③ アキレス腱切った
「入院しよう。すぐにそう思った。足の痛みがどうなるか心配だし、何より今晩以降、食事その他の不安がある。なにせマンションの独り住まいなのだ。近所付き合いもなく、とにかく動けないのだ。会社の産業医先生の紹介で、入院。以前腰椎ヘルニアで入院したことがある病院へ直行する。親切にもすぐ対応してくれて、以前お世話になった看護婦さん達に迎えられて入院へ。『どうしたの?』『テニスでアキレス腱切りました。』『テニスできるまで腰は良くなったのね。良かった。良かった。』『❓❓❓❓』意味わかりません。
アキレス腱切ったくらいじゃ病院では、病人扱いしてくれないのだ。元気な証拠だし、必ず治るもんだから、皆さんの対応も明るい明るい。それもそうかと思う。応急処置以外薬も何もないので、聞いてみたら、申し訳程度に「鎮痛剤」くれた。これで当面の生活の安全は守られる。知り合いから、早速ラインでお見舞いの書き込み。ええつ!もう知れてるの?なるべく秘密にしたい。しかし最大の問題が残っている。それは、配偶者への報告だ。どうしよう?足は一層痛い。ずきずき痛い・・・・。心は劇痛。」