全薬剤、全世界で第5位という高いシェアだった薬剤の選択的COX-2阻害薬のセレコキシブ。 +++++++++++++++++++
類似薬ロフェコキシブの心血管障害はメルクショック(発売がメルク社)という衝撃をもたらせました。
その後、臨床試験が終了したセレコキシブも、日本でも承認が保留になっていました。
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07年1月製造承認を取得したと知りました。
今後、薬価収載を経て、発売となっていくと思われます。
アメリカでは、セレブレックスというカプセルでしたが、国内では、ファイザーとアステラスが発売元となり、セレコックスという錠剤で100mg、200mgがあるようです。すでに、ネット上では製造承認のニュースが流れています。
この薬剤を多くの日本人のがん患者さんが個人輸入していました。
NSAIDsの持つ腫瘍関連薬としての報告が多数だされているからです。
数年前に、ASCO(アメリカがん治療学会)に参加したときも相変わらず、沢山の発表がありました。
ただ、日本では、リュウマチの関節痛に対して保険適応があり、がん性疼痛は適応外になります。
(なにを隠そう、全てのNSAIDsにがん性疼痛に保険適応はありません。WHOラダーでは、もっとも基本的な薬剤であるにも関わらず!)
セレコキシブにも心血管障害の報告はあります。
量依存的にリスクは増大すると言われています。
どの程度、どのような適応で投与していけばよいか慎重に検討する必要はあります。
ただ、これまで、個人輸入で副作用のフォローもされず飲んでいる人が多かったことを思うと、これからは医師の処方の元、副作用に目を配りながら安全に投与できるようになるのではないかと思っています。
免疫を学んでいた者として、期待している薬剤です。
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その証拠に、アスピリン以外の全てのNSAIDsにセレコキシブと同じようにCVリスク上昇との警告の記載があります。つまりCVリスク上昇はNSAIDsに共通で、バイオックス(販売中止)に特異的多い副作用の様です。
個人輸入で対応するしかない皆様にとって、日本での承認は本当に朗報ですね。はやく、追加適応になるといいですね。
論文等になっていますでしょうか。探してみたいと思います。