グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

漂流する民主党

2012年06月18日 | 日記
消費増税を巡る党内調整のため民主党は衆参両院議員を招集したが案の上紛糾しただけで了承取付けには至らなかった。
順序から言えば三党合意以前に済ませておくべきだったのだがやはり・・・。
そもそもこの「了承」とは何を意味するのか。
近く国会に上程される法案に賛成票を投じろということなのか。
もしそういうことであればすんなり行かないことは眼に見えていたはずだ。
それとも自由投票容認??それならそんなに大騒ぎすることもないと思うのだが。
とにかくこれは党の一大事なのだが党の代表を兼ねる首相はメキシコ行き、幹事長の姿は見えず、民主党の落ち着き先がさっぱり見えない。
明日また協議を続行するというが民主党は何を右往左往しているのか。
状況見極めは政治の世界に身を置くものにとってもっとも肝要なスキルなのだが・・・。

本日の格言
「店員同士がいがみ合っている店に客は寄り付かない」

消費増税修正協議に思う(その2)

2012年06月17日 | 日記
消費増税修正協議が予想していたよりもすんなり三党合意に至り各党および世間の関心は各党内の反対論者への対応に移った。
民主党は勿論だが自民党にも結構反対派が存在するため説得だけでなくその後のアクションプランも検討されているだろう。
筆者は各党派所属議員といえども基本的に有権者から付託を受けた「個人商店」ゆえ自らの信じる判断を貫けばよいと思う。
党側も党議拘束や造反処分などを振りかざして無理やり締め付けを図るべきではない。
構成員の主体性を最大限に尊重していったらどうだろう。
一糸乱れぬ行動などと聞くとなぜか薄ら寒いものを感じる。
何も全構成員が所属政党に忠誠を誓うこともないと思う。
仮に強要されるようなことがあればさっさと「おさらば」したらよい。
それにしてもあの「政党助成金」なるものの主旨は今だによく分からない。
政党の活動資金は所属議員からの持ち寄りつまり党費で賄われるべきで歳費以外にさらに税金を投入すべきではないと思うのだ。
歳費削減より助成金廃止が先決だ。

スカイマーク航空のサービスコンセプトに思う

2012年06月16日 | 日記
スカイマーク社のサービスコンセプトが巷で大きな話題となっている。
筆者もあのリーフレットを見て驚いた。
たしかにいくら低価格航空会社といっても通常の航空会社が提供しているサービスレベルを要求する利用者はいるだろう。
そんなクレーマーに手を焼く乗務員も多いかもしれない。
ただあの文面はかなり挑戦的だった。
特に「地上職員が言ったことは機内で必ずしも保証されるわけではない」(うろ覚えなので正確な表現ではないかもしれない)旨の表記があった事だ。
これでは「販売担当者の口約束は守られない場合もある」と言っているのと同義であってサービスレベル云々の話ではない。
「乗務員の私語に対する苦情も受け付けない」というのもどうかと思う。
提供サービスの限定自体は理解するのだが、かといって客の目の前で私語の容認などはどんな企業だってやってないだろう。
その後文面は修正されたと聞くがその評価は利用者に委ねられる、それがサービスコンセプトなのだ。

消費増税修正協議に思う

2012年06月15日 | 日記
首相が政治生命を賭けるという消費増税案の修正協議が大詰めの局面を迎えているが政府・与党側は党内調整を含め大変だ。
そもそも民主党は10年の参院選惨敗後なぜ即座に09年衆院選マニフェストの見直し(社会保障大綱と財源確保を含め)を行わなかったのか。
今でも民主党の一部グループは09年マニフェストをそのまま国民との約束と位置づけその完全遵守を主張しているが10年の参院選惨敗は国民が当該マニフェストを否定した証しなのだ。
参院選の惨敗を受けてキチンと党内で議論を重ねマニフェストの修正と意識統一を図ればこんな遠回りやバタバタはなかった。
無論その過程で党内融和が崩れることがあったかもしれないがそれは早かれ遅かれいずれ迎えることなのだ。
このブログでたびたび指摘してきたことだが民主党は今後一つの政党として進むとはとても思えない。
二大政党制もなかなか根付きそうもない。
多党乱立もそれはそれでいいが須く政党、国会議員は政争本位でなく国民本位であって欲しい。

オリンパスの株価推移に思う

2012年06月14日 | 日記
オリンパスの現在の株価は1230円である。
あの損失隠し発覚直後の最悪期(たしか半年前で500円前後だったかと記憶しているが)からは脱したもののそれ以前の2500~3000円水準には遠く及ばない。
ボロ会社を法外な価格で買収しその後減価するという不正経理処理の後遺症は無論あるだろうが基本的に本業の収益力は落ちていないはずだ。
それにしては株価の戻りが遅いと思うのは筆者だけだろうか。
割を食っているのは大衆投資家など一般株主である。
仮に株主代表訴訟の手段に訴えても期待薄だ。
ウーン、「自己責任」という言葉が重い・・・。
類似事案の続発がないことを祈るのみだ。


お笑い芸人親族の生活保護費受給問題に思う(その5)

