グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「プレミアム・フライディ」の行方に思う

2017年09月12日 | 日記
この2月から月末の金曜日を早期退社日として消費を喚起しようとする「プレミアム・フライディ」の取り組みがスタートしたがその効果や浸透度はイマイチである。
どうも月末は業務が集中し簡単に職場を後にしづらいということが理由の一つにあるらしい。
なるほど、なるほど・・・。
もしそういうことなら今般経団連会長が記者会見で意見を述べたように月初にもっていくのも一案かもしれない。
ただ「プレミアム・フライディ」が当初期待したほどの効果を生まなかったのは時期だけのせいだろうか。
元々「プレミアム・フライディ」の恩恵を享受できるのはホワイトカラーや一部の研究職など時間に縛られない、あるいは顧客対応の少ない職種に限られる。
さらに勤労者全般の実質所得はこのところあまり伸びてはいない。
労働分配率は低下の一途なのである。
という訳で「プレミアム・フライディ」を月初に移せば相応の効果を見込めるかどうか、についてはいささかの不安をなしとしない。
経団連会長も「プレミアム・フライディ」の時期シフトなど些末な話ではなく労働分配率を重視した賃金政策のあり方などを提言したらどうだろうか。
経営者団体のトップとしてではなく日本経済の好循環に向けた旗振り役として・・・。