(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

ロクニと地吹雪

2023年12月02日 | ▲EF62・EF64▲遥かなる山の呼び声▲甲信越・中央東線▲
 ID 物好きでなければ痛さも分からない。

 長野行き新幹線開業直前の’96~’97シーズンの2月第3週の土曜日。上越の天気予報はいつも通りの曇り時々雪で、どおせ時間によっては晴れるからと思って気軽に脇野田で降りたら

地吹雪。

 うっわ、こんな天気になるなんて聞いてねぇyo!
 しかし、こんな最悪の天気でも115系は所定で動いた。485系「いなほ」がダウンバースト喰らって川向こうの◯小屋に突っ込む事故以前のJR東はまだ国鉄出身者も多く、それなりに気骨のある人もいたから、ちょっとやそっとでは運休にはしなかった。況してや当日はJR西の車両も多数入線しているので、そういうお客様相手に運休なんて出来ないという空気があった。
 そして撮りにきた方も撮りにきた方でやる気満々、剰え地吹雪の怖さも何も知らない「ばか」だから、雪質も乾いてるし基本曇り空だから何時ものポイントで桶!頑張ればいける!とか調子のいいことを考えつつ、スパッツ巻いたスノトレの下にワカンを履いて雪の進軍を始める。
 だがそれからが地獄、着いてからは目は開けられないわ顔も上げられないわ、カメラリュックを下ろせば俺ごと全部吹っ飛ばされそうになるわで大変だった。こうなったら仕方ない、強風とバチバチ当たる雪を背中に受けながら臨戦態勢をとる。カメラの方は吹雪いてる間はレンズをつけたままバッグに仕舞い、収まった所でまた三脚に据えることにした。
 すると、列車の方も吹雪いてる時よりやんでる時の方が走りやすいのか、タイミングよく止み間を縫って走ってくる。クハ481の200代先頭の下り回送が撮れたのはまさにそんな時だったが、行ってしまうとまた天気が逆戻り。幸いカメラはずっと長野方を向いているが、その間背中は直江津方を向いてぶつかってくる雪に耐える格好。あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!早く来ないかなぁ!頑張らなきゃいけないけど、吹雪いてる時に来なきゃいいなぁ!
 やっとこさ「本隊」の雲と思ぼしきドス黒いのが通過して、一息つける・・・と思った矢先に踏切の警報が聞こえた。”レインボー”回送の回9319レである。露出測ったり、レベルとアングル合わせたりでなんやかや忙しくしてるうちに同レ通過。

EF62 46が牽引する”シュプールレインボー信越”の車両留置回送
回9319レ (脇野田~南高田間にて:22.02.’97)

 このまま天候が回復してくれればいいなと思ったが、そうはt(ry、とばかりにすぐまた第二波の強襲を受けた。やっと地吹雪が収まって晴れ間が出たのは、回9327レ、重連シュプールの車両留置回送が通過する直前のことだった。


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