緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

(5)皆もっとさぁ・・救急対応

2007年07月27日 | 医療

がんを抱えた患者さんは
色々な急な変化をきたすこともあり
地域と連携を密にする必要があります。

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入院対応が緊急にならないように
在宅医と連絡を取り合うことも大切です。

在宅医が訪問診療しているのに
患者さんや家族は、緊急時に在宅医を通さなかったり

在宅医は在宅医で、感情的になって
必要な医療情報をわかるように伝えられなかったり

病院主治医は主治医で横柄な態度をとったり

それは、それは、現場は大変です。

自分自身が主治医として関わっていればまだよいのですが
緩和ケアで、関わっていると
病院の主治医と上手くコミュニケーションがとれないからと
私に連絡が入り
結局、もう一度主治医診療科の責任者に問題を伝えたり
主治医の言い分を聞いたり
もう、喧嘩の仲裁役のようなことだってあります。

とはいえ、連携が上手くいかないといって
連絡が入るのは、まだ、よいのです。
病院も在宅も動いている証拠ですから。

困るのは、診療しているのに
急変を予想できなかったり
今後の療養の場について
コーディネートをしない(できない)在宅医も中にはいるのです。

極めて状態が悪くなってから
急に、大学病院に連絡したけれど
ベットがありませんと言われ
受けてもらえないなんていうことがあるのです。

ベットが空いていないなら
なお更、しっかりやってほしいのですが
施設が大きくなればなるほど
粗雑なのです。

今後、起こりえることを話し合い
どのようになったときには
どこに、どう連絡をし
入院はどうしていくか・・

退院後の患者さんのコーディネートは
在宅医に期待される役割なのです。

 

高度医療機関の救急対応のあり方と
ベット管理、地域医療との連携・・

うちの病院は、絶対に断らない病院。

「俺ら、尻拭いじゃないんだからさぁ」
そういう呟きが聞こえてきます。
(おわり)
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