メチロンは麻薬指定になりました。
という記事を見つけ
え、え・・
ケタミンに続き
なんでピリン系非ステロイド抗炎症薬が
麻薬に・・
ブルータス、お前もか・・
という気持ちで検索
するとこんなページが。
(以下、引用)
「メチロンが麻薬指定になりました」
(原文はココをクリックしてください)
平成19年1月4日の法令改正に伴い
既に麻薬に指定されている「MDMA」等と
類似した化学構造を有し
幻覚作用及び興奮作用がある
「メチロン(俗称)」が麻薬に指定されました。
指定に伴い平成19年2月3日から
「麻薬及び向精神薬取締法」に基づき
麻薬として規制されます。
「メチロン(俗称)」
【2-メチルアミノ-1-(3,4-メチレンジオキシフェニル)プロパン-1-オン】
今回麻薬に指定された
「メチロン(俗称)」は
解熱鎮痛剤(スルピリン製剤)として
医療機関で使用されている
「メチロン」とは異なります。
※ 全身麻酔剤である
ケタミンを使用する場合は
麻薬取扱者の免許が必要になります。
「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を
指定する政令の一部を改正する政令の施行について」(PDF:328KB)
(ココまで引用)
がん性疼痛に使用するメチロンは
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で
スルピリン系になります。
国内で使える静注NSAIDsとしては
2剤(ロピオンとメチロン)しかありませんので
貴重な薬剤です。
ピリン系でcox選択性が低い薬剤なので
どちらかというと
ターゲット剤のロピオンが汎用されます。
が、解熱剤としては良く効きますし
鎮痛薬としてもIVHバックに混注できるので
用いられます。
末梢のcoxを介して
プロスタグランジンに作用しますので
中枢症状はなく
もちろん、依存や耐性なども
引き起こしません。
MDMAにちょっと手を加えたドラック
俗称メチロンは、私達が医療現場で
薬剤として投与しているメチロンとは異なります。
で、何を私達は気をつけるべきかというと
院内でメチロンを投与するとき
麻薬指定俗称メチロンとは異なる薬剤だということを
求められればキチンと
説明できるようにしておくことでしょう。
それにしても、俗称メチロンなんていう名称
本当に、やめてほしいなあ~
なんだかいろいろ変わってしまって覚えなおすのに一苦労しそうです><
ホントびっくりですよね。解熱剤投与された患者さんが、うぎゃ~って驚いたりすることが出てきたら困ってしまいます・・
Mayさん
ちなみに、ケタミンはスペシャルKと呼ばれているのだそうです。でね、この間、ケロッグのシリアルの棚を見ていたら、スペシャルKってシリアルがあって、あちゃ=って思ってしまいました。医療に限らず、浦島太郎かもしれません・・