緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

(4)かかりつけ患者への救急対応~ベットが無いから来ないでください

2007年07月26日 | 医療

この患者さんは、当院の
がん治療の当該科と
緩和ケア科で
お受けさせていただくこととなり
その後、同様の膀胱タンポナーデにも
対応させていただく事となりました。

+++++++++++++++++++
お元気でしたか?
ここをクリックお願いします。
ブログランキング「緩和ケア医の日々所感」のクリックでもどってきます。
+++++++++++++++++++

高度医療機関に日頃から
定期的に受診なさっている方が
夜間時間外に救急にかかって
断られることは
実は、稀なことではありません。

私の病院の2次医療圏には
3つの大学病院があります。

救急受診を断られる場合の多くが
ベットの空きがないという理由です。

空いたベットには、翌日、待機的な入院患者さん
つまり、入院予約をしていた患者さんが
入院する予定のベットなので
救急で来院された方にベットを使ってもらえない
ということで、ベットがありませんと断られるようです。

でも、これは変です。

外来通院中の患者さんに
責任をもって診療にあたるなら
そうした患者さんの病床を
ある程度確保した
ベット管理をするべきではないでしょうか。

当院の救急部には様々な患者さんが搬送されてきます。

月1回の中間管理職以上全員が集まる会議では
救急の状況が報告されます。

救急部にかかった患者さんの中で
かかりつけ医の病院に
改めて当院から搬送したことが報告されることがあります。

その多くが大学病院を含む急性期病院です。

こういう会議での報告を聞くと
“ちょっと~、貴方達の病院にかかっている患者は
責任もって診てあげなさいよ==”
という気持ちになるのです。

ひどい話です。

かかりつけの病院がある場合
時間外や救急でも
そちらに受診できますよねって
主治医に十分念をおしておくことをお勧めします。
(続きます)

+++++++++++++++++++++++++++
ここ、クリックお願いします。人気ブログランキング参加中です。
今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
+++++++++++++++++++++++++++

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« (3)高度医療機関の救急対応 | トップ | (5)皆もっとさぁ・・救急対応 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事