グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

企業経営における契約打切りリスクを考える

2014年05月21日 | 日記

長らく英国の高級ブランド「バーバリー」のライセンス生産・販売を続けてきた三陽商会が来年6月同ブランドを失うことになった。

三陽商会は1965年からバーバリーコートの輸入を開始、1970年からライセンス料を支払って企画、生産、販売を行ってきた訳で突然このような日を迎えようとは思ってもみなかったと思う。

三陽商会はバーバリーの派生ブランドを含めるとバーバリー関連商品が全売上高の約5割を占めている。

「脱バーバリー」をどう進めていくのか、大きな経営課題を抱え込んだ。

話は違うが神奈川県川崎市のデパートさいか屋が来年撤退することになった。

こちらは数年前の経営危機時自社所有の店舗を不動産ファンドの売却、その後賃貸契約で百貨店事業を続けてきたのだがこのたびファンドから契約更新の意思がないことを一方的に告知され事実上閉店が決まった。

百貨店経営は一時の苦境を脱しつつあるだけにさいか屋サイドは青天の霹靂だったかもしれない。

一昔前に比べ契約関係はドライになってきた。

契約期間満了時には「何があるか分からない」と考えた方がいい。