エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

熊に遭遇、退散・・藻岩山に変更

2018年07月22日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
神威岳登山道でに遭遇、退散!
転じて・・・藻岩山(531m) 循環縦走

■ 山 行 日    2018年7月22日(日)   日帰り
■ コ ー ス    小林峠コース~藻岩山~北の沢コース 循環縦走
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №11
■ 登 山 形 態     登山道
■ 地 形 図    1/25000地形図  「札幌」
■ 三角点・点名   三等三角点 点名「藻岩山 モイワヤマ」
■ コースタイム   登り 1時間50分  下り 50分 
           北の沢コース登山口から小林峠P帯まで 1時間05分

<登り>
10:00     小林峠P帯出発
10:10     小林峠登山口到着・出発
          2.9㎞
11:05     T6分岐点
          0.7㎞
11:15     馬の背(北の沢コース分岐)
          0.9㎞
11:50     藻岩山頂上

<下り>
12:25     下山開始
12:45~50  馬の背(北の沢コース分岐)から下山
          1.3㎞
13:15     北の沢コース登山口
          約3㎞ 一般道歩行 
14:10     小林峠P帯着


★ 登山道整備を終えた烏帽子岳を目指すも・・・
によさん率いる「登山道整備隊」が今季、神威岳登山口~烏帽子岳までの数キロに及ぶ
登山道整備に着手し早2ヶ月。その間延べ10回に渡って足を運び少しずつ整備に汗を流して来た。
そして、7/18ようやく烏帽子岳までの整備を終えた報告を聞き、行って見たくなった・・・。

この日も快晴という好天ではなく不安定な気象状況の中で臨んだ。
登山口となる「百松沢橋」手前の駐車帯には、函ナンバーのレンタカー1台が駐車しているだけ。
日曜日ではあるが、人気の神威岳も不安定な天候であれば訪れる人も居ないという事だろうか?
準備をして駐車場を出発し百松沢橋を渡り、登山口となる「百松沢小屋」を7:20にスタート。
二股の林道は右側の百松沢林道へ進む。7:40には短絡路と呼ばれる分岐に着く。しっかりした
「神威岳」の案内標識が立っているので見逃す事は無いだろう。
林道から登山道と言う感じで樹林帯の道を進んだ。明瞭な登山道も一人がようやく歩ける狭い道
ではあるが新緑の樹林帯は気持ち良く歩ける。
小さな沢を越えて更に続く登山道を進む。

短絡路から約10分ほど歩いた登山道で突然目の前に「熊」と遭遇!

10mほど前に居た熊は、何かを捕食していて私にはまだ気が付いていない様子だったが、
びっくりした私はすぐに無言で後退りして少し離れていた妻にも知らせた・・・。

呆気ないが登山はここで中止。
何度も後ろを振り返りながらそそくさと退散である。
写真を撮る余裕も無く、結構な巨体の熊で襲われたらひとたまりもない。

しかし、元々その生息域に私たちがお邪魔する形なので、いわゆる「通報」はしない。
登山者は、こうしたリスクを承知で臨み対策を取って山登りをしなければならないと思っている。

烏帽子岳への縦走は、また次の機会にお預けとなった・・・。



妻も超久々のコースを再訪する・・・当時はこの橋を車で渡っていたのに


橋を渡ってすぐに百松沢小屋があり入林届に記入する


百松沢林道を20分ほど歩くと「短絡路」と呼ばれる分岐がある

★ 転じて「幌見峠ラベンダー畑」へ・・・
何事も無かったかのように気持ちの切り替えは早い。
妻のチーヤンがテレビで報じていたという「幌見峠にあるラベンダー畑」が見頃だというので
行って見る事にした。しかし、今にも雨が降りそうな濃いガスが立ち込める峠に着く。

入園の際、駐車料金が500円掛かる。
周りがまったく見えないほどのガスに覆われるも訪れる観光客は意外と多い。
私たちの後から次々と車が押し寄せ一時満車状態で列を作っていたほどだ。

ここから見る札幌市内の夜景も売りのようだが、景色はまったく楽しめなかった。
それでも満開のラベンダーをこんなに身近に楽しめたのは意外でちょっと癒された思いである。



札幌市内にもこうした場所があるとは知らなかった・・・満開のラベンダーでした

★ 藻岩山、未踏のルートへ・・・
退散してもタダでは帰らぬ・・・ではないが、幌見峠のラベンダーまで見て近くに山があれば、
登らない訳にも行かずスマホで地形図を出して藻岩山に登る事にした。
以前は旭山公園からよく登っていたが、今回はずっと気になっていた小林峠コースから初めて
登って見る事にした。カーナビで設定すると勝手に連れて行ってくれる便利さで迷う事無く
小林峠のP帯に着いた。数台は駐車出来るスペースですぐ近くの登山口は「砥石山」だった。
たまたま下山して来た登山者と出会い「藻岩山の登山口は向こうだよ!」と言われ間違うところ
だった。

駐車場から5分程小林峠道を降りると右手にその標識があった。
コースの案内板もあり周辺の各コースがひと目で分かり易く距離の表示が非常に参考になった。



藻岩山周辺地図とルート図


小林峠コースの登山道(自然歩道)

