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エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

再訪・・クワウンナイ川~化雲岳~天人峡温泉

2017年08月08日 | 山紀行 (十勝・大雪)
同ルートは1998年以来19年ぶり2回目の再訪・・・
クワウンナイ川遡行
~化雲岳
(1954.3m)~天人峡温泉

■ 山 行 日     2017年8月4日(金)~6日(日)   山中2泊
■ ル ー ト     天人峡温泉清流橋
             ~クワンウンナイ川遡行~化雲岳~天人峡温泉

■ メ ン バ ー      エバ、シュン、ヒデ、エリ
■ 登 山 形 態      沢登り&登山道
■ 地 形 図     1/25000地形図  「旭岳」「トムラウシ山」
■ 三角点・点名    化雲岳  三等三角点 点名「化雲岩 カウンイワ」
■ コースタイム    清流橋~上二股テン場まで  10時間 
            上二股テン場~クワウンナイ川源頭部まで  8時間45分  
            クワウンナイ川源頭部~天人峡温泉まで  10時間25分

<登り>
【8/4】
05:45        清流橋登山口出発
06:02~15     ポンクワウンナイ川出合休憩(586二股)入渓
06:50~07:00  618二股 休憩
07:00~08:00  ゴルジュの通過に時間を要す
08:00~08:10  休憩
08:45        650二股
09:00~09:15  休憩
10:30~11:25  ランチタイム (C740付近)
13:20~14:00  釣りタイム (C870付近)
14:20        876二股
15:45        975二股カウン沢出合 (キャンプ指定地) C1

(10時間・・・休憩・釣り180分含)

【8/5】
06:00        テン場出発
07:15~30     魚止の滝
08:00~       滝の瀬十三丁
09:00        F6 滝の瀬十三丁終わり
09:30~09:50  オーバーハングの滝
09:50~11:00  高巻きに時間を要す
11:05        オーバーハングの滝の上
11:45        1355二股
12:00~12:20  滝の上でランチタイム
13:15~13:30  階段状の滝
14:45        1655付近源頭部 C2

(8時間45分・・・休憩85分含)

【8/6】
06:20        C2 出発
07:35~07:45  C1855付近休憩
             少し迷走(30分程)
09:20        ヒサゴ沼避難小屋分岐
10:25~10:40  化雲岳 (1954m)
13:25~13:40  第二公園の先 休憩
14:10        第一公園
16:05        滝見台 (919m)
16:45        天人峡温泉登山口

(10時間25分・・・休憩130分含)

★ プロローグ・・・
昨年7月に同行した「カムエク」メンバーのひとりが、クワウンナイ川に行きたいという友人に
私を紹介したのがキッカケでした。ヒデさんから問合わせメールが4月に届きそれから前向きに話が
進んで行きました。
本州の方にも有名なんだなぁ~と感心しながらもクワウンナイ川を案内するには直ぐに快諾出来ず
時間を頂きながらメールでやり取りが始まった。
記録を振り返ると19年ぶりで決行すれば2回目の再訪、歳も取り記憶が遠い私に果たして案内が
出来るのかと何度も自問自答する。

依頼者は2名だが、大き過ぎる遡行と2泊以上となる装備などを考えると単独での案内はリスクが
大き過ぎた。最低で1名出来れば2名のサポートが欲しいと山の友に依頼を試みた。

遡行日の希望条件や最低4日間の日程を調整出来るメンバーはそう多くない。
そんな中、シュンさんから快諾の返事を頂き強力なサポートが確保され計画に現実味を帯びて話が
進んでいった。

そして、5月には依頼を正式に受け具体的に計画を進める事になった。


★ 歓迎・前夜祭・・・
8/3朝、羽田から新千歳に到着したヒデさんとエリさんを迎え、シュンさん宅で全員合流。
天人峡温泉の登山口を確認してから一端下山口まで行きチャリをデポする。
再び登山口前の駐車帯に戻り、前泊と前夜祭の準備を同時進行した。

