大雪山系・天人峡温泉の南西・・・上忠別山 (1121.9m)
■ 山 行 日 2015年2月25日(水) 日帰り
■ ル ー ト 北西尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №2
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「俵真布」「旭岳」
■ 三角点・点名 二等三角点・点名「上忠別岳・カミチュウベツダケ」
■ コースタイム 登り 4時間15分 下り 1時間35分
<登り>
7:40 登山口出発
8:20 C600尾根上
8:40 C680作業道出合
9:15~25 C770尾根上 休憩
10:25 C963ピーク
11:55 上忠別山頂上
<下り>
12:20 下山開始
12:55 C963ピーク
13:30 C680作業道出合
13:35 C600尾根上
13:55 登山口(駐車地点)
★ 上忠別山 1122m・・・
北海道の大河とも言える石狩川へ注ぐ忠別川とクワンナイ川が交わるところに上忠別山はあります。
頂上の東側は崖状に切れ落ちて高度感はたっぷり。眼下には天人峡温泉、その奥に最高峰旭岳の
勇姿が鎮座し、表大雪を左から右へ扇状に見渡す絶好の展望台となっている。
右手の奥にはトムラウシ山を望み、天気が良ければ十勝連峰も望めそうな・・でも超マイナーな一座
である事が不思議に感じる山だった。
地形図を見る限り山頂から延びる北西尾根は、忠別川沿いの道々213号線まで迫り積雪期の登行
なら苦労する事無く登れそうに読める。
参考にしたい登行記録は少ないが、昨年3月に登っているサイトを見つけ沸々と登行意欲を高めながら
行けるチャンスを伺っていた。
★ 日帰り・・・
片道180キロ・・・天候に恵まれない昨今、未踏峰への挑戦も登山口までのアプローチが遠く当初
の計画は1泊の予定だった。この距離は少なくとも4時間は掛かるだろうと見ていたが前日の雑用で夜
の出発は諦め、当日早朝の出発で日帰り山行を強行する事にした。
2月の後半なのに夫婦登山はまだ2回目、今日一日しか持たない天気に大いに期待しながら
朝4時に自宅を出る。
自宅 04:00出発
登山口 08:00到着 08:30出発
上忠別山 12:00~12:30
登山口 14:30
温泉入浴後帰宅 20:00着 ・・・というのがアバウトな計画だった。
ところが、実際には現地7:10頃に到着し登山口予定の北西尾根末端には丁度良い駐車スペースも
あってラッキーだった。曇り空ながら無風状態で暖かな絶好の登山日和に恵まれたと喜ぶ。
★ 新雪15㎝・・・
7:40 出発
予定より早い出発と取付きの良さに登行意欲が湧く。
車からスキーを履いて道路を横断し早々に北西尾根末端の西側から歩き始めた。
尾根の末端から取付こうかと思ったが急斜面で下から濃い樹林帯だったので諦め裾野の平らな
西側沿いを歩きながら取付き場所を探した。
歩いて見るとフカフカの新雪パウダーが15㎝ほど積もっていてその下は固めの雪になっていた。
非常に歩き易くあとは取付き点を見極めるだけである。
歩き始めた北西尾根末端西側の平坦地・・・
★ 尾根までが核心部・・・
8:00 西斜面取付き
登山口から300mほど歩くと西斜面に小さな沢形が2本ありその間にある小尾根から取付く事にした。
斜度はそれなりに急だが、最初の尾根(C600)までは標高差100mほどなので登る事にする。
小尾根は小さなジグを切りながら高度を上げ苦戦しながらも20分程でC600の尾根上に着く。
ここは北西尾根から別れた小さな西尾根上でここから核心部となね北西尾根までの急斜面の登りが
待っていた。
地形図を見て800m付近の尾根上までは斜度が急でそれをクリアすれば比較的緩斜度の尾根上を
辿れるかも・・・と読み、標高差約200mの登りに一汗掻く覚悟で斜面に取付く。
急斜面も適度に積もった新雪のお陰でジグが切りやすく順調に高度を稼ぐ。
しかし、尾根上は痩せ尾根で斜度もあり凸凹状になっていて登れそうに無かった。
止む無く尾根下の斜面をトラバースするように少しずつ高度を上げて緩斜度の尾根に出合う事を
楽しみにガンバルだけだった。
800mを過ぎるとようやく斜度が緩み尾根上も楽に登れるようになる。
北西尾根770m付近から望む眼下に忠別ダムがあった・・・
北西尾根770m付近から前方の963ピークを確認・・・まだ距離がありそう。
