エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

ganさんの沢納会に参加

2018年10月14日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
ganさんの沢納会に参加
秋晴れの深沢川キャンプ
■ 山 行 日    2018年10月13日(土)~14日(日) 1泊2日
■ ル ー ト    白老川支流深沢川キャンプ地~C240二股まで
■ メ ン バ ー     21名
■ 登 山 形 態     沢登り
■ 地 形 図    1/25000地形図   「徳瞬別山」
■ コースタイム   森野橋P~深沢川キャンプ地     40分
           キャンプ地~C240二股まで 3時間05分 
           二股林道出合~キャンプ地まで    40分
           キャンプ地~森野橋P        45分

<登り>
09:05     森野橋P出発
09:45     深沢川キャンプ地着
          テント設営
10:20     納会遡行開始
12:10     C240二股橋

<下り>
12:10     深沢林道出合
13:30     キャンプ地  納会キャンプ開始

<14日 下山>
07:30     キャンプ地出発
08:15     森野橋P


★ 人気恒例ganさんの沢納会・・・
HYML創立メンバーと言うより、「沢登りのganさん」で有名なganさんこと岩村和彦氏。
HYMLでは、顔の見える懇親会「ツボ岳」を発案し約20年間に渡り毎月懇親会を企画・開催
して来た功労者で今のHYMLが存在しているのもganさんの功績は大き過ぎると言っても過言でない。
そのganさんが毎年この時期に計画しMLで呼び掛ける「沢納会キャンプ」は人気で多くの会員が
集まるオフミの一つになっている。

ganさん自身は沢シーズンが始まれば、納会と同じように沢登りの計画を立てMLで同行の仲間を
募集しているが、いつも参加のチャンスを逃し毎年沢納会だけの参加で終わっているのが現状だ。

それだけに楽しみは大きく、沢でのキャンプは外せない私の行事にもなっている。
何より参加するHYMLの仲間たちと沢を楽しみ、自然の中でワイワイ酒を飲み、歌い、語り合う
シチュエーションを思えば「街のルック岳」とは一味も二味も違うエネルギッシュを与えてくれる
納会になっていることは間違いない。

今回、集まったメンバーは21名。
ほとんど馴染みのメンバーだが、初参加のメンバーも居るとより賑やかさを増すから面白い。

<参加メンバー>
ganさん、チョーさん、シュンさん、悦ちゃん、Sさん、イチローさん、トミさん、金ちゃん
はまなすさん、まゆちゃん、iwaさん、かすみ草さん、ゆふさん、てるちゃん、クリさん、青ちゃん
スケコンさん、カズさん、シラネアオイさん、サイちゃん、私



集合場所は、白老町森野の「ホロケナシ公園駐車場」・・出発前の顔合わせと計画の内容を確認している

★ 一見、異様な集団?・・・
恐らく普段は物静かなこの地に於いて、20人以上の一行が大きなザックを背負いヘルメットを被って
道を歩いている光景は、一見異様に見えるかも知れない。

ホロケナシ駐車場から移動する事約500m。
森野橋手前にある林道分岐には広い駐車スペースがありここに車を停める。
そして、白老川に架かる森野橋を渡った先に今日の辿る林道出合がありいよいよ出発だ。



森野橋を渡る異様な御一行様・・・


林道の正式名は不明。この先に支流となるポンベツ川と深沢川に続く林道がある。


私です。前回に続き「背負子」で来てみました・・・。

★ 秋晴れの深沢川遡行・・・
林道歩きは約40分。
かつては車も走れる林道。メンバーそれぞれのペースで秋晴れに恵まれた林道をのんびり歩く。
幾つもの会話のグループが出来て先頭から最後部までの距離は大きい・・。でもそれが楽しい。

