ベネッセHDの顧客情報漏えい事件についてグループ企業の業務委託先の派遣社員が逮捕された。
捜査が進み事件の全容が明らかになりつつあるのだがいずれにせよベネッセHDの受けたダメージは甚大だ。
同社会長は犯人逮捕後の記者会見で顧客補償に200億円の原資を準備したと言明していたがこれは年間純利益とほぼ同額だから責任者の引責辞任に発展する可能性もあるだろう。
それにしても個人情報保護法施行前後であれば恐らくこんな杜撰なマネジメントはなかったはずだ。
施行後3年経ち、5年経つうちにいつの間にか(個人情報保護に関わる)緊張感が希薄になっていたのではないか。
とにかく顧客データベースが閲覧だけでなく勝手にコピーできる状態になっていたとは考えられない大失態だ。
「災難は忘れたころにやってくる」・・・決して忘れてはいけない格言だ。
そうそう、会長も着任早々とんだ災難だった。