第24回講座 「外来種問題 何が困るの?」
日時: 2023年11月16日(木)10時~12時
講師: 滋賀県立琵琶湖博物館 中井 克樹 さん
場所: 高槻市五領公民館集会室1
外来種問題? 聞いたことはあるがどういうことなのか、詳しいお話を中井さんから、
順を追って講義いただきました。
1.身近な自然環境の危機的状況
水田、水路、ため池、里山 など身近な環境は、「二次的自然」として重要
多様性の危機は第1~第4の危機 に分類されます。
日本の絶滅種 113種 (動物47種、植物36種、菌類30種)
絶滅したオオカミ、カワウソ、、再発見されたクニマス、回復しつつあるトキ、、コウノトリ・・
2.外来種問題と対策の経緯
外来種とは? 人の手によって連れてこられた生き物たち
セイヨウミツバチ、カイウサギ、イネ、ニワトリ、アライグマ、カミツキガメ・・・
在来の生き物と仲良くできない外来種がいる。
アカミミガメ、アライグマ、オオクチバス、カミツキガメ、ウシガエル、ワニガメ、ブルーギル・・
全ての外来種が問題になるわけではない。影響が放置できないもの=「侵略的外来種」
3.外来種問題の考え方
駆除される=殺されるのは、物言えぬ、罪もない動物たち。
その原因を作ったのは、私たちの営み。 原因者として何をすべき?
4.どうする外来種問題 (対策についての考え方)
外来種問題は、悪影響の程度を軽減することと、その新規侵入や生息域の拡大を阻止
することにある。従って基本的姿勢は、予防的対応、早期対応、順応的管理など
外来種問題について、考えさせられることが多かった講義内容でした。
講義にある「外来種だから・・・」の単純な偏見は、持たないようにしたいと思いました。
実習 「ナガエツルノゲイトウの駆除」
日時: 2023年11月16日(木)13時~15時
講師: 高槻市立博物館(あくあぴあ芥川)主任学芸員 高田 みちよさん
場所: 高槻市梶原地区の畑、水田
最初に現場へ向かう前に、場所の位置関係やナガエツルノゲイトウの侵入経路などについて
基礎知識を得ました。ナガエツルノゲイトウ=「世界最悪の侵略的水生植物」と言われます。
梶原の畑へ行く途中、国道171号線梶原6丁目交差点前の用水路である
「オオバナミズキンバイ」の繁殖場所に行きました。
高田さんから作業内容について説明を受けました。何をするのか皆さん少し不安げです。
ナガエツルノゲイトウ対策の為の、防草シートの張替えと見つけたナガエを駆除します。
各々の場所で防草シートを剝がします。 くっついた土や根っこを取るのが一苦労です。
高田さんから 駆除したナガエツルノゲイトウの説明を聞きました。
約1時間ほどの作業でしたが、お疲れ様でした。 午前の講師 中井さんも参加されました。
数年かけて駆除してきた場所でしたが、今回もナガエツルノゲイトウが採取されました。
駆除活動にまだまだ終わりはありません。 皆さん実感されたことだと思います。
最後に、ナガエツルノゲイトウ バスターズの皆様に作業協力いただきました。
宮島さん、赤對さん、鳥野さん 有難うございました。
*駆除のバスターズは、毎月第1、第3水曜日 10時~12時 当場所で活動中です。
是非皆さんの参加をお待ちしています。(メンバーからのお願いでした)
次回 2023年12月7日(木)
「市内の環境保全活動団体の紹介②」 午前
場所: 高槻市城内公民館
第25回講座 「都市公園の樹木を知ろう」 午後
講師役: たかつき環境市民会議里山グループの皆様