師走から除雪業務のはじまり
【12月01日 (日)】
なんだかんだと言いながら12月がやって来た。春先から慣れない仕事に悩み苦しみもがいて来た
が、失敗しながらもセンター長という大役は今も続いている。この仕事を引き受けるに当たり、条
件を付けていた。その条件とは、① 週休4日制 ② 管理職ではなく一般会員扱い の二つ。
時給制一日6時間、月・水・金の週3日勤務だから月12~3日程度の勤務である。この勤務なら
月7~8万の収入となり自分のお小遣いとしては充分だと思っていたし、山にも行ける余裕も出来
ると安易に考えていた。前任者も「週3日の勤務でも私なら出来るよ」と言っていたし、理事の方
たちの後押しもあって止む無く受けてしまった経緯は忘れない。
しかし、それは大きな誤算であり、間違いで今も後悔している・・・。
悩んでも後悔しても苦しんでも否応なしに「やらなくてはならない業務」はあり、とにかく早く仕
事の流れを覚える事に必死だった。そのためにはとても月・水・金だけの出勤では追い付かず、早
朝から夜も遅くまで、土日も含めて毎日出勤しても間に合わない程素人仕事は要領が悪かったと振
り返る・・。
それでも、就任して早8ヶ月が過ぎて最後の「師走」を迎えてる事に自分自身が驚いている。
シルバー業として12月から「除雪業務」の契約と請負があるが、10月下旬からその準備を始め
ていた。だが、また大きな問題が素人の私を悩ませる事態に・・。
オープン準備を終えた安平山スキー場・・・
★ 高齢者の離脱相次ぐ・・・
昨年まで除雪に関わる就労者は13名居た。それが10月に入ってからひとり二人と離脱の申し出
が相次ぎ、7名が辞めた。辞める理由は、高齢と病気であったが準備する頃になっての申告は正直
想定外で、残るは6名だけとなった。シルバー業では、いわゆる「クビ」も出来ないが、「辞める」
も止められない高齢者事業。自ら離脱希望する方たちを強制的に引き留める事は出来ないから大量
の離脱はショックだった。
昨年まで受けていた業務範囲は「3箇所の公共施設駐車場」と「介護サービスと一般住宅併せて3
0数件」の除雪だった。13名の会員を3班に分け、公共施設は除雪機4台を使用していたし一般
個人宅にも各班の軽トラに除雪機を乗せて出向いていた。それがこのまま6名体制ならどうにもな
らない事態で「業務中止」を含めて雇い主である役場と協議する事となった。
★ 出来る事をやろう・・・
役場との協議は難航し、なかなか結果が出て来ないまま11月末を迎えた。
正直イラつく気持ちもあったが、長い間請け負って来た除雪業務は当たり前になっていて、就労者
の高齢化や新規会員の無い事も役場との連携も協議も無いままにすべて「丸投げ」「丸受け」して
来た双方にこの原因があった事を思い知らされた。
シルバーの主張は「このままでは公共施設も介護サービスの除雪も出来ない」と申し出る。対策と
しては「少ないなりに出来る事をやる」で協議が進む。町役場の立場として介護サービスの除雪だ
けは止める事は出来ない。それは高齢者対策の一環として行っているサービスで、介護認定や要支
援認定を受けている65歳以上の高齢者を対象にした除雪サービスだから、誰もいないから止めた
となるとたちまち孤立する町民無視の行政になってしまう事は間違いない。とは言っても、シルバ
ーの立場では、居ない者はいない、出来ない者は出来ないと言うしかなかった。
シルバー側の大きな問題は、残った人数だけではなく除雪機を乗せる軽トラが1台しかない事だっ
た。介護サービスの除雪を行うお宅では、基本「玄関から道路まで」の除雪だけなので、除雪機を
使う事は無かったが、敷地の広いお宅や物置の前も除雪して欲しいという要望も多い。そうした要
望には、一般扱いとしての料金が発生し、了解を得れば除雪機を使う場合もあった。なので、出向
く時は必ず除雪機は必要で、それを乗せる軽トラも絶対必要となるアイテムだった。
出来る可能性の提案を出す。
絶対必要な軽トラ問題については、町で保有する軽トラの貸出しは可能か?
