樺戸山地で夏山納め・・・ピンネシリ (1100m)
待根山 (マチネシリ) (1002m)
■ 山 行 日 2014年11月30日(日) 日帰り
■ コ ー ス 砂金沢コース
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №30
■ 登 山 形 態 登山道 (スパイク長靴&ピンスパイクシューズ)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「ピンネシリ」「浦臼」「総進」「南幌加」
■ 三角点・点名 ピンネシリ一等三角点 点名「賓根知山ピンネチヤマ」
待根山 (マチネシリ) 三角点無し、標高点のみ
■ コースタイム 登り 2時間32分 下り マチネシリ~1時間10分
<登り>
7:45 登山口ゲート出発
8:08 C464登山道交差地点
8:27 あと3キロ
9:35 あと1キロ
9:47 マチネシリ肩
10:17 ピンネシリ頂上
<下り>
10:35 下山開始
10:53 マチネシリ肩
11:10 マチネシリ頂上
11:27 下山開始
11:37 マチネシリ肩
12:37 車道出合(C464地点)
12:57 登山口ゲート
★ 夫婦登山 №30・・・
今年も残すところあと1ヶ月。
そして、今年は今日で30回目の夫婦登山を数える。
2014年を振り返るには少し早いかも知れないが、昨年の夫婦登山が
16回で終わっていたことを考えると、倍増なので単純に成果は大きい。
思えば、1月の「岩尾岳1000m」。岩尾内湖の駐車場で車中泊したがマイナス20度を超える
寒さに震え、長い林道歩きも手がかじかむ寒さだったことを思い出す。取付き点が不安で一旦降りて
読図し再び登り返した山だった。それでも二人の1000m超峰未踏峰を年初めから成功裡に終えて
幸先の良いスタートが切れたと喜んだ記憶はまだ鮮明に覚えている。
翌週の「三股山1213m」も超マイナーな山。トムラウシ温泉からスタートし林道から尾根へ
この日も快晴の天候に恵まれて意外にもルート上にテープがずっと付いていた。
拍子抜けするほど簡単にピークを踏み下りのスキーを楽しんで無事下山、営業前の温泉に入れて
お得感一杯の日だったなぁ。
2月は大雪の「シビナイ岳1566m」大雪湖から長いヤンベタップ林道を歩き、シビナイ岳の
東尾根に取付く。地形図に山名も標高点も無いのに何故ここがシビナイ岳なのか?と疑問視しながらも
黙々と登る夫婦は、ただのピークハンターだ。
3月は道南の「太櫓岳」と「利別岳」・・。気になっていた2座の登頂に臨んだが利別岳への林道が
残雪多く車が入れずに敗退した。それでも「太櫓岳」は遊楽部岳に抱かれるように聳え立ち快晴の
登頂と眺望を楽しんだ。
4月も道南「フモンナイ岳1337m」東狩場山はタイムアウトで断念したが、ここも天候に恵まれ
長い登りに耐えて踏んだピークだった。本来の計画は道東知床の「海別岳」だったが来年こそみたび
臨みたい山である。
更に十勝連峰の旭岳は、伐採作業で林道に入れず隣りの「前富良野岳1625m」に切り替えて登った。
翌週はリベンジの「石山1439m」へ。最短ルートを知りスノーシューで臨む。遠望山を再び踏んで
以前に断念した石山へ・・・あの時何故断念したのか?ちょっと臆病だった私。
5月は増毛山魂の「奥徳富岳1346m」。ここも長い群別川林道を歩き奥徳富の西尾根に取付く。
登り7時間でようやく登頂。下りで足を攣り特効薬を飲んで降りた。
林道では月夜の歩きとなるも大満足の山行だった。この時期ずっと狙っていた日高の「ナメワッカ岳」
は、今年も悪天で計画のみに終わってしまった。
7月に入りようやく沢シーズン。
未踏峰は日高の「雪盛山1726峰」と「ルベシベ山1740m」に登る。
