自分にもケジメが必要と出掛けたが・・・
久々の単独山行・・・白老岳 (968m)
■ 山 行 日 2012年12月29日(土) 日帰り
■ ル ー ト 長流川二の沢右岸から北西尾根ルート
■ メ ン バ ー 単独
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「白老岳」
■ コースタイム 870ピークまで 登り 2時間30分 下り 45分
<登り>
登山口(中笛橋手前林道出合) 9:00---二の沢渡渉 9:45---前峰870ピーク 11:30
(登り 2時間30分)
<下り>
870ピーク下山 11:45---12:10沢渡渉---登山口 12:30 (下り 45分)
★ 自分へのケジメ・・・
昨日予定していた夫婦登山の「白老岳」に今日は単独で来た。
シーズン最初に山スキーを履いて歩いた安平山・・・なんと情けない結果を痛感する。
今日も快晴の予報、チーヤンは仕事納めの出勤だったので久々の独り登山だった。
本来山はどこでも良かったし、また安平山でもOKだった。
でも、白老岳に向かったのは自分へのケジメを付けたかったので「独り訓練の場」として選んだからだ。
★ 登山口・・・
千歳市街から支笏湖を経由して国道276号線美笛峠へ向かう。
最初は雲行き悪く吹雪の場所もあったが支笏湖を過ぎて次第に青空が広がり後に快晴となった。
登山口は、美笛峠の「滝笛トンネル」を出て約900m走った左側に林道の出合がある。
この時期除雪車がUターン場所にしているところで車なら3~4台は駐車可能のスペースがある。
平日なら除雪車が来て邪魔になるかも知れないが、休日なら駐車OK・・と自己判断で停める。
すぐ近くには長流川の支流「二の沢」に架かる「中笛橋」があるので目印になると思う。
★ ラッセル・・・
出発 9:00
年末土曜日なのに誰も居ない二の沢登山口。
独り準備して早々出発もルート上にトレースは無く最初からラッセルを強いられる。
眩しいまでの快晴、二人で来れば最高の山行になったのにぃ~・・とひとり言を言いながら歩き始める。
ルート的には、白老岳の北西尾根沿いの東側に流れる二の沢の右岸沿いに南下する形だ。
どこかで渡渉して北西尾根に取付き尾根上を辿って頂上を目指すのがいつものルート。
積雪は充分あり笹もほとんど出ていなかった。パフパフの新雪が表面に10cmほど下は少し固め。
歩くとブーツの上くらいまで沈むラッセルだった。
ウエイト80のエバの片足が乗っかるとズボッと追加で沈む感じがちょっと辛かった。
清流二の沢は、水量こそ僅かだが沢幅は3m程あり沢までの落差もある。
積雪から沢が埋まっていてもおかしくないのになかなか渡渉点を見つけられなかった。
以前にも渡渉に苦労したルートなのだが上流へ行けば沢幅も狭くなり必ずある・・・そう信じて
右岸沿いをしばらく歩く。しかし、こんなに歩いたのは初めてだった。
渡渉点 9:45
ようやく見つけた渡渉点を微妙なバランスで通過する。下山時には使えないと思った。
渡渉点は恐らくC620付近と推察する。
すぐに急斜面をジグを切って登り、松の密集した樹林帯に入って行く。
北西尾根は比較的顕著な尾根なので密集した樹林帯も尾根上に向かうと次第に疎林帯となる。
頭の中で尾根上にはトレースがあるだろう・・・と楽したい自分が見え見えだった。
しかし、どこまでも真っ白い雪原しか無く最後まで自分がトレースを作っていた。
北西尾根800m付近から東隣の945ピークを望む
★ 神秘の世界・・・
尾根上800m付近 10:50頃
白老岳北西尾根頂上手前には870峰の小ピークがあり本峰や周辺の最初の展望台でもある。
ここへ登る時少し急斜面となり800m付近から急に温度の差を実感する。
それは周りの白樺を見渡せば一目瞭然で、青空にキラキラと映える樹氷の枝は神秘的だ。
暫し足を止めて眺め、持参した暖かいミルクコーヒーを飲みながら静かな白銀の世界に酔っていた。