絶対止められない介護サービスの除雪について、民間の団体に依頼して出来ないか?
公共施設の駐車場についても民間業者に依頼出来ないか?
一般住宅の除雪をするためには、絶対軽トラは必要。軽トラが無い場合は、10件程度なら出来る。
順次新会員の増員を図り除雪体制を取り戻して行きたい。などを提出。
12月となるも正式な契約は交わしていない。
しかし、軽トラ問題で役場の軽トラが確保出来た事で、ひとつの問題は解決しそうで、一般住宅か
ら問い合わせに応え除雪については「受付」を開始する事にした。
12/01の安平山です・・・
★ 隙間産業儲けを度外視・・・
シルバー人材センターの業務の中で唯一と言っていい「絶対赤字になる」のが除雪である。
個人宅からの除雪依頼は、予め予約を受けた家のみを対象に、一定の積雪があった時に出場する条
件になっている。就労者は4人チームで周る。依頼主の希望通りの範囲を手作業か除雪機を使って
除雪しその掛かった時間で料金を頂くシステムだ。頂いた料金から就労者に支払う労賃を差し引い
た分が、利益となる。今年から車代も僅かながら頂く事になったが、掛かる経費の方が遥かに多く
どんなに頑張っても経費を上回る利益は不可能だった。
それでもシルバーがその業務を放棄すれば、どんな民間業者も受け入れない、儲からない業務だけ
に「隙間産業」と言うべきシルバーがその担い手として大きな役割を果たしている事は間違いない。
だから赤字を承知の上でやらなくてはならない業務であり、町としても後押しが必要なシルバーで
ある事も行政としてしっかり認識する必要があると思っている。
少数精鋭の除雪隊としてスタートする事になったが、春までに無事終える事を願うばかりだ・・。
【12月01日 (日)】
なんだかんだと言いながら12月がやって来た。春先から慣れない仕事に悩み苦しみもがいて来た
が、失敗しながらもセンター長という大役は今も続いている。この仕事を引き受けるに当たり、条
件を付けていた。その条件とは、① 週休4日制 ② 管理職ではなく一般会員扱い の二つ。
時給制一日6時間、月・水・金の週3日勤務だから月12~3日程度の勤務である。この勤務なら
月7~8万の収入となり自分のお小遣いとしては充分だと思っていたし、山にも行ける余裕も出来
ると安易に考えていた。前任者も「週3日の勤務でも私なら出来るよ」と言っていたし、理事の方
たちの後押しもあって止む無く受けてしまった経緯は忘れない。
しかし、それは大きな誤算であり、間違いで今も後悔している・・・。
悩んでも後悔しても苦しんでも否応なしに「やらなくてはならない業務」はあり、とにかく早く仕
事の流れを覚える事に必死だった。そのためにはとても月・水・金だけの出勤では追い付かず、早
朝から夜も遅くまで、土日も含めて毎日出勤しても間に合わない程素人仕事は要領が悪かったと振
り返る・・。
それでも、就任して早8ヶ月が過ぎて最後の「師走」を迎えてる事に自分自身が驚いている。
シルバー業として12月から「除雪業務」の契約と請負があるが、10月下旬からその準備を始め
ていた。だが、また大きな問題が素人の私を悩ませる事態に・・。
オープン準備を終えた安平山スキー場・・・
★ 高齢者の離脱相次ぐ・・・
昨年まで除雪に関わる就労者は13名居た。それが10月に入ってからひとり二人と離脱の申し出
が相次ぎ、7名が辞めた。辞める理由は、高齢と病気であったが準備する頃になっての申告は正直
想定外で、残るは6名だけとなった。シルバー業では、いわゆる「クビ」も出来ないが、「辞める」
も止められない高齢者事業。自ら離脱希望する方たちを強制的に引き留める事は出来ないから大量
の離脱はショックだった。