★ 整備された自然歩道・・・
10:10 小林峠コース出発
ずっと気になっていたコースとは言え、正直ここを登るためだけに来訪する事は稀だと思う。
今回、たまたま神威岳熊騒動で敗退した事がキッカケで運良く小林峠コースの選択に繋がった。
札幌周辺には、多くの低山があり「札幌50峰」として選ばれた山の一つに藻岩山がある。
登頂が目的なら一度登ってしまえばそれで終わり・・・ともなるが、藻岩山のようにコースが
複数ある山は珍しくアプローチが違えばまた新しい山のイメージとなって新鮮である。
以前は、旭山記念公園コースから何度か登っていたが他のコースから登る事も無く時は過ぎていた。

こんなところに登山口?と思える正に峠の曲がりくねった道路脇に登山口標識があった。
藻岩山周辺の登山道案内板があって距離の表示が登る目安になり助かった。

始めて登る山のように新鮮な気持ちでスタートした。

2.9㎞先のT6分岐が最初の目標だが、コースは初心者向けに緩斜度でジグザグのルートに
作られていて、明るく整備された自然歩道を急がずゆっくり歩きたくなる雰囲気が良かった。
多少のアップダウンはあれど日高の山に比べればその比ではなく、散歩気分で歩いていた。


11:05 T6分岐点
1時間と掛からず気が付けば最初の目標に着いてしまった。
ここは旭山記念公園コースを辿ると必ず出合う見慣れた分岐点で懐かしく感じた。
頂上まであと1.6㎞だからあと30~40分と読む。その途中には北の沢コース分岐と
慈啓会病院コース分岐がありそれぞれから登って来る登山者とすれ違う事が多くなった。
時より霧雨状態の天気にも関わらず登山者が多いのは日曜日である事や札幌市民の手軽な山
として親しまれているのだろうと想像する。頂上に着くまで30人以上とすれ違った。



旭山記念公園コースとの分岐点でもある「T6分岐点」


T6分岐点に到着~!


オオカメノキの花が満開でした・・・


藻岩山の風物詩と言ってはお叱りを受けるかな? 三十三観音像の一つです。

★ 9年振り3回目だった・・・
11:50 藻岩山頂上
頂上に建つロープウェイ駅には、多くの登山者や観光客で賑やかだった。
のんびり登って来た割に汗はそりなりに掻いて、頂上で吹く風が気持ち良くも後、寒くもなった。
ガスでまったく眺望は無く駅前のベンチで行動食を頂く・・・。

何度か登ったと記したが、調べると今日が3回目の登頂で見慣れたという表現は嘘になるかも。
最初に登ったのは2006年12月、2度目は2009年11月で晩秋・初冬での登頂だった。
いずれも旭山記念公園コースからだったが、2回の登頂記録しかないがもっと登っていた印象は
否めなかった。

2011年にリニューアルされたロープウェイ駅周辺工事に伴い以前の印象とは違い、すっかり
綺麗に変わり、最初はガスで景色が見えなかったので登山道を登って来た頂上に居る印象は
薄かった・・。しかし、後にガスが切れ始め札幌市内の景色が見え始めると以前に見た景色が
蘇り、ようやく登頂気分を楽しむ事が出来た。



この時はまだガスの中でしたが、直ぐ後にガスが切れて景色を楽しめました。


帰る間際に間に合って良かった!

★ 循環縦走・・・
12:25 下山開始
久しぶりに再訪した「藻岩山」も最後に景色も見れて満足の下山だった。
帰りも来た道を戻る予定だったが、携帯GPSを見て見ると北の沢コースの分岐から下山しても
元の登山口まで周回出来るかもと知ると未知の世界に挑戦したくなった。登山口までは1.3㎞
しかないし、一般道の小林峠を歩いてもそれほど遠くないと踏んで循環縦走を試みた。


12:45~50 北の沢コース分岐
こちらのコースもきれいに整備されたばかりで歩き易かった。
1.3㎞で登山口と分かっているので、多少キツイ登山道でも構わないと思っていたがキツイところは
ほぼ無く後半に現れた30段前後の階段が唯一のアルバイト?だろうか。


13:15 北の沢コース登山口着
登山口(出口)は、民家が建ち並ぶ住宅地にあった。
駐車地も無い訳ではないが私有地なのかどうか確認はしていない。
30分も掛からず登山口に着き安堵するも、ここから小林峠に停めた駐車地までは約3㎞あった。
GPSを頼りに右、左とルートを辿り最後は小林峠を登って1時間ほど掛かってしまったが、
ぐるりと周回出来て満足だった。

またいつか機会があれば、まだ登っていない「慈啓会病院コース」から登り藻岩山全コース制覇
とする事も楽しみになった。

札幌市内には、こうした身近なところに新緑や樹林のある自然を満喫出来る場所がいくつもあり
散策するには飽きない健康ランドだなと改めて認識した。

帰路では、温泉をパスしてファイターズの試合をラジオで聞きながら帰宅する事になった。



馬の背から北の沢コースを選択して降りる事にした。


大きなカタツムリだったのでついシャッター切りました!


北の沢コースの登山口近くになると車も通れる広い登山道でした・・


下山した近くに個人のラベンダー畑があったので一枚・・・


最後に小林峠を約3㎞歩いて駐車場へ戻ると循環縦走成立です。

※ 7/28 最終アップでした・・・