8月は何故か夫婦登山は休止。チーヤンのマラソンモードにお付合いする。
9月再び沢登り、日高の「二股山1591m」と「春別岳1492m」に挑戦も春別岳は沢を間違えて
敗退。来年のリベンジに賭ける。二股山はネマガリダケとハイ松の藪に泣きながらも登頂しまた一つ
未踏峰を踏んだ。
10月も良く出掛けた夫婦登山だ。
羊蹄山は喜茂別コースから登りこれで全コースを制覇した記念の登行。
日高の「樺司山1111m」はずっと気になっていた山でようやく挑戦出来初登頂。
晩秋の久山岳はチーヤン未踏の山。風不死岳ロックサムルートは始めて知ったルートで興味津々。
挑戦するも積雪と悪天で途中敗退する。
そして11月、南日高の超マイナーな未踏の山「二観別岳と本二観別岳」へ
林道情報を事前に調べて向かったのに、何故か無いはずのゲートに阻まれ中止。
アポイ岳のサブ山行で気を紛らせ帰宅した山行も思い出の一つとなるかも知れない。
今年一年、二人とも健康であればこそ続けられた夫婦登山。
それだけで感謝に値し幸せを感じている。いつ誰がどうなるか判らない時代だから日々を大切に
一生懸命「遊ぶ」事に集中していられることが大事だと今は思う。
★ 留萌地方快晴・・・
最近の山選びは意外と単純である。
① 行くか行かないか。② 日帰りか泊りか。③ 低山か1000m超峰か。④ 未踏峰狙いかどうか。
だいたいこの4点がペースになり後は天気予報で山域を絞っていく選び方だ。
11月30日、まず①行く事は決定していた。②前日の夕食時一杯飲んだので日帰りも決定。③と④で
少し悩みながら先に天気予報を見る。日帰りの基準としては自宅から片道3時間以内としている。
増毛山魂、札幌周辺、ニセコ・積丹周辺、室蘭周辺、北~南日高、十勝連峰などがこの時期としては
私たちの日帰り限界山域だ。
・・・で、気になっている候補が元々3座が頭に浮かんでいた。
ひとつは南日高・二観別岳、一つは中日高の椴山~ボキャップ岳そして樺戸山地のピンネシリだ。
前二つはリベンジ、最後はチーヤンが未踏の1000m超峰の山だった。
天気予報を見て・・・留萌地方快晴とあり「ピンネシリ」に決定する。
<ルート図> 夏山ガイド④と合わせて参照すると分かり易いと思います。
国道275号線、新十津川付近から望む・・・
★ ピンネシリ・・・
ピンネシリ1100mは、樺戸山地の最高峰で山頂には北海道開発局の巨大な「雨雪観測施設」がある。
その施設保守のために車道が整備され山頂まで付けられているが、一般車の通行は出来ない。
山名に関する由来は是非「夏山ガイド」を参照してほしいのでここでは割愛する。
砂金沢コース
国道275号線新十津川から案内標識に従って左折し、まずは「そっち岳スキー場」を目指す。
国道から約6.5キロでスキー場に着き、砂金沢沿いの林道を更に6キロほど走ると登山口となる
大きな案内板(下の写真)の所に着く。 看板の前に駐車スペースがあり数台は停めれそうだった。
実際の登山口は100mほど手前にある。
本来この先の林道は一般車の通行は出来ず鎖ゲートが張っているらしいが、この日は鎖も無く
ゲートがオープン状態だったので進む事にした。
林道を更に2.6キロ進んだ標高約370m付近の車道がらせん状になるところで立派なゲート
に出合う。ここは砂金沢川の上二股分岐でもあった。ちょうどカーブの所に駐車スペースがあった
のでここに停める。
★ ラッキーな短縮ルート・・・
ガイドブックを見ると本来の登山口から車道交差地点(C464)まで1時間10分のコースタイムだが
ここからなら20分程でC464に行けそうで、ラッキーな短縮ルートを利用する事にした。
自宅からも約2時間で到着したのも意外の短さだったが、登山ルートも短縮になるとは・・・。
砂金沢コースの登山口となる案内板
★ 快晴・マイナス3度・・・
