(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

原版が原版なので

2013年01月27日 | ぎゃらりぃ「チラ裏」
時々灰色の雲が途切れては
ぽっかりと大きな晴れ間が現れて
さんさんと陽の光が差してくる。
けれどそれも長くは続かずに
また北の方から「残念でしたw」と雪雲がやってきては
再び雪模様に戻してしまう。
雪の予報が続く時には、時折こういうことがある。
陽が差している時間に目当ての列車が来りゃ最高だけれど
大概こういう時は必ずと言っていいほど
雪が降り出してから来ることが多い。

EF64 42が代走で牽引する
「シュプールユーロ赤倉・志賀」の回送、回9334レ。


いつもならJR東海所属でユーロライナー色のEF64 35か66が
名古屋からそのまま直江津まで牽いてきていたが
この時は何故か長野(総)の国鉄色の42が牽いていた。
理由は今となっては㌧と忘れてしまったが
とにかく下りのシュプールユーロが国鉄色(ロクヨン)の牽引だぞ!
ということで、一緒に来ていた知り合いと二人で
北新井の駅を降りたのだった。

シュプールユーロの編成はこの日、午前中に直江津を出る
回9334レで名古屋に戻る予定だった。
一度旧道に出てからR18バイパスの陸橋に向かい
そこから旧道につながる坂道の途中で三脚を立てて
早速石油臨貨の8380レ辺りから撮影開始。
朝っぱらから雪の降る中、立ちっぱなしの我慢大会の始まり始まり。
同レから撮りはじめたときは雪模様で露出もなく
ISO感度100で1/250開放がやっと、という暗さだったが
時間が経つにつれて明るくなり
そこそこ露出も上がっていたと、思う。
いよいよ本番、カメラは試験配備のEOSに代わり
PENTAX LXとFA★85mm F1.4(IF)のネ申コンビが出動する。
カメラとレンズを出した時は晴れていて雪も止んでいたが
そのうちに北の空にやっぱりぁゃιぃ灰色の雲が現れ
再び雪もちらついてきた。
ここで迷うのが露出操作。
LXはマニュアルフォーカス機だから絞りも手動で弄る。
今日びのEOSみたく、臨機応変に
背中のダイヤル回すだけでサッと絞りを変えられない。
空を見ながら経験と勘で絞りを決めて
あとはままよとシャッターを切ることになる。
待ち構えていた俺のほうは曇りの露出で絞りをキメていたが
いざ通過の段階になって陽が差してしまった。

時は変わって今はパソコンの時代。
「ほとしょ」なんてソフトに慣れてくると
露出オーヴァー気味に撮った原版でも
スキャナを通せばいつでも適正。
昔は紙焼きに出してもこんな色は出せなかったし
今だと多少容量の重たいファイルを作れば
そこからプリントアウトして楽しめるから便利になったものだ。
けれども、ペンタ最高のネ申レンズと呼ばれた
FA★85mm F1.4(IF)の描写にはどんなに頑張っても敵わない。
休耕田に積もった雪の具合とか
遠くの杉林に積もった雪帽子とかを見れば
これほどの細かい表現力を出すレンズが他にあったかと
驚き、感動してしまうこと間違いない。
尤も今は観音党員に完全に鞍替えしてしまったので
このネ申レンズは手元にないので使えないが。

因みに現在このポイントは消滅している。
手前の休耕田がパチンコ屋になってしまったためだ。
けれども、この画像を改めて見つめていると
「タタンタタン、タタンタタン…」という
柔らかいジョイント音が聞こえてくるような気がするのだ。

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