二人の歓迎と遡行の成功を願う前夜祭のメインは松尾のジンギスカンだ。
まだ陽が高い16時頃から「乾杯」し暗くなる前に終了してテントに入った。



8/3 清流橋横の駐車帯に前泊し前夜祭もここで開催した・・


初対面でも10年の友・・・山の話題で尽きないジンギスカンパーティーは盛り上がる

★ 絶好の遡行日和・・・
偶然にも私たちと日程が一致したもう一組のパーティーが夜中の11時過ぎに到着した。
このパーティーの中に私の山仲間が参加していて以前から計画は知ってた。
目が覚めてテントから外に出るとSさんと挨拶をする。彼らは登別の某山岳会のメンバー達だ。
テントを隣に設営し、軽く安着を済ませると早々仮眠に入ったようだ。


【8月4日(金)】
5:45 駐車場出発
某山岳会は30分程先に出発し、更に別の2名パーティーも出発した。
まだ快晴と言うほどでは無いが、青空が顔を出し風も無く穏やかで絶好の遡行日和に感謝した。
ここ数日雨らしい雨も降っておらず増水の心配がないのも安心してスタートが切れた。

さて、どんな遡行になるのか期待と不安を抱きながら登山口の一歩を踏み出した。
先ずは踏み跡を辿り15分程歩くとポンクワウンナイ川と出合、入渓となる。



駐車場から道路を挟んで向かい側にある踏み跡が登山口となる


入渓後間もない本流の河原を歩く


水量は少なく渡渉は比較的楽だが何度となく繰り返す・・・


現在地の確認、休憩の時間などは全てノートに記す (シュンさん提供)


単調なゴーロ帯の遡行が続く   (シュンさん提供)

★ 35キロ?重過ぎるザック・・・
一言で言えば「無駄な装備の持ち過ぎ」で加えて「メニューが豪華過ぎる」である。
自分で言うのも可笑しな話だが、毎回反省しているのに結果は同じ。学習しない馬鹿オヤジである。
ザックの主な中身は、テント本体とフライ・マット・ペグ、大鍋と食器類、調味料セット、ガスストーブに
カートリッジ3本、各食事の食材そしてビール500缶6本とワイン1リットル、ウイスキー500である。
飲料水も1リットル持っていたので水とアルコールだけで5.5㎏になる計算だ。
その他にシュラフやエアマット、着替えに雨具、医薬品、ロープ等々・・・で20㎏を優に超えてしまう
のだから始末に悪い。



外付のマットがデカクちょい重いが居住空間は良くなる・・・ (シュンさん提供)


ゴーロ帯の遡行は時々先頭と最後尾の担当を変えて歩く事も・・・

入渓してから30分を目安に休憩を挟んだ。
重装備で長丁場の山行であれば特にこのパターンを多用し体力の温存と疲労の軽減に努めるようにしている。
今回は、沢登り初心者がいる事もあるが私の荷が重過ぎる事が休憩の本当の理由だ。

6:50~7:00 618二股
こままでは初心者でも歩ける単調なゴーロ帯に終始する。

★ 心配したゴルジュの通過・・・
618二股を過ぎて直ぐに心配していたゴルジュ帯が現れる。
距離はせいぜい30m程だし水量が少なければ流れに逆らいながら水中をヘツリで突破も
可能だったかも知れない。右岸には大きく高巻く踏み跡もしっかりあったのだが、初心者には
そこも恐怖心が出て足が進まないと判断した。
ここはロープを出し確保しながらゆっくりと時間を掛けた安全策を取る。

いくつか偵察もして選んだルートをロープを使って慎重に渡り通過する事が出来た。
通過に丁度1時間を要してしまっが、事故無く安全に遡行するための必要な時間と思えばロスタイムではない。