出発 7:45
好条件がいくつも揃って予定よりも1時間は早いスタートが切れた。
二人の足回りはスパイク長靴とチーヤンはピンスパイクシューズである。快晴・無風状態で冷んやりと
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、上機嫌で出発する。
本来の登山口から約2.6キロ進んだ車道脇に車を停める・・・前方にゲート
★ 楽々・・・
登山道交差地点 (C464地点) 8:08
わずか23分でここに着いてしまった。
車道の残雪も気にする事無く夫婦の雑談途中で着いた感じだ。
車道には先週のものか2~3人のトレースと自転車のタイヤ痕があった。
上に行くほど車道の雪は増えて傾斜も増して来る、タイヤ痕はいつのまにか
消えていたのでどこかにデポしたのかも知れない。
C464から登山道に入っても残雪の中にトレースがあり結局頂上までお世話になった。
ゲートを越えて車道を歩く
ゲートを越えて車道を歩く
すぐに現れたあと3キロの標識
まだ標高は400mちょっとの登山道でした。超大きなオヤジの足跡にびっくり・・・
・・・注、熊の指は5本でした(汗) 窪みが7個あったような・・・
★ 時速2キロ・・・
あと1キロの標識 9:35
登山道に入って早々に「山頂まであと3キロ」の標識があり8:27だった。
時速2キロは、日帰り装備なら遅いペースであるが、休んでいた訳では無く登山道上の雪が
次第に深くなりペースダウンになっていたと思う。
あと1キロの標識までは、ルート的に迷うところは無かったが待根山の北斜面のトラバース
ルートになると積雪は20cmを越えネマガリダケが登山道を覆い隠してルートを見失う場面
もあった。ただ、先人のトレースがはっきり残っていたので迷わずに辿る事が出来たがもし
新雪の更地なら登山道探しで時間が掛かったかも知れない・・・と、トレースに感謝する。
次第に積雪が深くなり笹が登山道を覆うようになる・・・
★ テンションアップ・・・
待根山西の肩 (標高約950m) 9:47
笹の葉に残った雪を頭から被りながらようやく待根山の肩に出る。
ここは待根山とピンネシリを結ぶ稜線上で一気に視界が広がりテンションがアップするところだ。
左を辿れば待根山(マチネシリ)まで続く登山道、右に進めばピンネシリがもう目の前に見えている。
まずはチーヤンの初登頂を目指す本峰ピンネシリへ
すぐ左に一番川コースからの分岐点がある。ここからのコースも考えたが道民の森キャンプ場が
10月末で冬季閉鎖となり車自体が入れないと思い選択しなかったが、コース上には足跡が付いて
いたので車はまだ入れるのかも知れない。(未確認です)
待根山の肩 (登山道の分岐点でもある)
稜線コルからいよいよピンネシリを目指す・・・
近そうで遠い登り・・・
稜線途中で振り返り「待根山マチネシリ」を望む・・・
木道の階段が見え隠れする最後の登りも頂上はずっと奥だった・・・
★ 快晴・無風・絶景の頂上・・・
ピンネシリ頂上 10:17 ・・・登り 2時間32分
待根山の肩から30分での登頂も意外とキツク長く感じた登りだった。
初登頂のチーヤンが先に登る。正に快晴・無風そして絶景が広がる頂上に立つ。
巨大なレーダー観測塔の奥に白い尾根尾根が繋がる山は増毛山魂である。
グルッと見渡せば大雪旭岳と十勝連峰、芦別岳と夕張岳の頂上部が雲海に浮かぶように
望む事が出来た。ただ日本海側や札幌・ニセコ方面はガスの中に消えて何も見る事が出来なかった。
恒例山頂コーラは、次の待根山で祝杯としここでは軽く行動食のみで済ませた。
僅かな滞在も完全に貸切となった頂上と景色を堪能し、早々と下山体制に入る。
ピンネシリ頂上とレーダー観測塔そして右奥に増毛山魂の山並み
一等三角点とレーダーのコラボ?
