⑬ アキレス腱切った
「自尊心の喪失。第一弾は、まず寝室である2階に登れないのだ。考えた方法は、まず階段に後ろ向きに腰かける、松葉杖を頼りに一段上に腰かけ直す、また松葉杖を頼りにさらに上の段に腰かける。その繰り返しで十数段の二階に達する。しかし試練はまだある、立ち上がりは松葉杖を傍らに置いて、手すりを頼りに片足で立ち上がり松葉杖を再びもって歩行する。その片足立ちが中々出来ないのだ、片足のスクワット状態だ。顔を真っ赤にして立ち上がろうと悪戦苦闘している吾輩を見下ろす相手国の視線に気づいたとき、自分の置かれた家庭内の位置づけを思い知らされた。相手国が抱いているペットの犬(茶々丸)よりも下の序列に置かれた瞬間だ。吾輩は、そのまま板の間に寝そべって寝たふりをすることにした。(涙)当然、相手国はそれをまたがって過ぎ去った。スカートの中の奥の闇と勝ち誇った『茶々丸』の視線も同時に見てしまった。」「雑種の癖に偉そうにするなっ!」(怒)「悲しいかな、難民状態から、生命の危機を脱した安心感から熟睡した。だが断絶の瞬間と関係国との断絶の瞬間が夢に出て来て目が覚める。わきの下と股間に冷や汗・・」(悲)