グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

経済の好循環はなかなか難しい

2017年09月01日 | 日記
財務省の発表によるとこの4月〜6月期の全産業(除く金融機関)の経常利益は前年同期比22.6%増の約22兆3900億円で4半期ベース過去最高になったとのことだ。
製造業の伸びが46.4%増と好調だったことが全体を押し上げたようだが非製造業も12.0%増とそれなりに健闘した。
日本の産業が元気なのはご同慶の至りだが気になるのはこれがなかなか日本経済全体の好循環につながっていかないことだ。
企業の経常利益増がそのまま従業員の賃金増につながらない。
たしかに毎四半期ごとに賃金を変えるなど難しいのかもしれないが企業内留保が積みあがるばかり、あるいは労働分配率が横ばいどころか下降傾向にある現況は何とかしなくてはならない。
税制を動員してでもクイックに従業員に恩恵が回るようにしないと経済全体がうまく回っているとは言えない。
さらに賃金増が実現しても個人消費増につながらないという現実もある。
これはもう政治の責任だ。
法人税の減税などやっぱり愚策だと思わざるを得ない、
経済の好循環はたしかに難しいがやるべきことはまだ沢山あるだろう。
そういえば「トリクルダウン」などという言葉も随分聞かされたがついぞ定着しなかったねぇ・・・。