ズームで望む増毛の山々・・・
エバ12年振り3度目、チーヤンは初登頂です・・・
山頂標識と羅針盤
★ 待根山マチネシリ・・・
ピンネシリ下山開始 10:35
待根山の肩 (分岐) 10:53
私たちが持っている古い夏山ガイドには、待根山までの登山道は無いので頂上には行けないと記して
あるが、改訂版には縦走路から待根山を経由して・・・とある事を下山後に本屋さんで確認した。
肩からの登山道に積もった雪の上には人の踏み跡は無くウサギのトレースがあるだけだった。
慎重に踏みつけながら登るも時々踏み抜くと膝下まで埋まる場面もあった。
マチネシリ頂上 11:10
肩から17分で登頂する。少し風が出て来て寒いが隠れる場所はどこにも無い。
早々に待ち兼ねた山頂コーラで乾杯。2座を制してもまだ午前の時刻に予想外とニンマリする。
次はいつ来れるか判らないが、この絶景を目に焼き付けて下山する事にした。
下山開始 11:27
肩 11:37
ピンネシリからの下山、前方に次の待根山マチネシリを望み稜線を辿る
マチネシリり頂上台地・・・前方に頂上標識が見える
マチネシリ山頂・・・ピンネシリを背景に一枚
マチネシリの標高1002mの標識と文字が消えた案内板?
★ 無事下山・・・
C464車道交差地点 12:37
登山口 12:57
★ しんとつかわ温泉・・・
温泉 14:00~15:00
ちょっと迷ってタイムロスしてしまう。
新十津川温泉は、ホテル「グリーンパーク しんとつかわ」の中にある。
ゆっくりと温まり帰路途中は栗山で買い物をして17:00の帰宅した。
※ 最終更新は12月2日です・・・。
待根山 (マチネシリ) (1002m)
■ 山 行 日 2014年11月30日(日) 日帰り
■ コ ー ス 砂金沢コース
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №30
■ 登 山 形 態 登山道 (スパイク長靴&ピンスパイクシューズ)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「ピンネシリ」「浦臼」「総進」「南幌加」
■ 三角点・点名 ピンネシリ一等三角点 点名「賓根知山ピンネチヤマ」
待根山 (マチネシリ) 三角点無し、標高点のみ
■ コースタイム 登り 2時間32分 下り マチネシリ~1時間10分
<登り>
7:45 登山口ゲート出発
8:08 C464登山道交差地点
8:27 あと3キロ
9:35 あと1キロ
9:47 マチネシリ肩
10:17 ピンネシリ頂上
<下り>
10:35 下山開始
10:53 マチネシリ肩
11:10 マチネシリ頂上
11:27 下山開始
11:37 マチネシリ肩
12:37 車道出合(C464地点)
12:57 登山口ゲート
★ 夫婦登山 №30・・・
今年も残すところあと1ヶ月。
そして、今年は今日で30回目の夫婦登山を数える。
2014年を振り返るには少し早いかも知れないが、昨年の夫婦登山が
16回で終わっていたことを考えると、倍増なので単純に成果は大きい。
思えば、1月の「岩尾岳1000m」。岩尾内湖の駐車場で車中泊したがマイナス20度を超える
寒さに震え、長い林道歩きも手がかじかむ寒さだったことを思い出す。取付き点が不安で一旦降りて
読図し再び登り返した山だった。それでも二人の1000m超峰未踏峰を年初めから成功裡に終えて
幸先の良いスタートが切れたと喜んだ記憶はまだ鮮明に覚えている。
翌週の「三股山1213m」も超マイナーな山。トムラウシ温泉からスタートし林道から尾根へ
