最近、薬害問題に関わっている人でも薬害エイズと731部隊との関係について知っている人は少なくなりました。薬害エイズの裁判和解からも22年が経ち薬害エイズも忘れ去れらようとしています。731部隊とは関東軍防疫給水部のことで第2次大戦中中国のハルピンに大きな工場を持ち大勢の軍医が集められ細菌研究などで人体実験を行い化学兵器を準備したと言われています。731部隊のトップは陸軍軍医中将の石井四郎という人で本来であれば東京裁判で戦犯になるはずが、連合国のアメリカが731部隊の情報を引き換えに戦犯を逃れたとされています。この情報は戦後のアメリカ医療に大きく貢献したと言われ、また、731部隊で石井四郎の片腕とも言われた内藤良一は戦後日本ブラッドバンクという血液銀行をつくり後に薬害エイズの被告企業であるミドリ十字となり社長を務めていました。またミドリ十字は当時の厚生省薬務局長が社長として天下りしています。医学界でも731部隊にた医師が戦後復活しています。正に731部隊出身者を中心に産官学の癒着の構造の中で戦後の医療界は発展して薬害の構造的な問題も生まれていったのです。
薬害エイズが風化して731部隊との関係も忘れ去られようとしている今、再び薬害は繰り返され、その根っこには薬害の構造的な問題が潜んでいるのです。今まさに薬害エイズの歴史的な検証が必要な時ではないでしょうか。
薬害エイズが風化して731部隊との関係も忘れ去られようとしている今、再び薬害は繰り返され、その根っこには薬害の構造的な問題が潜んでいるのです。今まさに薬害エイズの歴史的な検証が必要な時ではないでしょうか。