先週水曜日のお昼頃、電話がかかってきました。
ミーティング中でしたので、結局コールバックできたのが、14時。
NHKラジオ第1のNHKジャーナルからでした。
厚労省の緩和ケア推進検討会で、
緩和ケアセンター構想がまとまりそうですが、
これについて、ご意見を頂きたい。
8分間の電話インタビューとのことでした。
緩和ケア推進検討会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002gu0b.html
私自身は、この検討会には関与していません。
緩和ケアセンター構想が提案された背景には
必要とする患者さんに緩和ケアが届かないことがあげられていました。
緩和ケアが届かない原因には
構造的な問題や
意識の問題などがあると
日ごろから感じていました。
すでにがん診療拠点病院には
緩和ケアチームや緩和ケア外来の設置が義務付けられています。
緩和ケアセンターができることは
悪いことではないのですが
いくつかの問題も含んでいます。
NHKの方からは、
緩和ケアセンターがどうかというより、
現状とその問題点でよいことを強調されましたので、
お引き受けしました。
依頼後、病院や大学の仕事をして、17時頃から原稿を作って、
17時半にメールを送り、電話で内容調整をして、
手直しをしてインタビュー・・・
大変でしたが、
こうしたきっかけこそ、大切にして
きちんと発信しなければいけないと
力を込めました。
2週間程度しかアップされないようですが、
その時の放送を以下から聞いていただくことができます。
NHKジャーナル
http://www.nhk.or.jp/r1/journal/pickup.html
8月1日
ニュース 「がんの苦痛を和らげる緩和ケアの拠点整備へ 診療の格差は解消するか」
こうしたことに対応させて頂く度に、
自信を持って広報することができませんでした。
でも、力を込めて伝えたいことがあるなら、
皆様に聞いて頂けるように
努力すべきだと思うようになりました。
期間限定となりますので、
是非、お聞きいただければと思っています。
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他の分野で、実はそっくりのケースがありました。
だから、ほっとけなくて・・・
その分野は、教授が退官した後、どこの大学でも組織改変になり、つぶれてしまった講座もあり・・・そしてその中に私もいたかも・・・
1人で頑張らなくても、みんなで協力すればできることもあります。今回のオリンピックのように。
でも、一番大事なのは、日本の医療制度改革を推進するために、もっと多方面からの議論が必要なのだと思います。
コメントくださり、ありがとうございます!
拠点病院の最初のころの緩和ケアチームを思い出してしまいました。ただ、今は文科省のがんプロが後押ししてくれています。が・・、現場がそこに”ついていっていない感”があります。
緩和ケアセンターのGMの件は、専門看護師を表舞台にあげたいという応援の気持ちではないかなと思いました。ご指摘のように、内容によって、大変大きな負荷になり、逆効果になってしまうかもしれません。
お書きくださったように、まさに課題はいっぱい・・
くまごろうさん
エール、ありがとうございます。
沢山、似たようなケースがありますね。
力を合わせれば、何らかの形になっていきますよね。そこを信じながら・・・
がんプロって本当に効果上げてるんですかね。少なくとも投資した分の。
学会でがんプロのセッションがあると如何にも意義があるように見せてますが、ポストとお金をもらうために体裁だけ立派に見せてるだけな気がして。
私の前任校も現在の学校もがんプロの主幹校でしたが、両者ともそこで養成された緩和ケア医というのを見たことがありません(緩和ケア医の養成はプログラムに入っています)。他の大学で以前から緩和ケアをやっていた人に大学院生として学位を出しているのは見たことがありますが。見かけ上数をそろえているだけで「私はがんプロで養成された(がんプロがなければ養成されなかった)緩和ケア医です」という人はどれくらいいるか疑問です。私の周りだけなんでしょうか。
ただ、専門医制度側からみると、がんプロ2年目で受験資格は得られますから、その条件での専門医はいませんでした。文科省の昨年度の緩和ケアの育成人数は25名となっていました。
一方で、がんプロがなければ、大学の中で緩和ケア部門が独自の力で切り開くことはほとんどできなかったのではと思っています。
緩和医療学講座を開設すると手を挙げているところが10大学あるということです。本当に開設できるところが何校あって、5年後に継続できているところが何校あるか。評価はまだ先になると思いますが、中にいるものは真摯に努力をしなければと肝に銘じています。