エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

糠平山 (1350m)

2009年02月14日 | 山紀行 (日高山系)
北日高・・・糠 平 山(1350m)
■ 山 行 日   2009年2月12日 (木)   日帰り
■ ル ー ト    三岩林道~西尾根ルート
■ メ ン バ ー    夫婦登山 №8
■ 登 山 形 態    山スキー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「三岩」「二岐岳」
■ 三角点・点名  一等三角点 点名「糠平山 ヌカビラヤマ」
■ コースタイム  登り 5時間15分  下り 1時間55分
<登り>
07:35      登山口
08:25      C620二股
09:40      ヘアピン
10:10      尾根取付き
12:50      糠平山

<下り>
13:10      下山開始
14:05      林道出合
15:05      登山口



GPSトラックログはHP 「一人歩きの北海道山紀行」 sakagさんの記録からお借りしました。
エバ夫婦のルートは緑色の実線です。


★ 8年振り4度目の来訪・・・
あっちもこっちも行きたい山は数知れず、今回も天気予報と相談しながら一泊にするか日帰りかで
悩んでいた。しかし、前回の上然別山におけるアクシデントと極寒の寒さに負けて退散した苦い経験が
真新しい中で「寒いのは嫌!」・・ということで日帰り・・と決まるのは早い。


糠平山(ぬかびらやま)の登山口は、国道273号線から沙流川とその支流岩内川沿いの三岩林道を辿り
岩内岳の南面で採掘されている採石場前が駐車地・登山口となる。
(国道から約5.5キロ・・冬期間も除雪されている)
平日なら採石場で作業をしているので邪魔にならないよう駐車場所を選ぶか、作業員に断って止めると
いいだろう。この日は、平日の早朝だったがエバ車の前にランクルが一台先行して走っていて採石場の
作業員だった。断る間もなく作業員は、現場に直行し早々に重機の操作を開始してしまったので、採石
場前の除雪された林道脇に駐車した。

登行ルートは、岩内川沿いの三岩林道を直進して約4キロ歩くとヘアピンカーブとなる橋を渡り、更に
1キロほど進むと糠平山の西尾根の末端、地図上のC899付近から取り付いて登った。
トドマツとダケカンバの混合林を南東方向に少し登ると作業道らしき痕跡がありその道をうまく辿ると
1050m付近まで延びていた。後は作業道から離れ西尾根を忠実に辿りC1288の手前の急斜面を
登ると頂上部が見えてくる。



登山口となる三岩林道採石場前に駐車する


長い三岩林道を歩く・・・約5㎞


標高1050m付近から平坦な尾根上を辿る・・


振り返れば鋭鋒 シキシャナイ岳1058mが見えた (1100m付近)


1288への登り・・・


頂上手前のポコには雪庇が・・・

★ 快晴! 絶景の糠平山頂上・・・
新雪の長い林道のラッセルは、春の締まった雪とは違って意外にも時間がかかった。
そして尾根に取り付いてからも一歩一歩登る・・といった感じで時間がかかってしまった。
しかし、天気予報通りくもり~快晴の兆しが出てくると気持ちも晴れて来るもので足取りは軽い?



間もなく頂上・・・


頂上から日高の主峰「幌尻岳2052m」を望む絶景・・・


糠平山 (1350m) 頂上にて (背景は幌尻岳)

★ 雁皮山への縦走・・・?
あわよくば雁皮山への縦走も視野に入れながら登っていたが、糠平山から雁皮山までの稜線が
約4キロ、雁皮の南西尾根を辿って三岩林道に降りるまでの新たなラッセルなどを考えると時間的に
無理が生じる心配があった。今回はこのまま下山することに・・(雁皮山は、07.3.10登頂済)

頂上手前の痩せ尾根は非常に風が強く所々固い斜面でスキーが使えない場所もあったが、
ポコを登らず少し南側の斜面をトラバース気味に辿ると簡単だった。(下山時に気が付く・・)

頂上は、広い台地状でT字路の大きな交差点という感じだ。
大きな木々は無く非常に見晴らしは良い場所だ。東に眺望する主峰「幌尻岳」をはじめ戸蔦別岳、
北戸蔦別岳、ヌカビラ岳、1967峰、チロロ岳、ペンケヌーシ岳、二岐岳、春別岳、雲知来内岳
と連なる北日高の秀峰たちは見事だった。
そして2/1 に登頂した平坦な尾根上のポコ・留辺蘂山があまりにも小さく見えて少し悲しかった。
吹きさらしの頂上では長居も出来ず、写真だけ撮って下山する事にした。



下山時、頂上手前のポコは強風となる・・(背景の幌尻岳が美しい)

★ パウダーについ歓声が飛ぶ・・・
帰路は、C1288からシールを外してスキーモードに切り替える。
程よい斜度とパウダースノーそして疎林帯で絶好のゲレンデと化した。
1050m付近まで利用した作業道も一歩一歩登ってきたトレースも無視して尾根を真っ直ぐに下り
林道に飛び出した。その間わずか40分だったが・・これがあるから苦しい登りも耐えられるなぁ。と
笑顔の二人だ。林道も下り気味なのでトレースに乗っていると自然とスキーが滑り楽をさせてもらった。
登りで5時間以上も要したのに下りでは2時間を切る早さだった。



厳冬日高のパウダーも最高である

★ 満足の一座・・・
久しぶりに楽しめた一座だった。
帰りは平取町の「二風谷温泉(平取温泉)」(500円)で汗を流し無事帰宅した。
ちなみに夕方6時以降の入浴なら半額になる(平日のみ)ので参考までに記しておこう。



※ このページは、当時の投稿を基本に2013年5月再編集しています。