昨年まで受けていた業務範囲は「3箇所の公共施設駐車場」と「介護サービスと一般住宅併せて3
0数件」の除雪だった。13名の会員を3班に分け、公共施設は除雪機4台を使用していたし一般
個人宅にも各班の軽トラに除雪機を乗せて出向いていた。それがこのまま6名体制ならどうにもな
らない事態で「業務中止」を含めて雇い主である役場と協議する事となった。
★ 出来る事をやろう・・・
役場との協議は難航し、なかなか結果が出て来ないまま11月末を迎えた。
正直イラつく気持ちもあったが、長い間請け負って来た除雪業務は当たり前になっていて、就労者
の高齢化や新規会員の無い事も役場との連携も協議も無いままにすべて「丸投げ」「丸受け」して
来た双方にこの原因があった事を思い知らされた。
シルバーの主張は「このままでは公共施設も介護サービスの除雪も出来ない」と申し出る。対策と
しては「少ないなりに出来る事をやる」で協議が進む。町役場の立場として介護サービスの除雪だ
けは止める事は出来ない。それは高齢者対策の一環として行っているサービスで、介護認定や要支
援認定を受けている65歳以上の高齢者を対象にした除雪サービスだから、誰もいないから止めた
となるとたちまち孤立する町民無視の行政になってしまう事は間違いない。とは言っても、シルバ
ーの立場では、居ない者はいない、出来ない者は出来ないと言うしかなかった。
シルバー側の大きな問題は、残った人数だけではなく除雪機を乗せる軽トラが1台しかない事だっ
た。介護サービスの除雪を行うお宅では、基本「玄関から道路まで」の除雪だけなので、除雪機を
使う事は無かったが、敷地の広いお宅や物置の前も除雪して欲しいという要望も多い。そうした要
望には、一般扱いとしての料金が発生し、了解を得れば除雪機を使う場合もあった。なので、出向
く時は必ず除雪機は必要で、それを乗せる軽トラも絶対必要となるアイテムだった。
出来る可能性の提案を出す。
絶対必要な軽トラ問題については、町で保有する軽トラの貸出しは可能か?
絶対止められない介護サービスの除雪について、民間の団体に依頼して出来ないか?
公共施設の駐車場についても民間業者に依頼出来ないか?
一般住宅の除雪をするためには、絶対軽トラは必要。軽トラが無い場合は、10件程度なら出来る。
順次新会員の増員を図り除雪体制を取り戻して行きたい。などを提出。
12月となるも正式な契約は交わしていない。
しかし、軽トラ問題で役場の軽トラが確保出来た事で、ひとつの問題は解決しそうで、一般住宅か
ら問い合わせに応え除雪については「受付」を開始する事にした。
12/01の安平山です・・・
★ 隙間産業儲けを度外視・・・
シルバー人材センターの業務の中で唯一と言っていい「絶対赤字になる」のが除雪である。
個人宅からの除雪依頼は、予め予約を受けた家のみを対象に、一定の積雪があった時に出場する条
件になっている。就労者は4人チームで周る。依頼主の希望通りの範囲を手作業か除雪機を使って
除雪しその掛かった時間で料金を頂くシステムだ。頂いた料金から就労者に支払う労賃を差し引い
た分が、利益となる。今年から車代も僅かながら頂く事になったが、掛かる経費の方が遥かに多く
どんなに頑張っても経費を上回る利益は不可能だった。
それでもシルバーがその業務を放棄すれば、どんな民間業者も受け入れない、儲からない業務だけ
に「隙間産業」と言うべきシルバーがその担い手として大きな役割を果たしている事は間違いない。
だから赤字を承知の上でやらなくてはならない業務であり、町としても後押しが必要なシルバーで
ある事も行政としてしっかり認識する必要があると思っている。
少数精鋭の除雪隊としてスタートする事になったが、春までに無事終える事を願うばかりだ・・。