7:00~8:00


ゴルジュの出合


ゴルジュ帯の偵察で安全ルートを模索するシュンさん

★ 贅沢なランチメニュー・・・
私たちに取っては本日の「核心部」と言えるゴルジュ帯を無事に越え、後は再び単調な
ゴーロ帯を延々と歩き上二股を目指すだけである。
石は少しずつ大きくなるが650二股を過ぎ783二股との中間付近C740で大休憩を取る事にした。
初日だけ全員のランチは私が担当し「冷や麦」を茹でる事にした。
ただ、普通の冷や麦なら茹でてから麺つゆを付けながら食べるだけかも知れないが、今回はちょっと違う。
茹でた冷や麦は沢の水でもみ洗いし大皿に盛っておく。
トマトを散切りしツナ缶と混ぜ合わせたら冷や麦の上に乗せ、更に麺つゆとごま油を混ぜたドレッシングを
かけて食べる贅沢ランチである。
評判は良く、あっという間に完食で皆さん満足気だった。

10:30~11:25 ランチタイム


ちょい贅沢なツナトマト冷や麦でした・・・






876二股出合と間違って撮った集合でした・・876二股より300m前の支流でした

★ 入食いオショロコマ・・・
「美味しい」と評判のランチを食べて元気百倍?
少しずつ今日のテン場が近くなるのを実感しながらもう一つの楽しみは釣りだった。
場所は、876二股のすぐ手前。

糸を垂らした途端、竿先にアタリが来て型の良いオショロコマをゲットする。
沢山釣っても余すだけなので7尾釣って終了。今夜のおかずは十分である。

13:20~14:00 釣りタイム

876二股を14:20に通過。
C884付近で面白そうな大岩があったので写真を撮る事にした。
14:40~50 写真休憩





釣果は、7尾も皆型が良くおかずには十分な量だ!


C884付近の大岩にて・・・

★ まずは上二股テン場・・・
15:45  975二股(上二股)テン場到着
登山開始から丁度10時間を要したが、なんとか無事に初日の行程を終える事が出来た。
テン場には、先行していた某山岳会がすっかりくつろいだ様子で私たちを迎えてくれた。
テン場適地も教えて頂き少し移動して重かったザックを降ろす。
ここは、森林管理署がキャンプ指定地としている場所ではあるが、テントを張るスペースは少なく
数張でいっぱいという感じで焚火にする流木や倒木はもうほとんど残っていなかった。

テントを張り、少ない焚き木を探して小さな焚火を熾す。
そしてようやく安着の儀となりこの瞬間を楽しみに持ち上げた缶ビールの栓を開けた。

夕食メニューは、「和風きのこスパゲティー&ワイン」そして「オショロコマのバター焼き」で彩る。

乾杯のビールはあっという間に飲み干し、ワインが夕食の共となる。
女性陣は早々テントに入ってしまったが、シュンさんと私は暗くなるまで外で飲み明かした。
それでも20時には全員就寝となり明日のメイン遡行を楽しみに深い眠りに入った・・・。



ようやく安着する準備が出来て「乾杯」となった。


夕食の担当は私 今夜は「和風きのこスパゲティー&ワイン」である


そして、シュンさんと二人で釣ったオショロコマをバター焼きした


「和風きのこスパゲティー」にオショロコマのバター焼きを乗せたメイン料理


イメージ通りに出来て味もまずまず・・・?