963ピークを過ぎて少しずつ疎林帯の尾根上で・・・新雪も少しずつ深くなっていた
963ピークと982の中間尾根上は小さなアップダウンもあるが平坦なところが多い
いよいよ山頂への登り・・・山頂手前は疎林帯の尾根でオープンバーン
頂上近し・・・と思えど中々着かない
一時の青空に木々の樹氷が映えて綺麗だった・・・
辿って来たトレースを振り返る・・・帰りのスキーが楽しみにレーンだ
頂上直下の一本松が青空バックに映えていたので一枚・・・
★ 4時間越えも・・・初登頂
11:15 上忠別山 頂上
途中何度か携帯のGPSで位置確認をする。
あと500m、300m、100mと近づくに連れ前方が明るくなって来る。それは頂上の向こう側(東側)が
すっぽりと切り落ちているからでその期待がどんどん膨らむ。
登り4時間を越えてしまったが、少しずつ深くなった新雪のラッセルや核心部と言える尾根までの登りに
少し時間を要した事を考えると納得の4時間と満足している。
携帯のGPSが頂上位置と重なっているのも嬉しかった。
若い松の木にマジックで書かれた標識が付けられていたがほとんど読み取れないほど薄くなっていた。
また古い標識テープや赤い布も付けられていたが、滅多に人の立ち入らない超マイナーな静かな山で
ある事は想像出来る。
天気さえ良ければここから望む大雪山系は絶景だと確信する。
眼下に天人峡温泉、その後ろに北海道最高峰の「旭岳」を始め「後旭岳」「小旭岳」「白雲岳」と連なる
山々が広がっていることだろう。この日は残念ながら遠望は利かなかったが、無風で暖かい山頂の
居心地は最高の気分だった。
若い松に付けられた頂上標識
2/25 上忠別山 1122m初登頂
眼下の天人峡温泉
★ 下山・・・
12:20 下山開始
頂上からは絶好のスキーバーンが広がるコースだったがその先に二度ほど登り返しがあるので
シールを付けたまま下る事にした。それでもそれなりのスキー滑走が楽しめて登りとは比べ物になら
ない速さで982を通過し、登りで1時間半掛かった963ピークまで35分で降りてしまった。
その後も忠実に登りのトレースを辿りながらところどころスキーが楽しめるから嬉しい。
麓に降りた頃はサラサラの新雪もしっとりと水分を含んだ重たい雪となり、最後はシールに雪が団子
の様に張り付いてしまった。
車に戻ると後ろに何台も車が停まっていてどうしたのか?・・・と思ったが、河川工事関係の車らしく
邪魔をしたかも知れなかった。早々に退散し初登頂の山を後にする・・・。
頂上からシールを付けたままでも結構スキーを楽しめる・・・
上忠別山の南西に位置する1084m峰も展望が良さそうな山に見えた・・
★ 島の下で温泉・・・
夏道のような道路状況で順調に車を走らせる。
富良野市島ノ下にある「ハイランドふらの」で汗を流し、ノンアルコールビールとラーメンを食べて
家路を急ぐ。
まさか、この後に起きた出来事は夢にも思うはずが無く、でも乾いた道路についスピードが出ていた
事は認めるところだった。
★ 突然のブラックアイスバーン・・・
温泉を出て20分程走った16:30頃だった・・・。
長いトンネルを出て緩やかな下りのカーブを曲がり切ったその時である・・・突然、後輪が
滑り出しハンドルが利かなくなった。右に左に後輪が蛇行しながらまったく操作不能となり最後は
対向車線にはみ出し反転しながらガードワイヤーのある雪山に最後部から激突して止まった。
後ろのバンパーは完全に大破し、車体の下に取付けているスペアタイヤは前に押し出されて
外れかけていた。
車体は、ガードワイヤーの上に乗っかる形なので自力での脱出は無理だった・・・。
幸い二人ともケガは無かったのですぐに車から降りて、通行する車に注意を促し減速してもらう。
結果的に警察に連絡を取り、レッカーにより吊り上げて移動しそのまま自宅まで搬送することに
なった。
自宅に着いたのは22時を回り悪夢のような一日に取り敢えずの安堵を取り戻す。
車中で何度も事故の状況を振り返りながら、単独での対物自損事故で終わった事を良しとし
対向車や人身事故に繋がらなかったことを幸いと考えよう・・・と自分たちに言い聞かせる。
※ 今回の事故もそうだが、これまでの事故はすべて安全運転に徹していれば防げた事故。
もう若くないのかなぁ~・・・自分では無理な運転をしているとは自覚が無いが、結果的に何度か
起こした事故の現実があるだけに「反省」の二文字と「もう若くない」という自覚を持たなければ・・・
