黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

鶴林寺~播磨の法隆寺・刀田の太子~その1

2009-06-21 12:17:18 | 聖徳太子巡礼
書写山を出て車を走らせること約40分で兵庫県加古川市にある鶴林寺に到着しました。
聖徳太子霊場第27番、その他にも新西国霊場や西国薬師霊場の札所でもある鶴林寺は
その寺宝の多さから「播磨の法隆寺」「西の法隆寺」とも異称される古刹です。寺伝では
聖徳太子がこの地に隠遁していた高句麗の僧恵便のために建立した寺と伝えますが、
この地に太子の領地があったようで太子との縁が深い地域です。

鶴林寺のまわりは「鶴林寺公園」として整備もされていて、門前の駐車場も無料で駐車できます。
その駐車場から歩いてすぐのところに三重塔と山門が見えます。僕は平成18年以来3年ぶり2回目の参詣です。


山門から直進すると大講堂(本堂)です。ご本尊は60年に1回のみご開帳される薬師如来。
室町時代、応永4年(1397)の建築で国宝です。堂内は入堂可。


この大講堂から見て左手に桧皮葺の「太子堂」があります。平安後期の建築でこれも国宝です。ご本尊は釈迦如来。


ここでこの日2回目のラッキー。実はこの太子殿は普段は入堂できませんが、6月末日まで
開扉されていて拝観が可能でした。前回参拝の時はもちろん入れなかったので、今回はじめての
拝観となります。今では肉眼では確認できない壁画があり、また右手の壁には御簾が掛けてありましたが、
その壁には太子の尊像が描かれているそうで中世には信仰の対象となっていたそうです。
その壁画の尊像も重要文化財です。この他にも境内やには多くの文化財指定の寺宝がありますが次回に。

黒駒思いのままの記」←こちらも見てやってください。

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