★ 遡行メイン滝の瀬十三丁・・・
【8月5日(土)】
4:00 起床
6:00 出発

起床時はどんよりとした曇り空だったが朝食時にはポツポツと雨が降り出した。
それでも大降りにはならないだろうとコーヒーを飲みながら朝食のラーメンを準備する余裕もあった。

小雨はずっと続いていたが、テントを撤収してザックのパッキングも済まし、遡行メインの滝の瀬十三丁を
目指してスタートした。



上二股から上流の渓相は一変し川幅は狭く大きな石の中を縫うように登って行く。
F1 魚止の滝
7:15 魚止の滝
上二股テン場から1時間15分でこの沢のメインを迎える最初の滝に出会う。
メンバーのシュンさんもヒデさんもエリさんもこの沢で始めて見る大滝に言葉を失う。
「おぉ~!」とつい声が出てしまうこの滝は「魚止の滝」と呼ばれ滝壺は深く大きな池状になっている。
右岸は断崖絶壁の壁に阻まれ、左岸は鬱蒼とした木々に覆われて、一瞬高巻きルートを見失う険しさを
感じたかも知れない。しかし、高巻きルートはあの茂みの中にしっかりとある事は以前の記憶と新たな
情報を得て知っていたので安心である。







今回の遡行の中でもお気に入りの一枚です・・・「魚止の滝」にて


左岸を高巻く途中に激しく飛沫を飛ばし流れ落ちる滝が近くて迫力満点だ!

★ 滝の瀬十三丁のはじまり
全国の沢を知り尽くしている訳ではないが、クワウンナイ川の滝の瀬十三丁と呼ばれる滑床は
他に類を見ない壮大な渓相で迎えてくれ癒される沢として余りにも有名だ。
滑床には苔が生えフカフカの絨毯の上を歩いているような心地良い遡行が約2キロも続く。
そんな場所に出会いたい、そんな場所に憧れて誰しもが来たくなる神々しい神秘の世界がここにあった。



魚止の滝の上に出るとすぐに滑滝を思わせる雰囲気を漂わせる・・・




F2は右岸に高巻きルートがあるが、先行していた某山岳会はロープを出して左岸から攻めた


チシマノキンバイソウとロープで繋がれた囚人たち?

★ 正にカムイミンタラの世界・・・
滝の瀬十三丁は、F7ハングの滝で終了する。
最初のF1魚止の滝以降F7ハングの滝まで全ての滝は高巻くルートがあり安心だが、
どの滝も感動に値する大滝で直登するにはリスクが大きい。
癒される滑滝も足を滑らせて転ぶと流されて危険な場所もある。

一度だけメンバーが転倒した時、少し傾斜がある滝の瀬上であわや流されるハプニングがあった。
幸い前後に居た私とシュンさんで確保し惨事には至らなかったが、カムイミンタラも気を抜けば
危険な場所であると思い知らされた。



延々と続く滝の瀬十三丁もやはり終わりは来る。正面には大雪の稜線が見えて来た。


以前に比べ滑床に生える苔の量が余りにも少ないと感じた。




クワウンナイ川始めての三人、ここまで来て良い顔してますね!



★ 竿を折ったハングの高巻き・・・
9:30 ハングの滝
先行していた某山岳会のグループが休憩している所に私たちが到着した。
ハングの滝と言えば滝の裏側に回り込んで写真を撮る場所でも知られている。
私とシュンさんは早々滝下を目指しお互いのカメラを交換して写真を撮り合った。
女性陣も後に呼び寄せ滝のマイナスイオンを浴びながら滝下に導き楽しんでもらった。
こんな遊び心も必要だし楽しい事何でもOKの世界に居る今が嬉しい。

さて、この滝の直登は絶対無理なので高巻きとなるがそのルートがどこにあるのか一見分からない。
右岸の鬱蒼とした急斜面にあった踏み跡を辿ると断崖の中間まで登る事が出来岩壁にぶつかる。
そこには残置ロープが4本束状にあって高さは5~6mほどだ。

先行する某山岳会の7名が先に登る。
最初のメンバーが残置ロープを利用して空身で登り、上からロープを出してザックと人間を引き上げる。
7名全員が登り切るまでそれなりに時間も要したが、私たち4名が登り終わるまでトータルで1時間15分も
掛かり難儀した場所でもあった。
特に私のザックは重く一人では引き上げられなかったのでシュンさんの手を借りてようやく引き上げた。
この時、ザックのサイドに差し込んでいた高級な竿が岩に引っ掛かり無理に上げた時にポッキリ折れて
しまった。