あぁ~しばらくは自粛の生活になりそうです・・・・トホホ。
■ 山 行 日 2015年2月25日(水) 日帰り
■ ル ー ト 北西尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №2
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「俵真布」「旭岳」
■ 三角点・点名 二等三角点・点名「上忠別岳・カミチュウベツダケ」
■ コースタイム 登り 4時間15分 下り 1時間35分
<登り>
7:40 登山口出発
8:20 C600尾根上
8:40 C680作業道出合
9:15~25 C770尾根上 休憩
10:25 C963ピーク
11:55 上忠別山頂上
<下り>
12:20 下山開始
12:55 C963ピーク
13:30 C680作業道出合
13:35 C600尾根上
13:55 登山口(駐車地点)
★ 上忠別山 1122m・・・
北海道の大河とも言える石狩川へ注ぐ忠別川とクワンナイ川が交わるところに上忠別山はあります。
頂上の東側は崖状に切れ落ちて高度感はたっぷり。眼下には天人峡温泉、その奥に最高峰旭岳の
勇姿が鎮座し、表大雪を左から右へ扇状に見渡す絶好の展望台となっている。
右手の奥にはトムラウシ山を望み、天気が良ければ十勝連峰も望めそうな・・でも超マイナーな一座
である事が不思議に感じる山だった。
地形図を見る限り山頂から延びる北西尾根は、忠別川沿いの道々213号線まで迫り積雪期の登行
なら苦労する事無く登れそうに読める。
参考にしたい登行記録は少ないが、昨年3月に登っているサイトを見つけ沸々と登行意欲を高めながら
行けるチャンスを伺っていた。
★ 日帰り・・・
片道180キロ・・・天候に恵まれない昨今、未踏峰への挑戦も登山口までのアプローチが遠く当初
の計画は1泊の予定だった。この距離は少なくとも4時間は掛かるだろうと見ていたが前日の雑用で夜
の出発は諦め、当日早朝の出発で日帰り山行を強行する事にした。
2月の後半なのに夫婦登山はまだ2回目、今日一日しか持たない天気に大いに期待しながら
朝4時に自宅を出る。
自宅 04:00出発
登山口 08:00到着 08:30出発
上忠別山 12:00~12:30
登山口 14:30
温泉入浴後帰宅 20:00着 ・・・というのがアバウトな計画だった。
ところが、実際には現地7:10頃に到着し登山口予定の北西尾根末端には丁度良い駐車スペースも
あってラッキーだった。曇り空ながら無風状態で暖かな絶好の登山日和に恵まれたと喜ぶ。
★ 新雪15㎝・・・
7:40 出発
予定より早い出発と取付きの良さに登行意欲が湧く。
車からスキーを履いて道路を横断し早々に北西尾根末端の西側から歩き始めた。
尾根の末端から取付こうかと思ったが急斜面で下から濃い樹林帯だったので諦め裾野の平らな
西側沿いを歩きながら取付き場所を探した。
歩いて見るとフカフカの新雪パウダーが15㎝ほど積もっていてその下は固めの雪になっていた。
非常に歩き易くあとは取付き点を見極めるだけである。
歩き始めた北西尾根末端西側の平坦地・・・
★ 尾根までが核心部・・・
8:00 西斜面取付き
登山口から300mほど歩くと西斜面に小さな沢形が2本ありその間にある小尾根から取付く事にした。
斜度はそれなりに急だが、最初の尾根(C600)までは標高差100mほどなので登る事にする。
小尾根は小さなジグを切りながら高度を上げ苦戦しながらも20分程でC600の尾根上に着く。
ここは北西尾根から別れた小さな西尾根上でここから核心部となね北西尾根までの急斜面の登りが
待っていた。
地形図を見て800m付近の尾根上までは斜度が急でそれをクリアすれば比較的緩斜度の尾根上を
辿れるかも・・・と読み、標高差約200mの登りに一汗掻く覚悟で斜面に取付く。
急斜面も適度に積もった新雪のお陰でジグが切りやすく順調に高度を稼ぐ。
しかし、尾根上は痩せ尾根で斜度もあり凸凹状になっていて登れそうに無かった。
止む無く尾根下の斜面をトラバースするように少しずつ高度を上げて緩斜度の尾根に出合う事を
楽しみにガンバルだけだった。
800mを過ぎるとようやく斜度が緩み尾根上も楽に登れるようになる。
北西尾根770m付近から望む眼下に忠別ダムがあった・・・
北西尾根770m付近から前方の963ピークを確認・・・まだ距離がありそう。
963ピークを過ぎて少しずつ疎林帯の尾根上で・・・新雪も少しずつ深くなっていた
