演芸見ブんログ

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07/05/24 第1回 鯉昇一門弟子の会~鯉もおだてりゃ瀧のぼる~

2007-05-24 | 芸協見ブんログ
瀧川鯉斗…『ん廻し』

瀧川鯉朝…『???』

瀧川鯉橋…『来々軒物語(序)』(時そば)

瀧川鯉之助…『お血脈』

《お仲入り》

特別対談『鯉枝と鯉太を語る!!』
(瀧川鯉朝・瀧川鯉之助・瀧川鯉橋)

瀧川鯉太…『夏泥』

春風亭鯉枝…『実践自動車教習所』


今日は体が3つ欲しかった日。
先月も行った「ろべえ・夏丸・仙花 勉強会」と「芸協二ツ目勉強会」。
夏丸さんの「あたま山」や、神田ひまわりさんの「堀部安兵衛」も魅力だったんです。
が、結局選んだのは広小路亭。1階の受付では千葉ロッテマリーンズのユニフォームに身を包んだ鯉朝師匠がお出迎えです。

開口一番は鯉斗さん。先月の「松丘亭寄席」で途中から聴いた噺を楽しく聴くことができました。

続いて幹事役の鯉朝師匠。浅草で10日間の芝居がある時は、必ず1回は「花やしきのジェットコースターに乗る」というマニアックな師匠です。
今日のネタは今月6日の池袋で聴いたもの。場内は大ウケでしたが、やはりココでは書けません

続いて鯉橋さん。高座に上がってお辞儀をする時の指が綺麗です。
先日の浅草でも聴きましたが、普通の「時そば」にはないクスグリも入って、最後は意外なサゲ方。面白かったです。

開湯1200年の修善寺出身・鯉之助さんは、さりげなく故郷のPRをして、なおかつ冷静に弟弟子である2人の前座さん(鯉斗・鯉八)の特徴をマクラで話しました。
東洋大学でインド哲学を学んだ経験から、インド旅行の話を振ってお釈迦様へ。
最初は「宗論」でもやるのかと思いましたが、善光寺の由来からお血脈を最後までしっかりと熱演しました。

お仲入り後は下手側から、鯉橋・鯉之助・鯉朝の3人によるトークショー。
鯉太さんと鯉枝さんのエピソードを話し始めました。
鯉太さんの「汗かき話」、「離縁話」、「世間知らず話」
鯉枝さんの「アパート話」、「本名話」、「入門話」
とにかく爆笑に次ぐ爆笑で、場内はヒートアップします。

トークでいじられた鯉太さんは高座に上がってもやりにくそう。
泥棒の噺ということでマクラも「アルセーヌ=ルパン」の話をするのですが、そこで大カミ
以後、場内が異様な雰囲気に包まれ、「夏泥」に入っても全く笑いが起こりません。
場内は「笑いたい派」と「笑わない派」に二分されたようになってしまい、かつて経験したことがないような空気の中、無事(?)高座が終了しました。

トリは鯉枝さん。本来は「十二支来院」(30分高座)をやる予定だったようですが、とにかく時間が押してしまい持ち時間は15分!
結局、鯉昇師匠に弟子入りした時の様子を、鯉昇師の声色と仕草を交えて5分の好演
そして「時間がないので得意なネタをやります」と『実践自動教習所』に入りました。

鯉昇一門の楽しい一面もさることながら、鯉枝さんの鯉昇師匠の形態模写は多くの笑いを集めて大好評でした