麻疹の感染情報が流れています。
茨城県で1名
東京都で2名
対象患者さんは、GW前、GW中に公共交通機関を利用しています。
医療機関には
外来で発熱や感冒用の症状を見たときに、麻疹を疑い、よく問診等を行うように注意喚起の文章が送らています。
都民向けに
「麻疹(はしか)患者の発生」として東京都のHPに掲載されています。
都内の患者さんは、茨城県の患者さんとのぞみでの接触が確認されています。
4月23日(日) 東海道・山陽新幹線 のぞみ50号 9号車(グリーン車)
(新神戸駅18:52発⇒東京駅21:33着)
その後、以下の交通機関の利用歴があることを公表されています。
5月4日(木) 東海道・山陽新幹線 こだま740号 10号車(グリーン車)
(三島駅18:54発⇒新横浜駅19:29着)
(三島駅18:54発⇒新横浜駅19:29着)
東京都は、これらの交通機関を利用された方に対し、麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、医療機関を受診する前にこのことを伝えるよう注意喚起しています。
麻しんは感染力がきわめて強い感染症です。
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
どのくらい感染力が強いか・・
R0(基本再生産数):ある感染症に対して全く免疫を持たない集団の中で, 1人の感染者が平均して何名の二次感染者を発生させるかを推定した値
COVID-19 2~5
・感染拡大初期の中国湖北省のデータからの推定
R0=2.1-5.1
・ダイヤモンド・プリンセス号の感染拡大事例を含めての推定
R0=2.28(95%信頼区間:2.06-2.52)
MERS-CoV 0.7
SARS-CoV 1.7-1.9
インフルエンザ 1~2
麻疹 12~18
この12~18という数字は・・
この12~18という数字は・・
麻疹は感染力が極めて強い!
都内における麻しん患者発生状況(確定例)は以下と発表されています。
2018 年 23
2018 年 23
2019 年 124
2020 年 2
2021 年 0
2022 年 0
2023 年 2
公表されている交通機関を利用したり、それに関わらず発熱、感冒症状を認めたときは、コロナやインフルエンザにとらわれず、麻疹も念頭に!!
Sarah RichterによるPixabayからの画像
公表されている交通機関を利用したり、それに関わらず発熱、感冒症状を認めたときは、コロナやインフルエンザにとらわれず、麻疹も念頭に!!
Sarah RichterによるPixabayからの画像
関係ないでしょうね。
2019年以前の方がだんぜん麻疹患者数は多いです。
また、2020年以降でR0値が上昇したという報告も聞いていないですねえ。
ワクチンが意味するところが、コロナ後に麻疹ワクチンの接種率が低下したとするならば(事実は未確認なので仮定として)
これから関係してくるかもしれません。
人の動きと共に、今まで抑えられていたものがぐっと増えそうです。
コメント、感謝です!!
aruga
コロナだけでなくて、今まで気にも留めていなかった感染症が流行り出しているのが怖いです。
コメント、ありがとうございます!
抗体価は確認しておくに越したとはありません。
ただ、3000円〜5000円位の自費になります。
東京都の文京区などは、0才児と同居する成人で感染したことがない(不明含む)人は無料なのだそうです。
自治体のHPなどご確認の上、どうぞ、ご検討いただけるとよいと思います。
(ちなみに、急性期病院の医療従事者や病院実習前の学生は抗体検査は必須です…)
aruga
子どもたちの接種は年齢に応じてちゃんとやってきたつもりですし、母子手帳も取ってありますが、大人世代の自分たちはどうなのか、もう母もいないので分かりません。
抗体があるか調べるべきか、気をつけて過ごせば良いか。
お忙しい先生にご回答いただくのも申し訳ないので、そんな情報にも気をつけてキャッチしていきたいと思います。