アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

⑧ アチャコのアキレス腱断絶日誌  脱線話

2017-04-08 15:27:54 | 日記

⑧  アキレス腱切った

「こうして病院で悶々としていると、30年以上前の奇妙な体験を思い出す。ちょっと脱線しよう。吾輩は大学卒業後、独身寮に入ってそこから会社に通っていた。4階建ての独身寮、狭い通りを挟んで隣が5階建ての病院だった。病院の5階は看護婦さん(現在は看護師さん)の独身寮、つまり我々の寮の屋上と同じ目線に見える。夕方、屋上の共同の洗濯機で洗濯していると隣の寮には、仕事を終えた看護婦さんが戻ってくる。微妙なスリガラス越しに見える。苦しい苦しい新入社員の日々だが、密かな楽しみを発見したのだ。しかし、夜残業を終えた先輩たちがぞろぞろ帰って来ると、病院に一番近い屋上の特等席は先輩たちに譲らねばならない。我々新人は後方から覗くように見なければならない。因みに、先方女子寮は、幅20メーターの右から、風呂脱衣場、トイレ、そして個室5部屋だ。特に脱衣場は、なぜか夏場は、窓を開けている。さてその実態は?・・・・・・。次回へ。」

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⑦ アチャコのアキレス腱断絶日誌  存在意義なし

2017-04-08 15:26:22 | 日記

⑦  アキレス腱切った

「夫婦とは、どんな力関係で成り立つのだろうか。吾輩は、昭和前半の生まれなので、『わしについて来い。』というような男?らしいプロポーズをしたのである。男子厨房に立たず、飯・風呂・寝るだけで通じる夫婦を目指した。男性優位だ、あれも正常位を基本とした。家計も吾輩の収入で遣り繰りするものだ。男は外に8人の敵がいるのだから・・。しかし、配偶者が、母となりその後おかん(大阪弁でおふくろの事)そして「おばはん」に昇格する頃には、海に千年、山に万年修行した仙人にも劣らない生き物に変身するのである。比叡山で1000日回峰行を達成した阿闍梨も逃げ出す、家のリビングに鎮座まします「皇后陛下」になるのです。一方、世の旦那たちは定年を目前に、戦い疲れ出世の望みも絶たれ、いつからか収入も低下の傾向となり、収入減少のカーブの3倍のスピードで家庭内のプレゼンスが下がる。今まで多少家庭を犠牲にしたのも家庭の為だったと、言い訳しても、単に外で遊んでいただけと、一笑に付され(ちょっと図星)鼻で笑われる。そのようなときに、アキレス腱を切ったのだ。すでに家庭内における存在意義が、賞味期限が、廃棄期限が迫る中で、アキレス腱を切ったのだ。寝れない、寝れない、と思ったら熟睡していた。足の痛みはなく。心の痛みだけになっていた。」

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⑥ アチャコのアキレス腱断絶日誌 悪夢

2017-04-08 15:24:04 | 日記

⑥   アキレス腱切った

「断絶したのは、アキレス腱だけではなくなった。その断絶した相手国の事は、後にして、吾輩はそれなりのスポーツ選手だったのだ。周りの奴が、骨折したり膝を痛めたり、アキレス腱を切ったやつもいた。その都度、馬鹿にしていた。「お前らは部品弱いな。」「わしは頭悪いけど部品は強いわ。」今やそのような毒舌も言えない。吾輩は関西の4大学連盟の大会で、優勝したことがある。常にベスト4前後までは勝っていたが、鉄板の強豪が2~3ペアいた。(軟式庭球は基本はダブルスの戦い)4回生の秋、就職活動でそのNO1チームが、出場しないと聞いて、吾輩は面接のアポイントを無視し急きょ出場した時、優勝した。史上最低の泥棒優勝と称えられた。その頃から、大してウォーミングアップもせず練習し試合もしていた。元々体に柔軟性がないことも、可動域が狭くてケガしないと無意味なことを言っていた。すべてのむくいが今回出た。そんなことより、断絶した敵国(配偶者)との関係をどう修復するか。難民の私は考えた、痛む足と激痛になって来た心の痛みに耐えながら、考えた。でも2分で熟睡してしまった。そして断絶の瞬間の夢を見て目が覚めた。」

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⑤ アチャコのアキレス腱断絶日誌  断絶2連発

2017-04-08 09:22:40 | 日記

⑤    アキレス腱切った

「足の痛みは、心の痛みに変わって来た。配偶者に伝えねばならない。頭の中で何度もシュミレーションする。『なんでアキレス腱切ったの』『その年で、テニスする馬鹿がいる』『歩けなくなっても知らんよ。』『家に帰っても面倒目れないからそのまま入院していて。』こんなやり取りが想定された。確かに、切った状況が悪い。ゴルフならば年相応のスポーツとも言えるが、テニスは印象が悪い。意を決して、TELすると、案の定、第一声『ええつ!3月期末の忙しい時に、帰って来られても迷惑なので入院しておいてください。』確かに、企業人なら期末の忙しさは理解できる。しかしこちらは申訳がないと思いつつ、やはり自宅に帰ろうと思ったのだ。入院してもケガなのでなんの治療もすでになく、保存療法(アキレス腱は手術して繋げる方法もあるが、最近はそのまま固定して自然に繋がるのを待つ方法が主流らしい。)従って、自宅安静しか方法はないのだ。遂に吾輩も切れた。『もういい!お前には頼まない。馬鹿野郎!』啖呵を切ってしまった。

アキレス腱だけではなく、夫婦の関係も断絶したのだ。足が痛い。心が痛い。鎮痛剤3倍飲んだけど効かなかった。」

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

④ アチャコのアキレス腱断絶日誌 さてどうする

2017-04-08 09:15:13 | 日記

④     アキレス腱切った

「吾輩の配偶者は、吾輩より偉い。そこらの配偶者とは違い偉い。家庭内の存在感が格段に高い。長く単身赴任の我がまま生活で、家にいる事の少なかった吾輩は、たまに自宅に戻ってもほとんど家に居ず、ゴルフやドライブ、昔の友達と遊びに出かけるなど、全く家庭をかえりみなかった。当然、家事に関わることなく子育てや冠婚葬祭含めおよそ家庭的な義務は果たして来なかった。定年を間近に控えて、終日家に居る状態を想像すると、偉大な社長と平社員が狭い空間に同居することになるようなものだ。吾輩も数年前までは、わずかでも部下がいた。管理職の端くれでもあったのだ。収入も現在よりはそれなりに多かった。従って、醸し出す雰囲気に威厳もあった。しかし、現在は年相応の閑職。要するに会社にとっては、「いなくても良い人」になっている。すでに威厳は欠片もない。しかもアキレス腱が切れているのだ。偉い配偶者にこれを伝える勇気はすぐには出てこない。足はなお痛い。ずきずき痛む・・・・。」

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする