エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

久々の夫婦で散歩・・・

2021年05月26日 | 山へ行かない日
意外に多い鹿公園の草花たち・・・
久々のロング散歩を夫婦で
【5月25日(火)】
今日と明日の二日間は用事も無くなり夫婦共に空いていた。
久々に「登山」でも・・・という気持ちに持って行きたかったが、天気予報も不安定で今一つ
盛り上がらなかった。
朝まで雨模様だったが9時を過ぎた頃から青空がちらほら見えて晴れる兆しを感じると、はや
り外に出たくなるものだ。何気に「散歩でもしないか」と声を掛ける。

少しの間があったが、出掛ける事に・・。ついでの買い物もあり街中を通って鹿公園に向かった。



駅側からセンターブリッジを渡って鹿公園へ・・・

★ 目的はベニバナイチヤクソウ・・・
鹿公園の遊歩道の中でも意外と使われていない道がある。
それは、鹿公園の北端に位置する遊歩道で「ユキウサギの小路」だ。一部パークゴルフ場の中
を通ってから小高い丘に登りシャクナゲの群落もある小路だが、以前は小路の柵や階段が損傷
して立ち入りを制限していた場所だった。壊れていた柵と東屋は修復され階段はまだ壊れたま
まだったが、立ち入りの制限は無いようで通行にも支障はなかった。

遊歩道の周りにある樹林帯は、新緑最盛期となり鬱蒼として暗い場所もあった。
ユキウサギの小路にある樹林帯はカラマツが多く、樹間に育ち始めた若木が勢い良く伸びよう
と人の立ち入りを拒むように密集していた。

そんな小路を歩いていると、色々な発見があり面白い。
何かと花だけに集中してしまうが、ふと草にも足を停めて見ると今まで気が付かなかった花の
葉がこれかぁ~と気づく。その一つが「ウバユリ」。大きな葉を四方に広げどんどん上に延び
る葉が、後にユリの花を咲かせ多くの種を残したまま越冬する花である。

他にもシダ類やウルシ、チゴユリやユキザサなんかも一見見過ごしそうな草花たちだ。

珍しいものが無いかと目を凝らしていると突然ニョロニョロと動くものに声をあげる。
蛇である。意外と小さく細かったが立派なヘビで体長は1mほど、後で調べて見るとアオダイ
ショウだった。

お目当てのベニバナイチヤクソウは見つからず、車道を挟んでホタル池の方に向かう時、偶然
ひっそりと咲く「ベニバナイチヤクソウ」を発見。まだ蕾のものばかりで3株ほどしか無かっ
たが、公園内で見付けて嬉しかった。



「チゴユリ(稚児百合)」


「ムラサキケマン(紫華鬘)」


リンゴの蕾・・・


「オオバナノエンレイソウ(大花延齢草)」


「ユキザサ(雪笹)」


アオダイショウ・・・まだ可愛い子供で1mくらい


「クルマバソウ(車葉草)」


「ウバユリの葉(姥百合)」・・・茎の部分が鹿に食われているのが多かった


カタツムリ・・・日本だけでも800種類以上いると言うので正確な名前は不明


散歩の目的はこの「ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)」まだ3株ほどしか見つからなかった


花期を終えたミズバショウの群生・・・ホタル池横の湿地帯にて

★ 突然の雷雨・・・
ベニバナイチヤクソウを見付け、ミズバショウの群落に来た頃突然雷が鳴った。
すると5分もしない内に雨が降り出す。多少濡れても良い服装ではあるが、なんとチーヤンは
折り畳みの傘を二本用意していたのだ。そして、すぐ近くに東屋があり雨宿りして濡れる事は
無かった。
なんと準備の良い事かと感心したが、丁度良い場所に東屋があったのもラッキーだった。

霰混じりの雨で時に激しく降り、池の水が泡立つほど強かった。上空には青空も覗いていたの
で通り雨だろうと暫し休憩タイムを楽しむ。雨は10分ほどで止み強い日差しが眩しい程の変
わりようだ。



突然の雷雨で東屋に逃げ込んでセーフ・・・


晴れて散歩続行・・・蝉の抜け殻?

★ 次の目標は、トケンランとコケイラン・・・
雨が止んで日差しが戻ると散歩を再開。
次は、「キタキツネの小路」から「エゾリスの小路」に降りるコースを歩く。
この小路には、毎年楽しみにしている珍しいランが咲き楽しませてくれる。
それは、「トケンラン」と「コケイラン」でとても小さなランだ。
ただ、本来の花期は6月上旬なので少し早かったようだ。いくら探しても見つからなかった。

まぁ~6月になったらまた来ればいい事である。

旧追分町の銘木と言われた樹齢約140年のコナラの大木がある。
大木の前には説明書きの板があるのだが、古くて字が読み取れないのが残念だ。

普段はあまり注目をしたことが無い草花に注視し、見付けたら写真を撮る事にしてゆっくり回る。



旧追分町の銘木「コナラ」の大木・・・樹齢140年


「クサノオウ(草の黄)」


「タチツボスミレ(立坪菫)」・・・スミレは種類が多くて難しい


「ツルヘビイチゴ(蔓蛇苺)」


「マムシグサ(蝮草)」


「マイズルソウ(舞鶴草)」


「オオアマドコロ(大甘野老)」

今は私自身の仕事場と言って良い公園だが、より身近により詳しくなって散歩コースからは外せ
ないかも知れない。散歩しながら夫婦の会話も大切なコミュニケーションではあるが、その話題
の中に山の話は無い。

是非、来月は夫婦登山を再開し未踏峰を狙えたら良いのだが・・・?





晴れたホタル池


鹿公園のメインロード・・・ツツジが満開です