963ピークと982の中間尾根上は小さなアップダウンもあるが平坦なところが多い
いよいよ山頂への登り・・・山頂手前は疎林帯の尾根でオープンバーン
頂上近し・・・と思えど中々着かない
一時の青空に木々の樹氷が映えて綺麗だった・・・
辿って来たトレースを振り返る・・・帰りのスキーが楽しみにレーンだ
頂上直下の一本松が青空バックに映えていたので一枚・・・
★ 4時間越えも・・・初登頂
11:15 上忠別山 頂上
途中何度か携帯のGPSで位置確認をする。
あと500m、300m、100mと近づくに連れ前方が明るくなって来る。それは頂上の向こう側(東側)が
すっぽりと切り落ちているからでその期待がどんどん膨らむ。
登り4時間を越えてしまったが、少しずつ深くなった新雪のラッセルや核心部と言える尾根までの登りに
少し時間を要した事を考えると納得の4時間と満足している。
携帯のGPSが頂上位置と重なっているのも嬉しかった。
若い松の木にマジックで書かれた標識が付けられていたがほとんど読み取れないほど薄くなっていた。
また古い標識テープや赤い布も付けられていたが、滅多に人の立ち入らない超マイナーな静かな山で
ある事は想像出来る。
天気さえ良ければここから望む大雪山系は絶景だと確信する。
眼下に天人峡温泉、その後ろに北海道最高峰の「旭岳」を始め「後旭岳」「小旭岳」「白雲岳」と連なる
山々が広がっていることだろう。この日は残念ながら遠望は利かなかったが、無風で暖かい山頂の
居心地は最高の気分だった。
若い松に付けられた頂上標識
2/25 上忠別山 1122m初登頂
眼下の天人峡温泉
★ 下山・・・
12:20 下山開始
頂上からは絶好のスキーバーンが広がるコースだったがその先に二度ほど登り返しがあるので
シールを付けたまま下る事にした。それでもそれなりのスキー滑走が楽しめて登りとは比べ物になら
ない速さで982を通過し、登りで1時間半掛かった963ピークまで35分で降りてしまった。
その後も忠実に登りのトレースを辿りながらところどころスキーが楽しめるから嬉しい。
麓に降りた頃はサラサラの新雪もしっとりと水分を含んだ重たい雪となり、最後はシールに雪が団子
の様に張り付いてしまった。
車に戻ると後ろに何台も車が停まっていてどうしたのか?・・・と思ったが、河川工事関係の車らしく
邪魔をしたかも知れなかった。早々に退散し初登頂の山を後にする・・・。
頂上からシールを付けたままでも結構スキーを楽しめる・・・
上忠別山の南西に位置する1084m峰も展望が良さそうな山に見えた・・
★ 島の下で温泉・・・
夏道のような道路状況で順調に車を走らせる。
富良野市島ノ下にある「ハイランドふらの」で汗を流し、ノンアルコールビールとラーメンを食べて
家路を急ぐ。
まさか、この後に起きた出来事は夢にも思うはずが無く、でも乾いた道路についスピードが出ていた
事は認めるところだった。
★ 突然のブラックアイスバーン・・・
温泉を出て20分程走った16:30頃だった・・・。
長いトンネルを出て緩やかな下りのカーブを曲がり切ったその時である・・・突然、後輪が
滑り出しハンドルが利かなくなった。右に左に後輪が蛇行しながらまったく操作不能となり最後は
対向車線にはみ出し反転しながらガードワイヤーのある雪山に最後部から激突して止まった。
後ろのバンパーは完全に大破し、車体の下に取付けているスペアタイヤは前に押し出されて
外れかけていた。
車体は、ガードワイヤーの上に乗っかる形なので自力での脱出は無理だった・・・。
幸い二人ともケガは無かったのですぐに車から降りて、通行する車に注意を促し減速してもらう。
結果的に警察に連絡を取り、レッカーにより吊り上げて移動しそのまま自宅まで搬送することに
なった。
自宅に着いたのは22時を回り悪夢のような一日に取り敢えずの安堵を取り戻す。
車中で何度も事故の状況を振り返りながら、単独での対物自損事故で終わった事を良しとし
対向車や人身事故に繋がらなかったことを幸いと考えよう・・・と自分たちに言い聞かせる。
※ 今回の事故もそうだが、これまでの事故はすべて安全運転に徹していれば防げた事故。
もう若くないのかなぁ~・・・自分では無理な運転をしているとは自覚が無いが、結果的に何度か
起こした事故の現実があるだけに「反省」の二文字と「もう若くない」という自覚を持たなければ・・・
あぁ~しばらくは自粛の生活になりそうです・・・・トホホ。