11:05 高巻き終了


ハングの滝 エバ


ハングの滝 シュンさん


女性陣は怖がっていたが、マイナスイオンを浴びてなんとか滝下まで来てくれた・・(シュンさん提供)


私が最初登り上からロープを出す・・・




このザックが重かったわぁ~・・・


大滝F9 この滝巻きが一番辛かったなぁ~


川幅が一気に狭まり源頭が近いと分かる・・・


途中、伏流している場所もあった・・・


最後の大滝F10 エゾノリュウキンカと滝のコラボ


F10で記念写真


F10を過ぎると階段状の滑がしばらく続く・・・そして、源頭部へ


源頭部では、花期を終えた遅咲きのチングルマがあちこちで群生していて癒される



★ 最後のテン場・・・
15:45 源頭 1650m付近
予定のテン場は、ヒサゴ沼避難小屋キャンプ地だったが源頭でこの時間になっては
ここをキャンプ地にするしかなかった。
先行していた某山岳会と後方から私たちに追い付き抜いて行ったツアー一行もここをキャンプ地にしていた。

水があり雪渓がありテン場適地と言えるスペースも幾つかあってそれぞれがテントを設営する。
周り一帯はイワイチョウの群生地でちょっと気が引ける場所もあるが、緊急避難的設営を許してほしい。

源頭の水でビールを冷やし、時期外れの沢ブキを茹でて簡単な炒め物を作り乾杯の肴にした。

小雨から快晴に変わり最高のテン場に恵まれて辛かった二日間が嘘のようだ。
今夜のメイン料理は、シュンさんが担当。サンマの蒲焼缶を湯煎してごはんの上に乗せると
「サンマの蒲焼丼」完成! ワンタンスープとザーサイも美味しかった。

陽が沈む頃は、さすがに寒くなりテントの中に移動して二次会・・・
女性陣も最初は付き合ってくれたが、呑んべいには付き合い切れず横になってしまった。
しかし、シュンさんと私は持上げた全てのアルコールを飲み干すまで語らい21時前
最後の一滴まできれいに飲み干し最後の夜を終える・・・。



濡れたテントを張った状態で傍に乾かしテントサイトにシートを敷いて安着と夕食にする


大きな声では言えないが、沢ブキを少しだけ採取しました・・・


大雪の恵みです・・・


左のテントが私たち・・・雪渓の下に源頭となるクワウンナイ川の小さな流れがある




8/6 朝、テント撤収前に撮った記念写真です

★ 長い長い最終日・・・
4:00 起床
6:20 出発

最終日の朝も目覚まし時計が鳴るまでぐっすりと寝ていた。
目覚めと共に外に出るとヒンヤリと澄んだ空気と青空が広がり、登って来たクワウンナイ川の北側は
雲海で埋め尽くされていた。そして、今日が最終日で最後まで頑張ろう!と気合新たな朝になった。

先ずは、外でお湯を沸かし全員でコーヒーを飲みまったりとした時間を過ごす。
朝食は、シュンさん担当で「カレー煮込みうどん」 大鍋で4人分しっかり茹でてしっかり頂いた。
昨日の朝は食欲が無く余り食べられなかったが、今朝は調子が良かったのは私だ。

それぞれがザックのパッキングを始める。テントは張ったまま逆さにして乾かす。

ツアー一行が先に出発して行ったが、どのパーティーも目指すは天人峡温泉で同じだった。
私たちは二番目のスタートだったが後続の某山岳会に縦走路で抜かれてしまった。

しかし、この後・・・お互いルートを間違えてロスタイムとなり抜きつ抜かれつの歩きとなる。



最後の朝食はカレー煮込みうどん・・・旨かったぁ~!