★ 納得、満足・・・
870ピーク 11:30
もう疲労感漂う足を自覚しながら何とか870ピークに着く。
そして目の前に映える本峰が顕著な三角形の姿を現し感動する。
ここに来て見ると実に整然たる姿に惚れる。そしてまた厳しさも・・・・
白老三山と呼ばれる1000mに満たない三山が白老岳を中心に東西に並び
それぞれ登行意欲をそそるいい形をしている。(すべて登頂済み)
もう何度も登っている白老岳
久しぶりの独り山行、昨日に続く情けない体力を痛感した前峰に立って納得の自分が居た。
870ピークから望む白老岳(968m)
東隣の双耳峰945m北白老岳(左側の山)
三山では一番大きい南白老岳(944.6m)、急斜面で南側にはほとんど樹林が無い
奥の山は徳舜瞥山とホロホロ山など
羊蹄山と尻別山も間近に見える・・・
★ あと1時間・・・
下山 11:45
ここから20m下って120mの急斜面を登れば白老岳。
通常ならあと1時間も掛からずに登頂出来るはず・・・。しかし、無理はしたくなかった。
たかが2時間30分登っただけなのに結構足に来ている自分が情けない。
時間もたっぷりあるしこの快晴は登頂日和と言えよう。
でも気持ちがもう満足していた。
大袈裟にもここで今年の山をふと思い返す・・・
屋久島は確かに憧れの島で念願の宮之浦岳にも登った。
しかし、自分が目標にしている北海道の未踏峰には幾つ登ったろう・・・
知床もダメだったし、日高のナメワッカは未だに遠かった。
縦走も沢登り藪漕ぎもほとんど出来ずに終わった2012年だなぁ~
何故か山の上で回想する自分が可笑しい
ヨレヨレの足も初のパウダーは楽しかった。
あっという間の下山、渡渉もいいポイントを見つけ難無くトレースに戻り無事下山する。
前峰はすばらしい展望台、目の前の本俸が本当に眩しく見えたなぁ~
「お前はここまで来れるか」と言われている気がした。「行けません」と答える(苦笑)
2012年ありがとう・・・
2013年も良い年でありますように・・・
久々の単独山行・・・白老岳 (968m)
■ 山 行 日 2012年12月29日(土) 日帰り
■ ル ー ト 長流川二の沢右岸から北西尾根ルート
■ メ ン バ ー 単独
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「白老岳」
■ コースタイム 870ピークまで 登り 2時間30分 下り 45分
<登り>
登山口(中笛橋手前林道出合) 9:00---二の沢渡渉 9:45---前峰870ピーク 11:30
(登り 2時間30分)
<下り>
870ピーク下山 11:45---12:10沢渡渉---登山口 12:30 (下り 45分)
★ 自分へのケジメ・・・
昨日予定していた夫婦登山の「白老岳」に今日は単独で来た。
シーズン最初に山スキーを履いて歩いた安平山・・・なんと情けない結果を痛感する。
今日も快晴の予報、チーヤンは仕事納めの出勤だったので久々の独り登山だった。
本来山はどこでも良かったし、また安平山でもOKだった。
でも、白老岳に向かったのは自分へのケジメを付けたかったので「独り訓練の場」として選んだからだ。
★ 登山口・・・
千歳市街から支笏湖を経由して国道276号線美笛峠へ向かう。
最初は雲行き悪く吹雪の場所もあったが支笏湖を過ぎて次第に青空が広がり後に快晴となった。
登山口は、美笛峠の「滝笛トンネル」を出て約900m走った左側に林道の出合がある。
この時期除雪車がUターン場所にしているところで車なら3~4台は駐車可能のスペースがある。
平日なら除雪車が来て邪魔になるかも知れないが、休日なら駐車OK・・と自己判断で停める。
すぐ近くには長流川の支流「二の沢」に架かる「中笛橋」があるので目印になると思う。
★ ラッセル・・・
出発 9:00
年末土曜日なのに誰も居ない二の沢登山口。
独り準備して早々出発もルート上にトレースは無く最初からラッセルを強いられる。
