご子息、素晴らしい方ですね。
「与えられた命の中で、どのように生きるか」と自分自身考え、また仕事を通して少しでも広げたいと思っています。
超多忙の日々をお過ごしと思います。くれぐれもご自愛ください。
記事を拝見して、下の坊ちゃんも、ちゃんとご両親の「背中を観て育った」のだなぁ…と、感銘を受けました。
上の坊ちゃんも着実にご両親の歩いていらした道を歩みだそうと知識習得中のご様子ですし…(^_^)。
子育ての大先輩に、ご自身のお仕事・ご研究をされながらの、その、見事な子育てとご教育についてをじっくり伺いたいな…と思う、4歳の生意気に成り始めた(^_^;)幼稚園児の母ですm(__)m。
来年も、どうか、ご自身のご体調にお気をつけになりながら、ご無理のないように(緩和ケアのお仕事は繊細なことがたくさんお有りなので)臨床とご研究、頑張ってくださいm(__)m。
ただの一介の主婦ですが、来年もお邪魔させていただきます。
よいお年をお迎えくださいませm(__)m。
多くの緩和ケアに携わっている医療者が、どんなに励まされたことでしょう。
お母様の生き様に家族としてお答えになり、そこに医療者が悩みながら支えていたご様子、多くの仲間は、そうできたら・・そうなるように・・と願い、日々自己研鑽に努めていることそのものだと思いました。
お母様がいらっしゃらない初めてのクリスマスと年の瀬を迎えられ、どんなお気持ちで過ごされていらっしゃるのだろう・・と思いを馳せています。
私が大切にしている場所に、暖かい心を寄せてくださってありがとうございました。
率直な言葉に心打たれました。
右腕神経叢の疼痛で心カテは難しいかもしれませんが、どんなスキルを身につけるよりも難しいと感じている、「患者さんの痛みに届く心」を得られたのではないでしょうか。
メッセージをお寄せ頂き、本当にありがとうございました。
人を支える時にどのような言葉を選べばよいかいつも悩むのですが、そうしたとき、ベットサイドでも、頂いた言葉を思い出すことがあります。
いつも、「一介の主婦です」とお書きくださいますが、素敵な主婦であり、同じ世代の仲間の女性であり、褒めることの師でもあります。
頂いた温かな言葉に、支えられながら、来年もまた頑張れそうです。
ブログにお立ちよりくださり、そして、コメントを残してくださって、本当にありがとうございます。書き続ける励みになります。
クリスマスとお正月・・家族との関わりの中であり方が変わりますが、それが、時を刻むということなのでしょう。
同じ年は、ないものだなあと感じます。
よいお年を!