分岐から10分ほど深沢川沿いの林道を歩くとキャンプ地に予定している広い河原に着く。

先にテント類を設営してから沢に挑む事になり手慣れたテントの設営は早かった。
キャンプ地に着いてから30分強で終了し、いよいよ出発である。

21名中遡行を楽しむのは19名。2名はテントキーパーとなり留守番だった。



深沢川の遡行に出発・・・


最初の滝の前で撮った集合写真。19名全員です。

★ 一昨年の沢納会・・・
一昨年の沢納会も同じ深沢川だったが、この時何故か私はテントキーパーを名乗り出た。
天候も快晴で沢日和、楽しみにしていた遡行に何故同行しなかったのか・・・。
それは、意外にも単純な理由だった。

「喉が渇いていた」「ビールを今飲みたい」

が、大きな理由・・・。
敢えて加えればいつも酒を飲み合うiwaさんが、食担でテントキーパーしながら準備をすると
知れば、ここは「内股豪薬(うちまたごうやく)」とか「行雲流水(こううんりゅうすい)」とでも
言って体裁良く沢よりも飲む事を優先した、ただの呑んべぃオヤジなのだった。

みんなを見送ると同時に我慢していたビールをグイっと飲み干し、「旨いぃ~」と気分爽快。
その後は、全員分のテントを設営し、焚火の薪を集め、鍋の水を沸かし食担の手伝いもきっちり
と慣行したのは言うまでもない。

遡行を終えたメンバーが帰る事にはほろ酔い気分で、いつものバカになったのが一昨年である。


★ 沢初心者も楽しめる深沢川・・・
キャンプ地と入渓点の標高は約150m、ここから約3㎞遡行するも終了する二股の標高は約240mだ。
僅か標高差90mの沢には3~4個所の滝があるが、初心者でも充分楽しめる深沢川だったと思う。

入渓して程なく最初の大きな釜を持つ二段の滝がある。幅10m高さ5m程だがその流れは豪快だ。
滝の手前で集合写真を撮り、いよいよ深沢川遡行の始まりだ!
一見難しそうな通過も近づけば左右両サイドのヘツリが微妙に楽しみながら滝上に出られた。

沢全体としては滑も多く清流に紅葉が映えて癒される気持ちの良い沢だと感じた。
右岸沿いには並行する林道がすぐ上にあるので、イザという時でもエスケープは可能だし、時間に
余裕があれば240二股を越えた先も楽しいと言うからいつかは試してみたいと思った。

微妙なヘツリ個所では、ganさんがザイルを出し安全を期した場所が2回あったが、中級者以上なら
自力で越えられるレベルだと思う。
最後の滝は10mほどの大滝だが、左岸に残置ロープがこれを使えば難なく滝上に出られる。
しかし、ganさん曰く右岸のヘツリも意外と容易で初心者数名が後に続き無事登って来たからさすがだ。

滝を越えると程なく二股の終了点と分かる橋が見えて来る。
橋を潜って小滝を登ると林道に出合い遡行は終了である。

最後に全員で安着のハイタッチを交わす場面がありびっくりしたが、勢いに乗って盛り上がった。
その後、林道を淡々と40分ほど歩くと二人が待つキャンプ地に着き、焚火の薪を集めて宴に移行する。



大きな釜を持つ最初の二段の滝。両サイドのヘツリが楽しい滝越え・・


滑滝で歓声を上げる金ちゃんとはまなすさん


微妙な滝は高巻きして超える場面も・・・




真夏なら全ての滝を直登したくなるほどだが、晩秋の滝では濡れないのが一番




微妙なヘツリ個所では安全を期してザイルを出した


ところどころに見られた紅葉にすっかり癒されて気持ちが和む・・・


大休憩のランチタイムにて・・・






2回目のザイル箇所


最後の大滝・・・




大滝右岸のヘツリを指導するganさん・・・


左岸の残置ロープを使用して登るベテラン組?・・・


先に二股の橋が見えて来た・・・


橋の下を潜って小滝を登ると遡行終了だ・・・


右岸の林道を約40分歩いてキャンプ地に戻る・・・


まだ時間は14時前、快晴のキャンプ地に到着する・・・

★ 焚火が楽しい最適なキャンプ地・・・
すでにテントの設営を終えたキャンプ地に戻ったのは13時半頃だった。
テントキーパーのかすみ草さんとサイちゃんが私たちを迎えてくれる。
沢で汗を掻き快晴のテン場に戻れば何と言っても一番先に望む事は「ビール」しかない。
しかし、持参したビールを沢で冷やす事を忘れてしまった!さすがに燗ビールはご免だ。

