欧州エアバス社との大型機売買契約で多額の違約金が発生しているスカイマーク社が経営ピンチを迎えている。
経営悪化を食い止めるため成田空港からの撤退を検討中のようだが同時に国際線進出も振出しに戻った。
同社の社長は「どれほど規模を縮小しても自主独立を続ける」と強気の姿勢を崩していないが見通しは全く不透明だ。
そもそも同社の経営判断は遅い。
円安傾向はもはや昨年から定着していたし競争相手となるLCCは参入ラッシュだったから経営悪化はかなり以前から予想されたはずだ。
路線拡大はパイロット確保が前提となるがこれとてもう騒がれて久しい。
A380総2階建て大型機はスカイマーク社にとってまさに乾坤一擲の大勝負だったがそれゆえ決断が遅れたのであろうか。
同社の記者会見はいつも社長単独で広報部門の同席すらない。
ワンマン経営は一般に攻めの時期は大変な強みだが守りには弱い。
もしワンマン経営を続けてきたのなら今からでも集団合議制に切り替えるべきだ。