2012年06月13日 | 日記
昨日国会中継を視ていたら自民党議員が例のお笑い芸人の生活保護費受給問題を取り上げていた。
芸人本人から申告があって2番目に明らかになったケースについてその背景を説明していたのだが生活保護費を受給していた母親が居住する高層マンションを見せられあらためて違和感を抱いてしまった。
生活保護費受給者は粗末な家屋に住み困窮した生活を送っているというイメージを持っていたからだ。
加えてこの母親は「オカンのしお昆布」とか言う企画商品の広告塔を務めているという。
これで生活保護費受給とはどう考えても腑に落ちない。
この芸人は今も「不正受給の認識はない」は言い続けているのだがこの際前言を謝罪撤回しグレー部分の受給分は返納すべきだろう。
プロダクション会社のスタンスも所属タレントの庇護ではなく社会正義の遵守に舵をきるべきだ。

大阪・通り魔事件に思う

2012年06月12日 | 日記
またしても無差別殺人事件が起きた。
またしても、と記したのは秋葉原で以前起きた同じような無差別殺傷事件を思い出したからだ。
両事件とも犯罪者は「相手は誰でもよかった」とのフレーズを残しているが本当に残念だし不安でもある。
大阪府知事ならずとも「死にたければ勝手にどうぞ」といいたくなるが現実はとてもそうも言っておれないほど深刻である。
今回の犯人のように自暴自棄になっている、あるいは絶望感に苛まれている若者層は意外に大きいのだ。
その背景には長引く不況や就職難があることは間違いないだろう。
無論現況打開は容易ではないが少なくとも消費増税は短期的にはマイナスに作用するはずだ。
首相には辛いことだがこれは大きな逆風になるかもしれない。

首相の野党けん制発言に思う

2012年06月11日 | 日記
社会保障と税の一体改革法案を巡る与野党間修正協議が政局の焦点になっている。
そんな中、野党からの攻勢に対する首相の強気発言が目立つがツッパリ続けられそうもないかもしれない。
安易に譲歩すれば党内の亀裂が深まることを慮っての発言と思われるがこのままでは修正協議は進展しないだろう。
「あちらを立てればこちらが立たず」、まさにジレンマの真っ只中だ。
しかし首相が今もなお消費増税に政治生命を賭けるというのならどちらを立てるかは自明だろう。
もう一つ会期期限の問題がある。
筆者は以前から国会の通年開催を主張しているが残念ながら今日現在そうはなっていない。
首相は会期末も視野に入れた政治判断が迫られているのだ。
首相にとって当分綱渡り状態が続くと思われるが就任当初から意思決定が若干遅れ気味であることが気になっている。
本当に国のことを思うのであればもう少しスピード感を持ったほうがよい。




AKB選抜総選挙に思う

2012年06月10日 | 日記
さる自民党議員に「今、政界にこんな仕掛け人が必要なのだが・・・」と言わしめたAKBプロデューサーが相変わらず健在だ。
先日行われたAKB選抜総選挙を目の当たりにして一層その感を強くした。
過去このようなイベントがゴールデン・タイムに2時間もテレビ中継されたことがあっただろうか、プロ野球中継などが減少している中で。
たかがアイドルグループの人気投票と侮ること勿れ。
この選抜総選挙は単に歌唱ステージのセンター役を決定するだけではない。
AKBメンバー個々の女優やCMタレントへの登竜門として大きな意味を持つだろう。
イベント関連のメディアへの露出効果も相当なものだ。
メンバー間のライバル意識高揚も見込めるだろう。
全体を統括する件のプロデューサーの手腕は政治家を唸らせるに十分だ。
またどんな事業でも知恵と工夫、行動力があればまだまだ「伸びしろ」がある気がしてくる・・・。






尾瀬ヶ原散策に思う

2012年06月09日 | 日記
先日永年の念願であった群馬県・尾瀬ヶ原まで足を運んだ。
唱歌「夏の思い出」で有名な尾瀬ヶ原はわが国の環境保護活動のシンボル的存在だが現地に行ってってみるとまさに実感する。
尾瀬ヶ原への起点となる「鳩待峠」にアクセスできるのは営業車両(それもマイクロバスまで)だけでマイカーなどはそれよりかなり手前で制限される。
「鳩待峠」からは徒歩しかないのだが湿原入口の「山の鼻」まで3.3Km、高低差200mをただひたすら歩を進める。
「山の鼻」まで来るといよいよ湿原の始まりだ。
ここからは木道が延々と整備されているが無論湿原への立入りは厳禁だ。
ここまで来るのも結構大変だったが未だ大きな雪渓を抱く至仏山を眺めながらの休憩昼食は至福の一時だった。
途中数え切れない数の小中学生グループと行き違った。
何でも「尾瀬学校」という環境教育カリキュラムのようだ、なるほどなるほど・・・。
一つ気になったのは木道の刻印だ。
刻印には環境庁を表す「環」などと並び尾瀬国立公園エリアの40%を所有する東電のロゴマーク(どこかミッキーマウスを連想してしまう)も多いが東電の環境保全拠出金は風前の灯だ。
環境保護は大事だがそのコストは誰が負担するのか、・・・結構悩ましい。