エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

於兎牛山 (392.6m)

2012年11月23日 | 山紀行 (増毛・夕張・芦別)
車で頂上直下まで 於兎牛山 (オソウシヤマ) (392.6m)
昨日の林道偵察から頂上直下まで車使用、クオベツ山吹雪で中止

■ 山 行 日      2012年11月23日(金)   日帰り
■ ル ー ト      クオーベツ林道~川端林道~於兎牛山南東尾根
■ メ ン バ ー      単独
■ 登 山 形 態      林道から笹薮 (長靴)
■ 地 形 図     1/25000地形図  「川端」
■ 三角点・点名    三等三角点 点名「於荘志山 オソウシヤマ」
■ コースタイム    登り 15分    下り 10分
<登り>
09:30         自宅
10:10         C116分岐
10:25         頂上直下林道P
10:30         登山開始
10:35         南東尾根取付き
10:45         於兎牛山頂上

<下り>
10:50         下山開始・吹雪
11:00~05      駐車地
11:25         国道出合
11:40         自宅・・吹雪


★ クオベツ山の前に・・・
昨日の林道偵察を元に本日悪天予報を承知で出掛ける事にした。
ただ、山奥となる「クオベツ山」は時間を要する事もあって先に手前の「於兎牛山」に登り、
天候が持ちそうならクオベツ山に行こうと計画を立てるが、案の定於兎牛山頂上で天候が急変し
前が見えない程の吹雪になったのでクオベツ山は中止として早々下山した。


★ 於兎牛山とクオベツ山・・・
夕張川とJR石勝線そして国道274号線が並走しながら栗山町滝下と夕張市滝ノ上の南側に500m
前後の低山帯が広がっている。特に突出した山も無く山名の付く山も付近にはこの二座くらいだろうか。
山名は、アイヌ語で「オソ・ウシ・イ」川口に滝が多くある意。点名は、「於荘志山(オソウシヤマ)」。
クオベツ山は、「ク・オ・ペッ」で弓ある川の意。点名は、「九尾別山(クオベツヤマ)」。
双方とも夕張川の支流「於兎牛沢川」と「クオーベツ川」に依る。
南北に流れるクオーベツ川のすぐ東側に河口に近い於兎牛山と源頭の奥にクオベツ山が位置する。
直線距離で約8キロほどあるこの山は地形図上では林道で繋がっていて車での登頂も可能かも?
と昨日の偵察であった。


★ アプローチ・・・
国道274号線由仁町川端を日高町方向に進み川端小学校付近の信号機から右折しすぐにJR石勝線
の踏切を渡る。舗装路を道なりに1キロほど走ると道東自動車道のガード下をくぐりすぐに左折する。
道なりに約2.7キロほど走ると最終民家となり舗装路からダート道の林道に変わる。
林道は変形の三股になっているが直進がクオーベツ林道である。
1キロほどで林道分岐があり右折が「クオーベツ林道」でクオーベツ貯水池やクオベツ山へのアプローチ
となる。直進が「川端林道」の入口で標識も立っている。
川端林道に入りクオーベツ川に架かる「飛泉橋」を渡って600mほど進むと二股分岐(C116)となり
送電線の鉄塔がある。分岐を右折すると於兎牛山頂上直下へ繋がる林道が続く。
右折して約2.3キロのところ(頂上直下付近)で駐車して、100mほど歩いて南東尾根に取付いた。



川端林道分岐手前200m位から望む「於兎牛山」

★ 登山とは言えない、が・・・
林道には3箇所ほど倒木があって道を塞いでいたが何とか撤去して上がる事が出来た。
昨夜から降った新雪が薄らと積もった林道は比較的走り易いがところどころ泥濘(ぬかるみ)や段差が
あって慎重に通過する場面もあり緊張する。RV車なら難無く登れるもハイエースはギリギリだった。
当初は、林道分岐のC116に車を停めて林道を歩いて登ろうと思ったが自分の臆病さと比較的立派な
林道そして天候の悪化も要因して、ついつい車で走ってしまった。
気が付けば随分と走ってしまい現在地がどこなのかも判らなくなっていた。
車から降りて地形図を出し、分岐から走った距離とコンパス、高度計で現在地を特定するとやはり
2~300m行き過ぎていた。安全な場所まで戻って道路脇に駐車し歩く準備をする。

しかし・・・・



林道からすぐの於兎牛山頂上付近南東尾根に取付く (前方が頂上付近)

★ 登り 15分・・・
車の位置はほぼ頂上直下と思われるが、直接頂上へ登るには40m程あり急斜面過ぎた。
先ほど行き過ぎた林道を少し歩くと頂上から派生している顕著な南東尾根があり2~3m位下が林道で
難無く取り付く事が出来た。
顕著な南東尾根には足首程の新雪が積もり短い笹だけで歩き易い。
そして、たいして高度も上げずに15分で三等三角点のある頂上に着いてしまった。
山頂標識は無いが、三角点の標識が付いていただろうポールとそれに縛られたピンクのテープ
そして木の板が打ち込んでいた。
頂上から派生する何本かの尾根地形からもここが於兎牛山である事に確信する。
雲が低くもたれはじめ残念ながら遠望は無かったが、超久しぶりの単独行はどんな山であっても
登頂には感動するものがあった。



11/23  於兎牛山(392.6m) 頂上  初登頂


三等三角点「於荘牛山」

★ 吹雪でクオベツ山中止・・・
僅か5分の滞在も天候が急変して来た。
最初はサラサラと落ち始めた雪がボタン雪のように大きさを増し風を伴って吹雪状態となって来た。
林道には5分で更に車まで5分で到着し難を逃れたが余りにも呆気ない登頂だったかも。
雪は増々ひどくなって来たので「クオベツ山」は即中止とし次回のチャンスまで残す事にした。
帰宅しても12時前、登って見れば余りにも近過ぎる未踏の山だったが、この山の存在を知るキッカケに
なったのは何度が山行を共にさせて頂いた巨匠「地図がガイド・・・」のsaijoさんのHPでした。
下から歩かずに登山とは言えないズル報告ですが、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。


「地図がガイドの山歩き」saijoさんのページは こちら 

※ 2020.11.23再編集しました・・・