(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

狙った訳ではないが

2023年10月15日 | 庄内・越後 \|EF81の記憶|/ 東北・常磐
 日本海縦貫線を北上することが少なく、寧ろ運休情読んだ限りでも記憶になかった「ナコ座」。ある夏の泊まり明け週休に当たる日曜日に鯨波を通過する団臨の予定がある事を知り、事前に高田行の夜間高速バスを予約して柏崎駅前に向かった。
 駅前で地元の行灯屋さんを捕まえて現地まで。下の”駐車場”にスーッと下りていく「釣り師」のクルマに気をつけて撮影を始めたが、潮が満潮だか干潮だかの時間だったのか、幸いそっちはいなかった。
 貨物を撮りつつ1時間以上が経過した0651時、"アイスキャンディ"色583系電車の急行”きたぐに”が通過した。更にその数分後、トンネルの入り口で列車接近警報が鳴り出した。今しがた501Mが行ったばかりなのに何、また?と遠くに目を遣ると、長岡(所)所属とすぐに分かる赤2号のパーイチに牽かれた青い客車が下ってくるのが見える。ナコ座だ。それも夜間運用で「控車」代わりのオハ14を真ん中に挟んだ7両編成。富山からの応援は流石になかったが、左にカーヴを切って上がってきた機のスカートが黒い。驚いた、127だ。

ベタ凪ぎの海を背に信越本線を下るEF81 127牽引の「ナコ座」団臨。
9323レ (青海川~鯨波間:23.07.’95)


 当時、長岡運転所にいたパーイチの主な運用ったら、日本海縦貫線の貨物列車と寝台特急「北陸」「鳥海」、それと新潟支社管内の駅を発着する上沼垂運転所の12系お座敷「カヌ座」等の団臨運用が主だった。当然127なんて、余程知ってなければ狙って遠征して撮るなんて無理な話で、仕事してる俺なんかは功徳を積んで更に運が向いたらその内撮れるだろう、そう呑気に思っていた。
 そうしてここ”朝日屋”(当時営業してた”ビジネス”旅館)前で撮っていたのは1人だけ、あとは海水浴の客がポツポツと。撮影終えて、下手したらエラく大きなネタかも!と興奮して鯨波の駅に歩って向かったのはいうまでもない。
 「黒スカート」を纏っていたことで有名だった127だが、実はこの時の1回だけしか撮ってない。寧ろそれ自体1回きりで、気がついたら知らないうちに廃車になってしまった。


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