★ 大雪の花に癒されて・・・
テン場を出発してロックガーデンの踏み跡を辿り途中の庭園を思わせる花たちに癒されながら
ゆっくりと順調に高度を上げて夏道の縦走路に合流したのは7:35だった。
休憩をしている時、単独の若者が通り掛かり道を尋ねると自分たちが進もうとした反対側を示す。
その方向は、私たちが登って来た谷の方で呆気に取られ半信半疑ながらその方向へと歩いた。
しかし、直ぐに異変に気が付き元の分岐まで戻り本来の縦走路に辿り着く。
この間、30分ほどロスをしてしまった。

私たちの尋ね方も良くなかったかも知れないが、夏道だけを歩いている登山者には問われている意味が
良く伝わらなかったのかもと後で反省した。



エゾコザクラ


エゾツツジ


ウサギギク


コガネギク


エゾコザクラとミヤマキンポウゲのコラボ




エゾコザクラの群落が素晴らしかった


アオノツガザクラ


イワヒゲ


チングルマの綿毛


長かった遡行路を振り返る・・・


縦走路・・・日本庭園的な岩と花が醸し出す風景、中央奥は化雲岳


縦走路から見下ろすヒサゴ沼と奥に避難小屋も見える


ヒサゴ沼分岐標識


ミヤマリンドウの群落・・・眩しいほど輝く小さなリンドウもこれだけ多く群生するものは始めてだ


イワギキョウの群生・・・透き通った清楚な青がとても可愛い

★ 唯一のピーク化雲岳・・・
10:25 化雲岳頂上
C2テン場から約4時間を要し到着した唯一のピーク化雲岳である。
縦走路に出て少し迷走してしまったが、ヒサゴ沼避難小屋への分岐まですら3時間掛かった。
ここから避難小屋まで1時間をプラスすると4時間となり本来の計画にそもそも問題があったとまた反省する。

取り敢えず行程の一番高い場所に着き、その見晴らしと爽快感に浸りながら安堵した。
先行していた某山岳会のSさんにカメラを渡し撮って頂いたのが下の写真である。



化雲岳頂上・・・全員で岩に登り某山岳会Sさんに撮ってもらう

★ 約6時間、最後の踏ん張り・・・
10:40 化雲岳出発
化雲岳から天人峡温泉までは平均下りが主体なので重荷を背負いながらも少しだけ気は楽になる。
それでも距離は10キロ以上あり延々と続く先は余りにも長い・・・。
先行する某山岳会に時々追い着くも以降先を歩く事はなく休憩を何度も挟んでひたすら歩いた。

当初予定に入れていた「小化雲岳」の登頂は、タイムアウトと判断し見送る事にした。
一面に広がるチングルマの群落を見てここは遅くまで残雪が残る場所なんだとすぐに分かる。

第二公園がどこから始まり終わるのか、そして第一公園は?と標識がまったく無い登山路でも
GPSのお陰でその位置を知る。

私にとっては正直「忍の一字」だったが、軽やかに足を運ぶ元気な他のメンバーを見て安心でもあった。

羽衣の滝や三十三曲の入口に着いた時は、もう少しで終わりだと言い聞かせ最後の踏ん張りを見せた。



高山植物の女王 コマクサも沢山群生していました


小化雲岳(1924m)・・・登頂する時間が無くなって断念する


私のザックは最後まで重かった・・・  (シュンさん提供)


小化雲岳周辺の花畑・・・チングルマの群落が広がる


エゾカンゾウ


ワタスゲ・・・第一公園の湿原にタチギボウシと共に群生していた


始めて見た花でした・・・タチギボウシ


第一公園の木道


第一公園の木道その2・・・白く見えるのはワタスゲ


羽衣の滝 (シュンさん提供)


下山口にデポしていたチャリで車の回収に向かう私 (シュンさん提供)

※ 8/18 ようやくアップ終了しました。(まだ加筆あるかも・・・笑)