この日も快晴の天候に恵まれて意外にもルート上にテープがずっと付いていた。
拍子抜けするほど簡単にピークを踏み下りのスキーを楽しんで無事下山、営業前の温泉に入れて
お得感一杯の日だったなぁ。
2月は大雪の「シビナイ岳1566m」大雪湖から長いヤンベタップ林道を歩き、シビナイ岳の
東尾根に取付く。地形図に山名も標高点も無いのに何故ここがシビナイ岳なのか?と疑問視しながらも
黙々と登る夫婦は、ただのピークハンターだ。
3月は道南の「太櫓岳」と「利別岳」・・。気になっていた2座の登頂に臨んだが利別岳への林道が
残雪多く車が入れずに敗退した。それでも「太櫓岳」は遊楽部岳に抱かれるように聳え立ち快晴の
登頂と眺望を楽しんだ。
4月も道南「フモンナイ岳1337m」東狩場山はタイムアウトで断念したが、ここも天候に恵まれ
長い登りに耐えて踏んだピークだった。本来の計画は道東知床の「海別岳」だったが来年こそみたび
臨みたい山である。
更に十勝連峰の旭岳は、伐採作業で林道に入れず隣りの「前富良野岳1625m」に切り替えて登った。
翌週はリベンジの「石山1439m」へ。最短ルートを知りスノーシューで臨む。遠望山を再び踏んで
以前に断念した石山へ・・・あの時何故断念したのか?ちょっと臆病だった私。
5月は増毛山魂の「奥徳富岳1346m」。ここも長い群別川林道を歩き奥徳富の西尾根に取付く。
登り7時間でようやく登頂。下りで足を攣り特効薬を飲んで降りた。
林道では月夜の歩きとなるも大満足の山行だった。この時期ずっと狙っていた日高の「ナメワッカ岳」
は、今年も悪天で計画のみに終わってしまった。
7月に入りようやく沢シーズン。
未踏峰は日高の「雪盛山1726峰」と「ルベシベ山1740m」に登る。
8月は何故か夫婦登山は休止。チーヤンのマラソンモードにお付合いする。
9月再び沢登り、日高の「二股山1591m」と「春別岳1492m」に挑戦も春別岳は沢を間違えて
敗退。来年のリベンジに賭ける。二股山はネマガリダケとハイ松の藪に泣きながらも登頂しまた一つ
未踏峰を踏んだ。
10月も良く出掛けた夫婦登山だ。
羊蹄山は喜茂別コースから登りこれで全コースを制覇した記念の登行。
日高の「樺司山1111m」はずっと気になっていた山でようやく挑戦出来初登頂。
晩秋の久山岳はチーヤン未踏の山。風不死岳ロックサムルートは始めて知ったルートで興味津々。
挑戦するも積雪と悪天で途中敗退する。
そして11月、南日高の超マイナーな未踏の山「二観別岳と本二観別岳」へ
林道情報を事前に調べて向かったのに、何故か無いはずのゲートに阻まれ中止。
アポイ岳のサブ山行で気を紛らせ帰宅した山行も思い出の一つとなるかも知れない。
今年一年、二人とも健康であればこそ続けられた夫婦登山。
それだけで感謝に値し幸せを感じている。いつ誰がどうなるか判らない時代だから日々を大切に
一生懸命「遊ぶ」事に集中していられることが大事だと今は思う。
★ 留萌地方快晴・・・
最近の山選びは意外と単純である。
① 行くか行かないか。② 日帰りか泊りか。③ 低山か1000m超峰か。④ 未踏峰狙いかどうか。
だいたいこの4点がペースになり後は天気予報で山域を絞っていく選び方だ。
11月30日、まず①行く事は決定していた。②前日の夕食時一杯飲んだので日帰りも決定。③と④で
少し悩みながら先に天気予報を見る。日帰りの基準としては自宅から片道3時間以内としている。
増毛山魂、札幌周辺、ニセコ・積丹周辺、室蘭周辺、北~南日高、十勝連峰などがこの時期としては
私たちの日帰り限界山域だ。
・・・で、気になっている候補が元々3座が頭に浮かんでいた。
