グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

エジプト前大統領の終身刑判決に思う

2012年06月03日 | 日記
先日エジプトの特別法廷で前大統領の終身刑判決があった。
罪状は反体制デモ参加者への殺害指示、求刑は死刑であったが直接殺害を指示する明確な証拠が示されなかったため終身刑の判決になったとのことだ。
前大統領側はあくまで無罪を主張し控訴の構えだが逆にこの判決にはむしろ「刑が軽すぎる」という声が市民の中で広がっている。
たしかに直接的な殺害指示はなかったもののデモ鎮圧に関し火器使用を黙認、結果として800人以上が犠牲となったとあればその責任は大きいかもしれない。
加えて前大統領には不正蓄財疑惑がある。
こちらの方は時効とかで親族とともに無罪となったがこれでは市民の不満は高まるばかりだろう。
30年の長きに亘り大統領職にあった独裁者に手痛い「お返し」は続く。
いつの世も独裁者の末路は哀れだ。