エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

オロフレ山の隠れた名峰・・・▲1049m峰

2010年02月06日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
オロフレ山の隠れた名峰を求めて・・・1049m峰(1049m)
(晴れている地域と未踏の山を求めて選んだ名峰と呼ばれる山)

■ 山 行 日    2010年02月05日(金)  日帰り
■ ル ー ト     伊達市昭園から北西尾根 往復
■ メンバー     夫婦登山No.5
■ 登山形態     山スキー
■ 地形図      1/25000図  「蟠 渓」 「カルルス温泉」
■ コースタイム   ( 947m峰まで登り 2時間  下り 50分 )


★ 吉凶岳の中止・・・
 本来2/5~7は、夕張山魂の「吉凶岳」リベンジのために計画していた日程だった。
 しかし、大寒波襲来とばかりに記録的な寒さとなった道内各地、日高の占冠村では-34.4℃を記録し
石狩、後志、留萌、上川地方などでは大雪を含む荒れた予報が発表されていた。当然の如く安全登山を
推奨するエバ夫婦にとって悪天予報を無視してまで計画を実行する実力派ではないので、中止の決定は
早い。


★ 隠れた名峰・・・
 日帰りで尚且つ未踏の山、それ自体も探すのが難しくなって来ている昨今であるが晴れている場所も条
件に加わると山選びに悩む。そんな中でもあがった候補は2座、オロフレ山の北尾根から北西尾根の分岐
に位置する1049m峰で地元では「隠れた名峰」として親しまれいることをネットで見つけ興味を持った。
 もう一つは北漁山(きたいざりやま)(1129.2m)だ。地形図に山名は載っていないが漁岳の北西尾根上に
位置する山で、八谷和彦氏「新刊・ガイドブックにない北海道の山々」でも紹介されている知る人ぞ知る隠
れた山である。


★ ルート
  今回のルートは、春先の残雪期に地元の愛好家たちで賑わうルートらしいが厳冬期の記録は少なく
唯一見つけたのが、山仲間の山さんの記録だったので参照してほしい。

ゆっくり歩きで低山を楽しむ

ただ、私たちの登山口は山さんたちより800mほど道路を南下した分岐点で、やはり民家の方に許可を
得て駐車させてもらった。道路東側に広がる牧場の大雪原を直登し北西尾根に取り付く。
地図上のC627付近を辿り広い樹林帯の尾根へと登った。


★ 記録・・・
 美笛峠を越えて国道453号線の北湯沢温泉街を通り抜け2つ目の橋を渡る手前で狭い林道に左折する。
徳舜瞥川沿いに1.3㌔ほど走ると頭上に高速道路?かと思うような大きな陸橋(徳舜瞥橋)の下をくぐりす
ぐに右折するが、よく見ていないと見過ごすくらい小さな分岐だった。この道が「門前峠」に出るための連絡
路になっていた。
予定としては、門前峠付近で駐車し北西尾根の末端から登ろうと考えていたが、駐車スペースが無く偵察
している内に今回の場所となった。

ちょっと遅い
10:00 出発になる。

登山口となった駐車地点の標高は、約420m。東側の斜面に広大な牧場の雪原が広がる。その真ん中
を直登し約20分で標高約520mの最上部に着いて北西尾根の取り付きとなった。見ると何となく林道跡
のように空いたスペースが尾根中心部に向かって続いていたのでありがたく利用させてもらうがすぐに途
切れて樹林帯の中を歩いていた。ルート上には何日か前のものと思われるスキーのトレース痕があり所々
で合流すると少し安心する。厳冬期はマイナーなルートと思っていたがやはり好きな方がおられるとは嬉
しい限りだ。




幻想的な樹林帯の尾根を歩く(750m付近)・・・

★ 下りが楽しみ・・・も凍傷に
北西尾根は、広葉樹を中心とした樹林帯であるが密集している訳ではなく程よく斜度もあって下りのスキ
ーは楽しめそうだった。ただ800mを過ぎると森林限界となりクラストした地面は固く西からの強風が顔を
叩く。風雪に耐えながら顔を出していたエバが我慢出来ずに目出帽を被ると顔の異変に気付いたチーヤ
ンが私の頬を指差して「火傷のように水ぶくれになってるよ」と言われ凍傷の初期症状と分かる。最初は
何も感じなかったが次第にピリピリと痛かゆくなって来て水ぶくれは消えていた。




目の前に947m峰、手前から地吹雪だった・・・


947m峰ピーク手前の痩せ尾根


ピークから南1キロに望む名峰1049m峰だったが・・・

★ 今日の頂上 947m峰・・・
11:55 947.3m峰ピーク に着く。(ここまで 登り 約2時間)

周りの視界はまずまずで、目指す前方の名峰1049m峰も目の前だったし北に徳舜・ホロホロ、西に有
珠山や洞爺湖も望む事が出来た。しかし、クラストした固い地面と強風そして悪天の兆しを感じたので今
日のピークはここと決め下山する事にした。



本日の登頂写真・・・947m峰


本日の登頂写真・・・947m峰


ピークから望む有珠山と洞爺湖・・・


★ 再来が楽しみなパウダー林間コース・・・
12:00 下山開始・・・
クラストしたピークから慎重に降りて樹林帯に入ると嘘の様に風が無く烈風に叩き付けられた顔がホカホ
カと熱くなるほどだった。下りの一部で上り返しもあったので800m下くらいまではシールを付けたままだ
ったが以降はシールを外し、浅いがパウダースノーを満喫しながら林間コースを楽しむ事が出来た。途中
休憩もしたがあっという間の下山である。
12:50 駐車地到着。  (下り 50分)

名峰への登頂には至らなかったが、ルートや展望の確認が出来て満足の下山だった・・・

★ おまけ
少し早い下山だったので、楽しい下りをもう一度・・・と車にザックをデポして空身で再び牧場上まで登った。

帰路では、途中の支笏湖で開催中の「氷濤まつり」に立ち寄り観光客となって楽しんだ。
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最後に牧場のパウダーを滑って終了・・・(楽しいのでもう1度登り返して滑った)