ひとつは南日高・二観別岳、一つは中日高の椴山~ボキャップ岳そして樺戸山地のピンネシリだ。
前二つはリベンジ、最後はチーヤンが未踏の1000m超峰の山だった。
天気予報を見て・・・留萌地方快晴とあり「ピンネシリ」に決定する。
<ルート図> 夏山ガイド④と合わせて参照すると分かり易いと思います。
国道275号線、新十津川付近から望む・・・
★ ピンネシリ・・・
ピンネシリ1100mは、樺戸山地の最高峰で山頂には北海道開発局の巨大な「雨雪観測施設」がある。
その施設保守のために車道が整備され山頂まで付けられているが、一般車の通行は出来ない。
山名に関する由来は是非「夏山ガイド」を参照してほしいのでここでは割愛する。
砂金沢コース
国道275号線新十津川から案内標識に従って左折し、まずは「そっち岳スキー場」を目指す。
国道から約6.5キロでスキー場に着き、砂金沢沿いの林道を更に6キロほど走ると登山口となる
大きな案内板(下の写真)の所に着く。 看板の前に駐車スペースがあり数台は停めれそうだった。
実際の登山口は100mほど手前にある。
本来この先の林道は一般車の通行は出来ず鎖ゲートが張っているらしいが、この日は鎖も無く
ゲートがオープン状態だったので進む事にした。
林道を更に2.6キロ進んだ標高約370m付近の車道がらせん状になるところで立派なゲート
に出合う。ここは砂金沢川の上二股分岐でもあった。ちょうどカーブの所に駐車スペースがあった
のでここに停める。
★ ラッキーな短縮ルート・・・
ガイドブックを見ると本来の登山口から車道交差地点(C464)まで1時間10分のコースタイムだが
ここからなら20分程でC464に行けそうで、ラッキーな短縮ルートを利用する事にした。
自宅からも約2時間で到着したのも意外の短さだったが、登山ルートも短縮になるとは・・・。
砂金沢コースの登山口となる案内板
★ 快晴・マイナス3度・・・
出発 7:45
好条件がいくつも揃って予定よりも1時間は早いスタートが切れた。
二人の足回りはスパイク長靴とチーヤンはピンスパイクシューズである。快晴・無風状態で冷んやりと
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、上機嫌で出発する。
本来の登山口から約2.6キロ進んだ車道脇に車を停める・・・前方にゲート
★ 楽々・・・
登山道交差地点 (C464地点) 8:08
わずか23分でここに着いてしまった。
車道の残雪も気にする事無く夫婦の雑談途中で着いた感じだ。
車道には先週のものか2~3人のトレースと自転車のタイヤ痕があった。
上に行くほど車道の雪は増えて傾斜も増して来る、タイヤ痕はいつのまにか
消えていたのでどこかにデポしたのかも知れない。
C464から登山道に入っても残雪の中にトレースがあり結局頂上までお世話になった。
ゲートを越えて車道を歩く
ゲートを越えて車道を歩く
すぐに現れたあと3キロの標識
まだ標高は400mちょっとの登山道でした。超大きなオヤジの足跡にびっくり・・・
・・・注、熊の指は5本でした(汗) 窪みが7個あったような・・・
★ 時速2キロ・・・
あと1キロの標識 9:35
登山道に入って早々に「山頂まであと3キロ」の標識があり8:27だった。
時速2キロは、日帰り装備なら遅いペースであるが、休んでいた訳では無く登山道上の雪が
次第に深くなりペースダウンになっていたと思う。
あと1キロの標識までは、ルート的に迷うところは無かったが待根山の北斜面のトラバース
ルートになると積雪は20cmを越えネマガリダケが登山道を覆い隠してルートを見失う場面
もあった。ただ、先人のトレースがはっきり残っていたので迷わずに辿る事が出来たがもし
