日 時:6月17日(土)10時~
参加者:小倉、田中、大黒、福田
朝から好天に恵まれた今回の調査、調査ができなくなるので雨天は困りますが、天気が良すぎても
熱中症が心配。つくづく勝手なものですが(笑)、さっそく内ケ池の一角で青々と茂るヨシの成長を
見に行きましょう。
前回に引き続き、番号札を付けた32本のヨシの高さと太さ(太さの測定は2本に1本の割合)を
測っていきますが、前回調査から更に1本のヨシが枯れていて、調査対象から脱落しました。
32本のうち9本が脱落、残る23本で今後は調査を続けます。
上流側で高さが高く、下流側でヨシの高さが低いという傾向はそのまま変わらず、上流側の
ヨシ高さの平均値は約285cm(2週間前と比べて+4.3cm)、下流側のヨシ高さの平均値は
約244cm(同+9.3cm)で、5月調査時に比べると成長速度は5~10分の1になっています。
夏が近づくと成長が遅くなって、伸び悩み?になるのがヨシの成長パターンなのですが、
上流側と下流側でヨシの高さに差があるのはなぜでしょうか?
実はこの区画、ヨシの高さが高い上流側は砂、ヨシの高さが低い下流側は土が埋められています。
ヨシの高さ(成長)は根の成長が良いほど良くなることから、地中の硬さの差が根の成長の差、
ひいてはヨシの高さとなって表れているのかもしれません。
そこで、土の中を調べてみようということになり、池側(水中)と陸側(地上)で土を掘ってみました。
普段見ることのない、貴重な池側からの写真はこちら。
池の底を掘ったところ、砂利と堆積物は取れたものの、肝心の移植区画を構成する深さには
辿り着けません。では、陸上で掘ったらどうでしょう?
上流側で10cmも掘ってみると、ヨシの根が張り巡らされていて、とても掘り進められません。
日が暮れてしまうか、その前に腕がくたびれます(笑)。上流側では太さ2cmほどの根が
張っていますが(下の写真)、こんな太い根で高さ3mを超えるヨシを支えているんですね。
次に下流側で掘ってみると、10cmほど掘ったところで、水がしみ出してきました。
この区画は下流側が少し低くなっていて(ヨシの高さの差に比べればわずかな差です)、
池の水がしみ易くなっているのでしょう。水はけのよい場所のヨシは成長が良い傾向に
あると言われているので、地下の水分が多い下流側のヨシの成長が上流側に比べて悪く
なっているのかもしれません。
以上、ヨシの高さに影響を与えるものとして
・地中の硬さ(砂と土、根の成長の差)
・水分の影響
を考えましたが、そうなると更に詳しく、調査したくなります。
とは言え、今の調査でも(それなりに)大変なので、まあこんなところかな、というのが
現状です。調査が過酷?な証拠に、今回は調査後の集合写真を撮り忘れました(笑)。
それくらい調査に熱中し、疲れていたんだなと、思っていただければ幸甚です。
追伸:前回ご報告した金の毛虫、リンゴドクガ?と思われますが、今回調査では
どこにもいませんでした。どこかに飛んで行ってしまったのでしょうか?