みんなは、焚火の流木集めを始めたが私はまず沢で冷やしていた仲間のビールをチョイスする。
まずは「お疲れ様~」と独り言にグイっと喉を潤す・・・。やっぱり旨い!至福の瞬間である。

飲んだ後は、流木集めも宴会の準備もお手伝いは欠かさない。
食担シュンさんの指示でみんなの動きも手際が良い。

焚火を囲むメンバーとタープ下に集まるメンバーの二つに分かれる形になったが、それぞれ
楽しさは一緒で持ち寄ったお酒とつまみで開始の号令も必要とせず勝手に始まってしまった(笑)

ゆふさんは竿を持ってみんなのおかず狙いに出掛けたがぼうずで帰って来た・・。
メインメニューは「カレーうどん」と「色々な燻製料理」。
「出来たぞ~!」の合図で各々が食器を差し出し山盛りのカレーうどんをほうばった。
ダンボールを使った燻製は、どんなものでどんな味がしたのか?結局口にする事なく売り切れて
しまったようで残念だった。



自然とタープ下に集まった仲間たちと私


タープの反対側・・・


焚火はまだ小さいが、輪になって徐々にメンバーが集まって来る・・・


焚火のそばに網を置いて焼いたつまみたち・・・

★ イチローさんのギター歌合戦・・・
14時から飲み始めているから日が沈む頃になるとお腹も満たされ酒より熱い語りで盛り上がってきた。
そんな中登場したイチローさんのギターが鳴り響くと自然に焚火を囲みながら大きな輪になった。
最初の曲が映画「エマニエル夫人」のテーマ曲、誰も歌う資格がない中でか〇み草さんが前に出て
踊り歌い出す・・・。付近にいる熊や鹿さえもびっくりするほどの妖艶な歌声が谷合に浸透する・・・
と表現したのはganさんだ(ganさんの備忘録より)

時間に制限も無く、何曲歌ったのかも記憶にないが思いっきり声を張り上げ焚火を囲んだ歌合戦は
このキャンプを大いに盛り上げてくれた。
完全に陽が落ちて真っ暗になっても満月の月明かりと焚火があれば宴に終わりはない・・・。

珍しく酔ってしまった私が宴たけなわにも関わらず先に寝てしまったことをちょっと後悔した。



まだ宴グループは二つ三つに分かれているが・・・


イチローさんが重いギターをここまで持って宴を盛り上げる・・・


最初は焚火のそばで歌っているメンバーも徐々にイチローさんの周りに集まり始めた




最後は歌合戦!・・・もう誰にも止められない

★ 是非来年も・・・
早く寝た分夜明け前に起きてしまった。
私より早く起きていたメンバーが消えそうだった焚火を復活させていた。
気が付くと焚火の横で寝ているメンバーが居た。サイちゃんだ。さすが山男と感心する。

ひとり二人と起き始めて来た・・。
冷やりした静寂な河原に再び焚火を囲みまったりとする・・・。
コーヒーを落とし火を見つめながらの一杯に至福の喜びを感じた。

キャンプの醍醐味は、夜の焚火と宴会も楽しいが自然の中で朝のコーヒーも欠かせない。

明るくなると自然に撤収の動きで慌ただしくなるが、誰が指示する事もなく自然な光景に見えた。
焚火の火は小さくなり最後は散らばして消火とする。朝食は各自取ったり取らなかったりの自由。

楽しかったキャンプ地に別れを告げて後にした・・。

朝風呂に選んだのは、いつもの「富士の湯温泉ホテル」
そして、最後にラーメンを食べて解散した。

是非来年も企画して欲しいし参加したい沢納会。
いつものながらganさんには感謝しかない。ありがとうございました。



10/14 帰路の林道にて


温泉の後に立ち寄った苫小牧のラーメン店「宝来」




※ ようやく10/26アップ終了です・・・

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