眩しいまでの快晴、二人で来れば最高の山行になったのにぃ~・・とひとり言を言いながら歩き始める。
ルート的には、白老岳の北西尾根沿いの東側に流れる二の沢の右岸沿いに南下する形だ。
どこかで渡渉して北西尾根に取付き尾根上を辿って頂上を目指すのがいつものルート。
積雪は充分あり笹もほとんど出ていなかった。パフパフの新雪が表面に10cmほど下は少し固め。
歩くとブーツの上くらいまで沈むラッセルだった。
ウエイト80のエバの片足が乗っかるとズボッと追加で沈む感じがちょっと辛かった。
清流二の沢は、水量こそ僅かだが沢幅は3m程あり沢までの落差もある。
積雪から沢が埋まっていてもおかしくないのになかなか渡渉点を見つけられなかった。
以前にも渡渉に苦労したルートなのだが上流へ行けば沢幅も狭くなり必ずある・・・そう信じて
右岸沿いをしばらく歩く。しかし、こんなに歩いたのは初めてだった。
渡渉点 9:45
ようやく見つけた渡渉点を微妙なバランスで通過する。下山時には使えないと思った。
渡渉点は恐らくC620付近と推察する。
すぐに急斜面をジグを切って登り、松の密集した樹林帯に入って行く。
北西尾根は比較的顕著な尾根なので密集した樹林帯も尾根上に向かうと次第に疎林帯となる。
頭の中で尾根上にはトレースがあるだろう・・・と楽したい自分が見え見えだった。
しかし、どこまでも真っ白い雪原しか無く最後まで自分がトレースを作っていた。
北西尾根800m付近から東隣の945ピークを望む
★ 神秘の世界・・・
尾根上800m付近 10:50頃
白老岳北西尾根頂上手前には870峰の小ピークがあり本峰や周辺の最初の展望台でもある。
ここへ登る時少し急斜面となり800m付近から急に温度の差を実感する。
それは周りの白樺を見渡せば一目瞭然で、青空にキラキラと映える樹氷の枝は神秘的だ。
暫し足を止めて眺め、持参した暖かいミルクコーヒーを飲みながら静かな白銀の世界に酔っていた。
★ 納得、満足・・・
870ピーク 11:30
もう疲労感漂う足を自覚しながら何とか870ピークに着く。
そして目の前に映える本峰が顕著な三角形の姿を現し感動する。
ここに来て見ると実に整然たる姿に惚れる。そしてまた厳しさも・・・・
白老三山と呼ばれる1000mに満たない三山が白老岳を中心に東西に並び
それぞれ登行意欲をそそるいい形をしている。(すべて登頂済み)
もう何度も登っている白老岳
久しぶりの独り山行、昨日に続く情けない体力を痛感した前峰に立って納得の自分が居た。
870ピークから望む白老岳(968m)
東隣の双耳峰945m北白老岳(左側の山)
三山では一番大きい南白老岳(944.6m)、急斜面で南側にはほとんど樹林が無い
奥の山は徳舜瞥山とホロホロ山など
羊蹄山と尻別山も間近に見える・・・
★ あと1時間・・・
下山 11:45
ここから20m下って120mの急斜面を登れば白老岳。
通常ならあと1時間も掛からずに登頂出来るはず・・・。しかし、無理はしたくなかった。
たかが2時間30分登っただけなのに結構足に来ている自分が情けない。
時間もたっぷりあるしこの快晴は登頂日和と言えよう。
でも気持ちがもう満足していた。
大袈裟にもここで今年の山をふと思い返す・・・
屋久島は確かに憧れの島で念願の宮之浦岳にも登った。
しかし、自分が目標にしている北海道の未踏峰には幾つ登ったろう・・・
知床もダメだったし、日高のナメワッカは未だに遠かった。
縦走も沢登り藪漕ぎもほとんど出来ずに終わった2012年だなぁ~
何故か山の上で回想する自分が可笑しい
ヨレヨレの足も初のパウダーは楽しかった。
あっという間の下山、渡渉もいいポイントを見つけ難無くトレースに戻り無事下山する。
前峰はすばらしい展望台、目の前の本俸が本当に眩しく見えたなぁ~
「お前はここまで来れるか」と言われている気がした。「行けません」と答える(苦笑)
2012年ありがとう・・・
2013年も良い年でありますように・・・