新雪の更地なら登山道探しで時間が掛かったかも知れない・・・と、トレースに感謝する。
次第に積雪が深くなり笹が登山道を覆うようになる・・・
★ テンションアップ・・・
待根山西の肩 (標高約950m) 9:47
笹の葉に残った雪を頭から被りながらようやく待根山の肩に出る。
ここは待根山とピンネシリを結ぶ稜線上で一気に視界が広がりテンションがアップするところだ。
左を辿れば待根山(マチネシリ)まで続く登山道、右に進めばピンネシリがもう目の前に見えている。
まずはチーヤンの初登頂を目指す本峰ピンネシリへ
すぐ左に一番川コースからの分岐点がある。ここからのコースも考えたが道民の森キャンプ場が
10月末で冬季閉鎖となり車自体が入れないと思い選択しなかったが、コース上には足跡が付いて
いたので車はまだ入れるのかも知れない。(未確認です)
待根山の肩 (登山道の分岐点でもある)
稜線コルからいよいよピンネシリを目指す・・・
近そうで遠い登り・・・
稜線途中で振り返り「待根山マチネシリ」を望む・・・
木道の階段が見え隠れする最後の登りも頂上はずっと奥だった・・・
★ 快晴・無風・絶景の頂上・・・
ピンネシリ頂上 10:17 ・・・登り 2時間32分
待根山の肩から30分での登頂も意外とキツク長く感じた登りだった。
初登頂のチーヤンが先に登る。正に快晴・無風そして絶景が広がる頂上に立つ。
巨大なレーダー観測塔の奥に白い尾根尾根が繋がる山は増毛山魂である。
グルッと見渡せば大雪旭岳と十勝連峰、芦別岳と夕張岳の頂上部が雲海に浮かぶように
望む事が出来た。ただ日本海側や札幌・ニセコ方面はガスの中に消えて何も見る事が出来なかった。
恒例山頂コーラは、次の待根山で祝杯としここでは軽く行動食のみで済ませた。
僅かな滞在も完全に貸切となった頂上と景色を堪能し、早々と下山体制に入る。
ピンネシリ頂上とレーダー観測塔そして右奥に増毛山魂の山並み
一等三角点とレーダーのコラボ?
ズームで望む増毛の山々・・・
エバ12年振り3度目、チーヤンは初登頂です・・・
山頂標識と羅針盤
★ 待根山マチネシリ・・・
ピンネシリ下山開始 10:35
待根山の肩 (分岐) 10:53
私たちが持っている古い夏山ガイドには、待根山までの登山道は無いので頂上には行けないと記して
あるが、改訂版には縦走路から待根山を経由して・・・とある事を下山後に本屋さんで確認した。
肩からの登山道に積もった雪の上には人の踏み跡は無くウサギのトレースがあるだけだった。
慎重に踏みつけながら登るも時々踏み抜くと膝下まで埋まる場面もあった。
マチネシリ頂上 11:10
肩から17分で登頂する。少し風が出て来て寒いが隠れる場所はどこにも無い。
早々に待ち兼ねた山頂コーラで乾杯。2座を制してもまだ午前の時刻に予想外とニンマリする。
次はいつ来れるか判らないが、この絶景を目に焼き付けて下山する事にした。
下山開始 11:27
肩 11:37
ピンネシリからの下山、前方に次の待根山マチネシリを望み稜線を辿る
マチネシリり頂上台地・・・前方に頂上標識が見える
マチネシリ山頂・・・ピンネシリを背景に一枚
マチネシリの標高1002mの標識と文字が消えた案内板?
★ 無事下山・・・
C464車道交差地点 12:37
登山口 12:57
★ しんとつかわ温泉・・・
温泉 14:00~15:00
ちょっと迷ってタイムロスしてしまう。
新十津川温泉は、ホテル「グリーンパーク しんとつかわ」の中にある。
ゆっくりと温まり帰路途中は栗山で買い物をして17:00の帰宅した。
※ 最終更新は12月2日です・・・。